作品紹介・あらすじ
あなたの愛する人へ!!
世代をこえて、大人にも愛されたロングセラー、ついに復刊!!
ねずみに恋してしまったねこのお嬢さん、うわさ話の好きないたちの奥さん、泣きたいけれど「わしは王さまなんじゃから……」と我慢するライオン――
耳をすませば聞こえてくる、動物たちのおしゃべり。
チェコを代表する絵本作家ミルコ・ハナアクの独特な動物画に、山崎陽子の珠玉の文章の、みごとなハーモニー。
「 いいなあ――――いぬ
こんど 生まれてくるときは/『ねこ』が いいなあ
あんなふうに ひざの上に乗って/「みゃあお」なんて 甘えて
おあずけも おすわりも/しなくて いいんだもん」
感想・レビュー・書評
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旧チェコスロバキア生まれの画家ミルコ・ハナアクさん(Mirko Hanak 1921~1971)。その作風は中国の古美術の影響を受けたらしいです。この絵本は“ハナアクの動物たち”の胸のうちを、童話作家かつミュージカル脚本家である山崎陽子さんがことばにしたもの。
復刊ドットコムで紹介されていたことをきっかけに、旧版(小池書院、1997年12月刊行)を読了。こういうタッチの絵は初めてです、迷いのない力強い筆遣いと色の使い方が素晴らしい。どの動物もこちらを見つめる瞳に魅了される。また、後付なのに動物たちの気持ちを代弁したことばに違和感が全くない。解説の秋山ちえ子さんがおっしゃるとおり、これ以上のコンビはないでしょう。良い絵本に出会いました。特にミルコ・ハナアクさんの絵がとても気に入ったので、他に著書がないか探したいと思います。
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2024.03.09 朝活読書サロンで紹介を受ける。
著者プロフィール
山崎陽子 yoko yamasaki
1959年福岡生まれ。マガジンハウスで雑誌『クロワッサン』『オリーブ』『anan』編集。その後、フリーランス。『クウネル』(マガジンハウス)『エクラ』(集英社)『つるとはな』創刊から編集、ライターとして参加。女性誌、ムック、書籍の編集、ライティングの仕事をしながら、洋服ブランド『yunahica』を立ち上げ。浴衣歴は11年に。インスタやさまざまなイベントでの肩ひじ張らない洒落た着こなしが人気。著書に『きものが着たくなったなら』『きものを着たら どこへでも』がある。
instagram@yhyamasaki
「2023年 『おとなの浴衣、はじめます』 で使われていた紹介文から引用しています。」
山崎陽子の作品