- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894444171
作品紹介・あらすじ
竹久夢二は明治・大正期の美術や文化に新風を吹き込んだ大正ロマンを象徴する画家であり詩人でありました。その一方で、書籍の装幀や広告など現代でいうグラフィックデザインという仕事に積極的に取り組んでいた事は、これまであまり知られていませんでした。本書はデザイナー夢二が残したモダンな図案の装幀や楽譜、自然のモチーフと優しい色使いの封筒や千代紙など、時代を超えても色あせない魅力溢れる作品約150点を紹介します。
感想・レビュー・書評
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大正浪漫の寵児・竹久夢二が手がけた装丁やテキスタイルのデザインを集めた本。もっとデザインだけ集めた本かと思いきや解説も充実していてうれしい。いわゆる夢二式美人の系譜とは異なる商業グラフィックデザイナーとしての夢二の仕事が堪能できる一冊。幾何学的な文様なのに大正浪漫ってだけで幻惑されてしまいます。
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夢二の凄さってこういうデザインにあるんだと改めて実感
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2011/5/20 参考文献
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美人画で知られる夢二の、グラフィックデザイナーとしての仕事を集めた本。
本の装丁、木版の千代紙や封筒など。
どれも色づかいのセンスが素晴らしく、手描き文字はお洒落。
色の数は少ないのに、どうしてこんなにも印象に残る色彩が創りだせるんだろう… -
夢二の装丁や楽譜など現物の写真が多くて眼福。
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デザインもさることながら、中身も充実していたのでびっくり。
てっきり「オサレ乙女の本」の一派かと思い込んでいたので。
この本は、書籍としてとても優れていると思う。
竹久夢二という人の人生をざざざっと理解させたうえで、
著者のチョイスした作品が、程よい塩梅の紙面の余白とともに現れるので、
夢二にも著者にも興味が湧いてくる。こういう、骨のある「オサレ乙女の本」がもっと欲しい。
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デザイナーとしての夢二は本当に素晴らしい。イラストはデッサン狂ってるけど。
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夢二の「デザイン画」が好きなのでとても楽しく読めた。デジタルには表現できない良さがいっぱいつまっています。
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本の装丁、ポスターや千代紙、半衿などなど夢二が手がけたあらゆる生活雑貨のデザインを再検証。(ピエ・ブックス)