頭の回転が速い人の話し方

著者 :
  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894516830

作品紹介・あらすじ

どんな相手にも「なるほど」と言わせ、味方にする2つのメソッドを解説!「話し方」は頭の回転が9割!さらりと切り返せる!負けない!誰にでも伝わる!最強の会話術。

感想・レビュー・書評

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  • 話し下手の私にとっては、「こういった視点を持てば良かったのか!」と目から鱗な本だった。


    ☆ユニバーサル・トーク=誰にでも通じる話し方・伝え方

    会話が通じないのは、公共型社交と家族型社交の間の空間のゆがみのせい。

    相手の意見を伝えるには、相手の考えを理解する。(ポジショニングマップが有効)

    相手の意見に共感し、自分の言葉に再構築する。

    共感力が、仲間も作る。

    ☆戦闘思考力=相手や場所に関わらず、臨機応変にその場をコントロールする力
    =1.言い返し能力 2.分析能力 3.考察能力 4.発想能力を加味したもの

    戦闘思考力を形作る3つの要素
    1.ハイパワーの思考力
    =頭の回転数。 考える力を養うこと。コミュニケーションにおいては、まず、リラックスして考え、相手に共感する力が大切。

    2.どんな価値観にも合わせられる応用力
    口数のコントロール。いつも、口数が少ない人は、いつもの4倍話す。

    3.強く頼れる自己
    自分のことを正しいと信じて疑わないこと。

    ☆ユニバーサル・トーク×戦闘思考力
    ルール
    1.勝たない
    2.勝つのではなく、答えをつくる
    3.相手を負けさせない
    4.相手を笑わせる
    5.悩ませない
    6.すっとさせる

    共感→再構築のステップ

  • 伝え上手と受け取り上手はトレードオフ
    この入出力の調整が上手いとコミュニケーション上手

    公共型社交と家族型社交
    家族型は減少傾向、自分のポジション確認

    まず相手の考えを理解する
    賛成反対、積極消極 などのポジションマップ作成

    次に相手の意見に共感し自分の言葉に再構築

    ユニバーサルトークとは、みんなの意見が一つになるように、再構築した意見を含めた結論を作ること

    共感して再構築した意見に同意した人は味方になる

    プレゼンでは自分の意見ではなく、味方になってくれた人の意見として話す

    頭が良い人ほど自分の言った言葉に操れるので、自分から言うように仕向ける

    説得ではなく共感を目指すと、賛成でなくても次につながる
    一緒に作り上げた結論や認識を増やす


    戦闘思考力
    思考のスピードを上下させ、場の空気を察知し、臨機応変に話す能力

    大事な要素
    パワー、思考力
    使いやすさ、相手にあわせる応用力
    丈夫さ、自信、頼れる自己

    ハイパワーの思考力はギアの概念

    トップギアは頭の回転の速さ
    正確性や信頼性は低く、配慮や共感も低いが、素早く言い返せる力

    ローギアは相手に共感するのを重視し、ベースに呑まれないように思考する力

    ミドルギアは相手の意見も聞いて自分の意見も伝えれる普通の思考速度

    人の話を聞くときはローギアにする。
    ギアを落とすことができるかがコミュニケーションでは重要

    すぐに答えの出ないテーマは、答えを出そうと悩むのではなくずっと考え続ける。


    応用力は相手にあわせて口数のコントロール

    全員の意見は間違っている。自己がないとブレる。ブレなければ譲歩もできる

    トップギアの鍛え方
    出されたテーマにどんどん答える
    必ず、理由は3つあります、で答える
    いくつも案を出し相手に選んでもらう

    ローギアの話し方
    相手の言葉を遮らない
    具体的に共感する
    相手が心を開いたらさらに聞く

    戦闘思考力を使う際のルール
    勝たない
    勝つのではなく答えを作る
    相手を負けたと思わせない
    相手を笑わせる
    悩ませない
    すっとさせる

    勝たない
    言い負かした相手は納得しないし、余計こじれる
    自分で正解を出そうとしない

    答えを作る
    共通の利益をゴールにして協力して考えるのが目標

    負けたと思わせない
    良い答えが見つかっても協力してくれなくなる

    笑わせる
    良い答えを思いつかなかった自分たちを笑う

    悩ませない
    善意であっても宿題を出してはいけない

    すっとさせる
    解決しなくても、話し合えて良かったと確認して終わる
    議論に勝ったり負けたりすると硬くなるが、笑わせることで柔らかくなり自然に解ける

    共感から再構築へのプロセス
    やりとり
    カスタマイズ
    共感
    変換
    教養とのリンク
    創造

    やりとり
    会話をできるだけ長く続ける
    勝たない、負けさせないを意識

    カスタマイズ
    相手にあわせた話し方を作る
    相手の世界観にあわせて話し方や考え、ギアを変える

    共感
    相手が図に乗り心を開くのが目標
    相手のやりたいことも見えてくる

    変換
    視野、フレームを広げる
    関係する人数を増やすのが有効
    一対一では利益が対立しても全体最適だとまとまりやすい

    教養とのリンク
    持っている知識から引っ張ってきて実際に使えるのが教養
    笑わせる、すっとさせる、も意識する

    創造
    会話を続けながら答えを作る
    ここまでのステップが適切なら、相手も一緒に考える姿勢になっている

    レッスン
    ローギアの鍛え方
    本の感想、映像の文章化
    文章にする際はローギアを使っている

    ミドルギアの鍛え方
    タイトルと目次で本の内容を推理
    調べる前に2秒考える
    本を2ページごとに1行にまとめる、リバースエンジニアリング
    推理とまとめた内容の比較、何故推理が外れたかを文章化
    テレビの感想を400字でまとめる。1分の話相当

    トップギアの鍛え方
    5分以上一方的に話をする
    映画などの1分の映像を1行にまとめる
    論理が土台で感性はトッピング

    シフトチェンジの鍛え方
    大人向けの記事を四年生が分かるように書き換える
    ネットの誤解を分析してブログで発表。全員頭が良いという前提
    強くなりたければある程度叩かれるのが必要

    文章化の力を鍛えておけば長時間のやりとりでも疲れない、客体化されて話すのも上手くなる

  • YOUTUBEの動画を見て(アメリカとヨーロッパの富の分配に関する話)もっとこの方の話が聞きたく手に取る。

    コミュニケーションスキルの話。確かによくある話ではなく、本著者の独特な切り口で(それが私世代にはピッタリわかりやすい)感心。いろいろ勉強になるとともに、本著者の頭の良さも思う。イヤ、岡田氏が定めたターゲットに私がばっちりあったという感じか?40代の世代に漫画や本、芸能人など身近な例でわかりやすく、納得しやすい内容。

    ■学
    ・講演のとき、お客の反応を見て温度を一定にするため
    →こんな事まで考えているのかと感心
    ・言い争いの場数を踏む
    →自分が弱いところ、大切だとは思う。
    ・島田紳助、切り返しを復習。あの時こう返していたらどうなったか
    →関心
    ・戦闘思考力
    ローギアを鍛える。聞かれた答えにすぐ答えるのではなく、この答えに最適な答えはどれだ?を熟考してからアウトプットに移す。自分の言いたいことと、相手の言いたいことのすり合わせをする。
    →私も意識してローにする必要があると実感。
    ・トレーニング方法
    宮部みゆきのミステリーで2ページを1行に要約する訓練。これをすることにより、作者がどの様に読者を振り回そうとしているのかが分かった。
    →必要性はわかるが、実際やるとなると。。。やりたいけど。

  • 共感 再構築の共感は課題かもしれない。
    5章のトレーニングは面白そう。

  • 岡田斗司夫らしい語り口。あるあると思わせる共感の視点から、ユニークで強引な論理展開。発想が面白い良書。科学的に分析、試験をしたというよりも、恐らく、このやり方で技能が向上するのでは無いか、恐らく、この整理が正しいはずだという本。どうせ世の中主観と仮説だろう、という岡田斗司夫の思想が見えるような気がした。結局、帰納法で話を広げていく。

    家族型社交と公共型社交という概念は、特に面白かった。仲間内で会話している中に、その家族の親が入ってくると話題や話し方が変わる。女子会に一人男、同僚の中に上司、など、シチュエーションで話す事、話し方を変えるように脳が作用する。ユニバーサルトークという、誰にでも伝わる話し方を見出せれば良いのだ。そのためには、ネット社会により、家族型であるはずの仲間内が、裏ではネットで公共型に通じている事をイメージすれば良い。

    ここまでは言いたい事は分かるが、その後の伝え上手と受け取り上手が対立する点、それを有名人で例えていく所が腑に落ちなかった。

  • 久しぶりの岡田斗司夫さんの本。
    いつ読んでも、読み易い。分かり易い。でも、奥も深い。今回改めて、岡田さんの見つめている視点、奥の深さを感じた。
     かつて、島田紳助(紳助、竜助)のDVDの凄さを教えてもらって見たことがあった。岡田さんの話を聞いてから観たこのDVDはまさに今まで見えなかった紳助の笑いへの執念みたいなものを感じさせてくれた。
     今回もあらためて、一流の人にはその人が見つめた極みに対してのひたむきな鍛錬が存在しているのを知らされた。
     “その幾つかを密かに実践してみることにする。
    数年後を楽しみにしてくれ。”
    と言いたい。

  • ユニバーサルトークと戦闘思考力。なんというかまさに岡田斗司夫チックなポイントの有効的な話し方の本。序盤は首かしげながら読みつつも最後にはなんとなくスッキリした感じになるのは流石。

  • 色々と盛りだくさんだが、う~ん、なんだろ、非常にまとまりがなく分かりづらい。

    一番興味深かった点かつ実践したい点

    やってはいけないルール⑤「悩ませない」
    お説教するときにやってしまいがちな、
    「もっと考えろ」など議論の最後に「宿題」を出しちゃうこと。善意から出ている言葉だが、これが相手を「悩ませる」

    そうではなく:
    ルール⑥相手をマッサージするように「すっとさせる」
    相手に問題があったとしてもそれを直させるのではなく2人で何とかできる方法を考えてみる。たとえ答えが見つからなくても「今日は問題が話し合えてよかった」と確認し合って終わりにする。

  • 普段からYouTubeで岡田斗司夫さんが話しているのをよく見て聞いているので、この本を読みながらすぐそこで私に向けて話してくれているような気持ちになった。頭の回転が速い=相手を言い負かすと考えて読み始めたが、そうではなく、頭の回転が速いからこそ勝ち負けをつくらない、共感して数ある返答の中から選び応えることができるという平和的な使い方を知れた。私は「こうじゃないか」と思うと自分の意見を何としても押し通す、これじゃないと嫌だというような頑固なところがあるので、そういうやり方ではなく、一度相手に共感し、言い換え、じゃあこうしてみたら?と私の方に寄せる。その中で私に足りないのは、相手の考えを想像し共感し言い換える力だと気づいた。相手が何を考えてその発言をしたのか、質問をしているのか、そこまで考えて嫌味っぽくない言い方で共感できたらいいな。

  • 立場を図解しているところがすごくわかりやすかった
    自分の意見を押し付けるばかりだと解決しないので、頑張りたいと思う
    ワークはなかなか重い・・・

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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