ロマンティックな雑貨と暮らす

著者 :
  • ピエ・ブックス
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本棚登録 : 90
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894446892

感想・レビュー・書評

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  • 女もすなるロマンティックといふものを、男もしてみむとてするなり。そんな気分で覗いてみたくなった本書。

    『ロマンティックな雑貨と暮らす』タイトルからして、男の私が見るのは恥ずかしかったが……。

    著者・柳沢小実さんのご挨拶である「はじめに」のページを捲ると、一客のカップ&ソーサーが凛と佇んでいた。惹かれた。白磁に図案化された青い花? が控え目に描かれている。カップの口とソーサーの縁には金が施されているのか。アンティークかもしれない。ソーサーのわずかに歪んだところが微笑ましい。
    本書の後ろのほうに紹介があった。スウェーデンで買った、薄手のデミタスカップとのこと。はかなさに惹かれたかもしれないと書いてあった。
    はかなさか。たしかに感じる。手のひらに包み込んでいつくしみたくなる、そんなカップだ。

    セレクトされたアイテムはどれもみんな写真写りがいい。著者は日大の写真学科を卒業している。選択眼と撮影技術が相まって、どのアイテムも五感のどこかに引っ掛かる魅力を放つ。だからといって、可愛いすぎるわけでなく、甘すぎるわけでもなく、そして美しすぎるわけでもない。そう、やはりロマンティックという表現がしっくりくる。雑貨たちの背景にささやかな物語を感じるのだ。でも、鑑賞品として愛でるものではない。きっちり使う日用品、愛しさや優しさを感じさせる実用としての道具ばかりだそうだ。そこが、「暮らす」に繋がるんだなと納得。

    ただ、私の庶民的な感覚だと、これらの雑貨は夢と現実の境にあるような物に思えた。この微妙なポジションが、紹介された雑貨の魅力のひとつでもあるのではないだろうか。
    ■ 掲載されたもの
    レース、カゴ、缶と箱、文房具、レターセット、ガラス、動物小物、手芸道具、インテリア小物、クロス、ドイリー、スキンケア&ボディケア商品、洋服、身のまわりの小物、テーブルウェア、カトラリー、食べもの
    ほかに、
    <私が好きな雑貨のお店>
    <私が好きなインテリアのお店>
    <私が好きなカゴのお店>

    私は男でもどういうわけか雑貨が大好き。だから、こういう本にも惹かれる。でも、一般の男性にはやはりこの楽しさはわからないかもしれない。買えない物には興味ない人にも向かない。 

  • 作者のお気に入りのアンティーク、レースやカゴ、箱に、テーブルウェア、石鹸に額縁など、多種多様。

  • 東京はいろんなお店があって良いなぁ。

  •  とてもすてき。センスが良い、というのはこういうことなんだろうな。
     一方で、わたしの好みは違うと、再認識しました。自分だったらもっとこういうものを……と夢想できたりもして、勉強になりました。
     こういう雑貨紹介系の本を、たくさん読みたいな。

  • そんなに女の子らしいのは。。。と思っていたけど、この人のもの選びは、やはりかわいい。食べ物のかわいいもの、動物型のビスケットとか、ピンクのケーキ。ロマンです。

  • レースが特にすてき。
    白いアンティークの家具やレースに囲まれて、
    酔生夢死の人生が送りたいです。

  • 著者の世界が感じられた。
    まさにロマンチック…

  • とても欲しい。

  • おしゃれな雑貨の写真は楽しめます。
    でもこれが柳沢さんならでは、
    という個性はないような・・・

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著者プロフィール

エッセイスト、整理収納アドバイザー。1975年、東京都生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。確かなもの選びの眼に定評があり、フェリシモで商品開発なども手がける。
暮らしや台湾にまつわる著書は30冊以上にも及ぶ。近刊に『これからの暮らし計画』(大和書房)、『大人の旅じたく』(マイナビ文庫)がある。


「2021年 『すっきり暮らすためのもの選びのコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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