話を噛み合わせる技術

著者 :
  • フォレスト出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894516892

作品紹介・あらすじ

あの人と話していると、「話が前に進まない」「話がこじれる」「話がややこしくなる」「決まるものも決まらない」…。あなたのまわりに、そんな人はいませんか?相手がしがらみのない関係であれば、その人と距離を置くという対策はできますが、上司や部下、お客様などのビジネス上の人間関係はもちろん、PTAやママ友、ご近所付き合いといったプライベートで付き合わざるを得ない人間関係だと、そうはいきません。そんな相手とコミュニケーションを取るときに重要なのが、「話を噛み合わせる」技術です。ポイントは、「相手を外国人だと思って話す」。その重要エッセンスを徹底解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 人間いろいろ、ケースバイケースなので「この本読めばなんでも対応できる!」というわけではないが、基本をわかりやすく(なんなら多少わざとらしく)具体的なダメパターン例もつけてあるので、「まずは参考に…」くらいで読むとちょうどいいと思った。逆に考えると、自分がこの本のパターンに当てはまっていたらヤバいなとも思ったので自戒の意もこめて熟読させていただきました(笑)

  • ビジネス

  • 「噛み合わせる」というタイトルに合っているかは微妙だが、ビジネスコミュニケーションの本としては勉強になると思う。表面コミュニケーションと論理コミュニケーションの比率を筆者は8:2を推奨しているが、現代では5:5くらいでもいいのでは?
    最後には、「いろいろ技術を語ってきましたが、結局は信頼関係と日ごろの行いが大事だよー」というズッコケそうな落ちでした。

  • コミュニケーションにおける問題を言語化してあるという点でさらっと読んでみても位の本であると評価した。

    ミスコミュニケーションが生じてしまう原因は一言でいうと議題の”前提”の共有が不十分にあることにつきると考える。それをこの本はケースごとに分類をして書いてあるので、自分の頭で考えるのが面倒な場合は読むといい。ただ、問題のカテゴライズに対し解決策としては一般的なことが記載されているため(前提共有、ラポール、ホールパート法など)真新しい発見はなかった。


    個人について
    自分が相手との会話がかみ合わない原因カテゴライズするのに役立つ
    (原因)
    ・明後日の方向
    ・早とちり → 自分はこの傾向が強い
    ・結論ありき


    組織で利用法
    メールやチャットワークをコミュニケーションツールとして利用している場合、”前提”の共有は不十分になる傾向が強い。だからミスコミュニケーションが生じてしまうんだね、ということを全体の共通認識として常にもっておけばミスコミュニケーションが生じた場合、随時”前提”共有を行おうという動機づけを行うことができる。

  • 話を噛み合わせることに、悩みがないのか、なるほどと思う項目がなかった。数値化して話す事、知ってると決めつけず省略せず丁寧に話す事、ラポールの技術など、知っている内容が目立った。

  • 覚え書き

    話を噛み合わせるには、双方の解釈の尺度を合わせる。


    ◎伝える側
    ・はっきりした数字での評価

    ・話し始める前に、どういうつもりで話しをするなか軽く触れる。ビジネスなら話の後のステップはも言及。(意見を聞きたいんだけど、単なる世間話しなんだけどなど)

    ・組織の中では歯車の合わない部署が出来ないよう、飲み会などのコミュニケーションを。一割〜二割で相談等業務連携。


    伝えたい論点は簡潔=結論は話の初めに、内容は出来るだけ早とちりされることのないようシンプルに。それでも軽聴しそうな相手にはバックデータなど準備。

    また、出来るだけ他者を挟まず直接対面での交渉を。

    ・ホールパート法・・・木の幹(全体像)→枝(幹の補足)→葉(枝の補足・根拠や数値なども)→幹。最後までレスポンスされないよう話しきる。

    ・要注意人物は外人と思え
    →資料を作りそれに沿って説明(必要な項目た事実のみ)また、相談内容、決定事項は資料に直接メモ。最後には読み上げる(パラフレージング)


    ◎聞く側
    相手の話の要約文を聞きながらつかむこと、バックトラッキング(おうむ返し)したりして、相手の要点を確認する。


    ◎噛み合わせない
    ・雑談、適当なほうにそれていくくらいが良い。
    ・話を逸らしたいとき、話題をかえたいとき
    ・話を聞いてくれるだけでいいときの相手は噛み合わないポジティブな人がよい


    多くの人は話を正確に聞いていない。だが信頼を勝ち取れれば噛みあっていなくても噛みあった方向に着地することができる。

  • 201606/201904/

    方針演説しかしない社長、業務指示しか出さない上司との関係は、ぎくしゃくしていくものです。「表面コミュニケーション」は定期的、「論理コミュニケーション」は随時と覚えておきましょう。そして、理想的な比率は「8対2」、もしくは「9対1」ぐらいです。/

    あなたがどれぐらいの「適応力」があるのか、4つのポイントにわけてチェックしてみましょう。
    それは、「頑固」「無邪気」「思考停止」「柔軟」の4つです。1)話が噛み合っているかどうかを正しく認知できるか。2)相手の話にペースをあわせることができるかで4パターンに分類。
    ①頑固:
    話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒○
    話を相手に会わせられるか?⇒×
    ②無邪気:
    話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
    話を相手に会わせられるか?⇒○
    ③思考停止:
    話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
    話を相手に会わせられるか?⇒×
    ④柔軟:
    話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
    話を相手に会わせられるか?⇒×


    「柔軟」のパターン
    ・やっぱり最近の子はガツンと言わないとダメだな。Aさんとは話が通じない
    ・そう、ですね・・。確かに、時と場合によっては、ガツンと言うべき時も、あるでしょうね。
    ・そうそう。隣の課のB君も、それで目覚めた子なんだから
    ・ああ、Bさんですよね。Bさんは本当に模範的な社員ですね。私も勉強させていただいております。
    ・いつも言っているとおり、そういう汚れ役は私に任せたまえ。
    ・はい。本当にいつもありがとうございます。ところで先日の会議での件ですが。
    ・ん、どうした?
    ・社長から会議資料が多いので、ひとまとめにしろと言われておりまして。


    なかなか話が噛み合わない人とは、安易に「話せばわかる」とは思わないことです。/

    相手の話を正しくリスニングしているかどうか、それを確認するためにバックトラッキングするのです。/

    相手を「外国人」だと思って話す。
    ①前提知識を丁寧に伝える
    ②ゆっくりと話し、論点を繰り返そうとする
    ③話が通じないときは仕方がないと思う/
    相手が日本人だとわかっていると、「これぐらいで話は通じるはずだ」と、どうしても期待してしまうものです。ですから、その期待を裏切られるとイライラするのです。/

    「れる・られる」で語尾をぼかすと、「来期の目標を達成させるためには、最初に市場リサーチを行うことが手順として最良だと考えられる」このように評論家的なニュアンスとなり、言葉に説得力が宿らなくなります。/

    なぜ目標達成や問題解決のために「資料」が必要なのか。本書で取り上げる理由は1つです。「本気度」を噛み合わせる。
    話が噛み合っているかを検証するうえでも、資料を作成することは意味のあることです。
    ①必要な項目だけを載せる
    ②「意見」ではなく「事実」を載せる/

    雑談なのに話の論点を固定して話し続けると、話題が広がらないのです。雑談する力は、「雑学」や「ウンチク」をたくさん持っていればいいということではありません。話が噛み合わない会話の「ズレ」や、空想による決めつけた言い方(ボケ)を楽しむものであり、あえて噛み合わせようとしないことを重要です。/

    多くの人は意外と人の話を正確に聞いていないものです。資料やチラシ、パンフレットを渡されても、驚くほど正しく知覚していないのです。
    やはり重要なことは「日頃の行い」です。/

    他人からの相談事には、2種類の目的がある。
    ①問題を解決したい
    ②安心欲求を満たしたい

  • 話が噛み合わないパターン,噛み合わない原因の紹介をした後に、"表面コミュニケーション"(飲み会,社内イベントで行われるような他愛のない話,雑談)と、"論理コミュニケーション"(論拠と結論がつながる会話)の理想的な比率は「8対2」もしくは「9対1」とされているところが面白い。
    話の噛み合わない人は、「流れの速い川」と考え、相手に合わせながら、話を噛み合わせたり、噛み合わせなかったりして、相手とのペース、呼吸を読んでいく"柔軟さ"が大事。ポイントは「観察眼」。
    「噛み合わせる」技術を知りたくて手にした本だが、「噛み合わせない」ことの効用を教えられた一冊。

  • 話が噛み合わない3つのパターン(あさっての方向、早とちり、結論ありき)と対応法。数字やグラフの資料を使い、外国人とコミュニケーションするつもりで対応する。
    雑談の場合は、あえて話を噛み合わせない方がよいというのも学びになった。
    16-45

  • 話し方の本は数あれど、言い回しばかりのテクニックが多くて、どうもしっくりこない。
    本書はまず話が噛み合ないのはなぜかをわかりやすい事例で分析。とてもよみやすく、目から鱗が落ちる。

    こういうことば遣いをしなさい、ではなく、また真心がとかの抽象的な根性論でもなく、話しかける際のポイントを適格に表現。
    そして自分が要注意人物ではないかと思い当たるふしも。

    自分の話が通じているか心配になったとき、読み返してみたい。

  • 話がかみ合わない人のタイプやそれに対応する方法が豊富な事例で詳細に説明されている。
    おそらく本書は、普段ギチギチに論理的に話すのが癖になっている人が、そうではない人とうまく話を合わせるための方法を知るには良いと思われる。

  • 話が噛み合えば歯車が噛み合う話。

    コミュニケーションの不具合を「あさっての方向」「早とちり」「結論ありき」に分けて、その傾向と対策を解説してくれる。会話例が非常に分かりやすく、用語の統一感もあるので一気に読める(1.5hぐらいで読めた)。
    結論ありきが自分に当てはまりすぎて、話しかけられる側としても気を付けなければと深く反省。あと、部長の姿が目に浮かんだ。

    新宿紀伊国屋本店で購入。初めてゴールド会員になった。

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著者プロフィール

株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役社長

「2021年 『絶対達成する人は「言葉の戦闘力」にこだわる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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