長屋迷路

著者 :
  • ピエ・ブックス
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本棚登録 : 41
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894443839

感想・レビュー・書評

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  • 長屋の性質と秩序のあり方

  •  「下町」を迷いながら歩いた写真のつらなりです。一枚の写真が次の頁へとまたがり、割り込んでつらなっています。ふと民族学的な美の多様性を体験します。「美」は遠くにある何かではない、道端に、生活の中にある何か特別な「淡い」だと確信させられます。「長屋迷路」には異人たちの時空が息づいています。路地裏には力強く小さな花々が群雄割拠しています。なぜか人の絶えたミニアチュールの熱帯密林のように思えて悲しくなります。

  • 人の生活のにおいを感じる。子どもの頃よく歩いた、長屋の路地を思い出す。そう、自分もこんな画が好き…ページをめくるごとにうなずき、近いもの感じ嬉しくなる。/ 個人的には好きな写真集です。中の文もじっくり読みたいです。

  • 0218081867

  • ほんとに迷路。

  • こんな迷路なら迷ってもいい。

  • 写真が昔から好きです。きれいな風景やおしゃれなヨーロッパの町中の写真も好きですが、こういうゴチャゴチャした路地や、廃屋や、生活感溢れていながらもちょっとした美しさがある写真が大好きです。
    この本は、自分が路地探索しているような気分になるような写真構成にしているので、あえて1枚の写真を前のページと後のページにまたがらせていたり、1点の作品としてはちょっと見辛いかもしれません。それさえ気にならなければ、野良猫になった気分でちょっとした下町トリップができますよ。

  • 長屋、やけに鮮やかで素敵。

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著者プロフィール

中野 純
<プロフィール>
体験作家、闇歩きガイド。一橋大学社会学部卒。闇をテーマとした文筆活動やナイトハイクの案内の傍ら、夫婦で少女まんがの専門図書館「少女まんが館」を運営。主な著書に『「闇学」入門』(集英社新書)、『闇と暮らす。』(誠文堂新光社)、『庶民に愛された地獄信仰の謎』(講談社+α新書)、『闇を歩く』(光文社 知恵の森文庫)、『月で遊ぶ』(アスペクト)、『少女まんがは吸血鬼でできている』(大井夏代との共著、方丈社)など。東京造形大学非常勤講師。

「2022年 『闇で味わう日本文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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