サブプライム後の新資産運用

著者 :
  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894513105

作品紹介・あらすじ

少子高齢化、増税、低賃金、食糧価格の高騰…。国家破産の危機を迎える日本で資産防衛のためにあなたは何をするべきか?サブプライムに影響されなかったFPが教える世界恐慌でも負けない投資法。

感想・レビュー・書評

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  • サブプライム問題など世界経済の状況を説明し、これからの世界を生き抜いていくために必要な力は経済学では不十分であることを説いている本です。

    【メモ】
    ・世界経済の流れを掴んだうえで、日本経済の流れを理解することは運用成績あげるには有利です。
    ・外貨預金をするときに、外すことができないのがネット銀行になります。通常の銀行と比べると、明らかに手数料が割安です。
    ・ネット銀行の中でも、もっともオススメするのがソニー銀行。
    ・外貨預金の注意は、預金保険の対象外。つまり、金融機関が破綻したら、預金の全額は補償されない。
    ・オススメのポートフォリオは、ユーロの保有割合を高めに設定することが基本。
    ・FXは博打と同じ。やらないほうが、絶対いい。

  • この本で勧められてる捉利の感覚をつかめてきたところだったので、自分の感覚に自信を持てた。サブプライム関係なし。

  • "2008年に発売されている本。今から6年前になる。
    当時と今では環境も違えど、この本からのアドバイスは以下の通り。

    資産運用の基本
    ・リスクのコントロールが運用成績を左右する
    ・「国際分散投資による長期資産運用」はリスクを分散し、収益を安定させる方法。だが、弱点もある
    ・国際分散投資の弱点は?金融のグローバル化に伴う分散効果の低下?個人では資産管理しきれない
    ・長期資産運用の弱点は?複利効果を重視し運用し続けなければという意識なる?複利重視し早く始めなければという意識が働く(投資のタイミングを見誤る)。
    ・「国際分散投資による長期資産運用」の弱点は?世界経済拡大を前提とした資産運用?世界経済の流れを見失った運用になりやすい
    ・投資信託を活用する注意点?国際分散投資・長期資産運用の考えにとらわれてはいけない?プロもアマも運用成績に大差ないことを知っておく?低コストの上場投資信託・インデックスファンドを積極的に活用する。
    ・グローバル金融の特徴は?投資資金は運用成績の観点から、さまざまな金融商品を循環している?株式と債券、株式と商品は基本的にはトレードオフの関係にある?市場が大きいデリバティブ市場は、現物市場に大きな影響を与えている?市場が小さい商品相場は、少しの資金流入で大きく動く傾向がある。
    ・世界経済はアメリカ経済が引っ張っている
    ・アメリカの経済予想は、雇用統計とISM製造業景気指数に注目
    ・日本の景気を予測するには、日銀短観に注目
    ・景気を予測するときは、速報性の高い指標を使う
    ・世界経済の拡大期には積極的に、後退期には安定的な運用を
    ・世界の景気動向と相場のトレンドをとらえ、ポートフォリオを柔軟に変える
    ・景気後退が続いているときは、運用を休み相場を見る目を養う
    ・日本の将来を考えると、円のみでの金融資産を持つのはリスクが大きい
    ・金融資産は複数の通貨に分散することで大きなリスク回避となる
    ・外貨預金と国内株の組み合わせは、低成長時代の日本に有効

    外貨預金で資産を守る
    ・日本にインフレが来ないのは、労働者の賃金が伸びないから
    ・インフレが来ないから、外貨預金で金融資産を安定的に増やすことが可能
    ・日本は低成長・低金利時代が続くので、長期的に穏やかな円安が進む
    ・外貨預金は手数料の安い銀行を選ぶ
    ・外貨預金は預金保険の対象外。金融機関の格付けを必ずチェック
    ・為替相場の動きは、各国の金利差、物価上昇率、経済成長率の3つを押さえれば予想しやすい
    ・為替相場の動きがつかめれば、外貨預金は理解しやすく管理しやすい
    ・外貨のポートフォリオは、ユーロを中心
    ・外貨MMFは、為替差益が非課税である点と換金がしやすい点では、外貨預金よりも有利

    株式投資
    ・企業価値は数年後には激変する
    ・日本株の動きは、日銀短観と外国人の売買動向で予想
    ・日本株のトレンドは外国人の売買動向から簡単に予想できる

    今でも低金利が続き、日本の借金も相変わらず増え続けている。
    労働者の賃金は、多少の改善が見られたが、一過性のものとなりそう。
    消費増税とセットゆえの宿命か。

    2008年のころと今、大きな違いはないかも"

  • 未読

    序章 破綻寸前の日本の現状
    第1章 資産運用の基本1~リスクのコントロール方法を身につける~
    第2章 資産運用の基本2~世界経済と相場のトレンドの掴み方を身につける~
    第3章 「外貨預金」で資産を守る
    第4章 「株式投資」で資産を増やす
    おわりに 日本経済が生き残る道~お金に支配されない人生を送るために~

  • モダンポートフォリオ理論をはじめとする伝統的なファイナンス理論やそれを根拠とした常識が現実の投資において、運用パフォーマンスを阻害する要因になっているというスタンスでかかれている。筆者の経験や私見による今後の経済環境の分析と、それに応じた投資戦略が提起されているが、単なる胡散臭いノウハウ本と一線を画するのは、さまざまな経済指標やデータを根拠にそうした議論が展開されているところである。

    ただし、本書はおそらくリーマン破綻前の2008年4月から5月くらいに書かれていると推察される。円安の長期トレンドを前提とした外貨投資が、(本書のテーマでもある)サブプライム後の資産運用のポートフォリオの一角として推奨されているが、既に短期中期的な円高傾向となっている中では説得力に乏しいのが残念である。特に、現在の水準での円高は絶対に来ないと言い切っているところが痛いところである。

    しかしながら、全体としては個人投資家が金融機関の窓口で勧められる投資信託などを鵜呑みにせず、自分の力で何を買うべきかを考えるための指針になるような内容であり、読んでおいて損はない本である。

  • "日本株式の押さえるポイントは、日銀短観と外国人の売買動向。

    ・日銀短観
    業況判断指数(DI)は株価との連動性が高い。

    ・外国人の売買動向
    投資主体別売買動向で、あらかじめ判断することにも利用できる。"

  • ポートフォリオとして、景気拡大期には株式を全体の60%、外貨を30%、現預金を10%とし、株式は国内外で6:4、外貨はユーロ、米ドル、英ポンド、豪、ニュージーランドで5:2:1:1:1にする。
    景気後退期には株式は0%、外貨を50%として、現預金を50%とする。
    これが20~30代前半。以降は景気拡大期の株式比率を徐々に下げていき、後退期は同じ。

    インデックスとはいえ、投資信託中心での投資をしているので見直す必要があるのかもしれないが、なかなか株式単体へ投資できるほどのまとまった金額がない。そういった意味ではまだ投資をする段階にも至っていない可能性がある。

    投資信託は楽天であれば少額からの積立ができるので、活用している。外貨も同様。しばらくはこのままステイし、株式へも頃合いを見て投資をしていきたいが、いまは様子見の方がいいかもしれない。この著者の理論では、景気後退期は株式比率0%のため。たしかに世界的に連動性が高まっているので、どこか一つだけ上がっているなどがあまり見られないので、理屈はわかる。

    SENSEXだけ最近は上がっていたりする現象もみられるが。

    とにかく、考え方として参考にしたい。

  • 株式と外貨預金をメインで書いている本。

    アメリカ経済や日本経済の押さえるべきポイントを具体的に教えてくれて、参考になった。
    このポイントを見ていこうと思った。

  • 断片的に物事や未来を考えるのではなく、先見の明と言うか。
    もっとその先にあるものを、ミクロではなく、マクロで捉えることが重要なんだ。株式投資や外貨預金を始め世の中には色んな運用法があって、それを選ぶのは自分なんだ。僕の今の運用は大方間違ってはないかもな。

  • んー。。。
    そういう考え方もあるのかと思えど、賛同できないなと思うことも多々。お勉強と思って再読。

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著者プロフィール

1970年生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関、地方公共団体等への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に務めている。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。実質賃金、実質成長率など、名目数値よりも実体経済に近い数値推移で市場を把握する。著書に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』(講談社現代新書)など。

「2021年 『マンガでわかる その後の日本の国難 稼ぐ力の高め方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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