問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

著者 :
  • フォレスト出版
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894517806

作品紹介・あらすじ

未来を作る知恵と方法の道具箱
目標達成/工程の最適化/複数意見の集約/不安の解消/
迷いのない決断/脱・三日坊主/悪癖を直す/家族問題の解決…
本書ではビジネスはもちろん、日常の問題や個人的な悩みまで、
ありとあらゆる困難に突破口を開き、自身の自由の範囲を拡張するための手法が、
次の2つの分野に分けて紹介されている。

感想・レビュー・書評

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  •  分厚いこの本とどう向き合うかまず考えた。
     ①読むより、理解→活用→身に付ける→辞書感覚に課題に遭遇したら瞬時にどのメソッドを使うかサーチできるようにならないか。

     ②そのためには、久々だが時間を惜しまず教科書の様にじっくりページを行きつ戻りつしながら、時にメモして、脳のなかで体験させていった。
    (こういう読み方は久しぶりだ)

     ①であげた様な最終境地に達するのには、これを辞書がわりにして、日常に遭遇する課題の矛盾に当て嵌めていく訓練が必要なのだろう。
    でも、考えてみれば、すべてを試す必要はない。
    この問題解決には『ノミナル』、これには『ロジック・ツリー』と当て嵌めることを最初は“力まかせ探索”でやっていくしかないのか。
       
    ここでそのメソッドを使うのは違うぞ。

     《用途と用例》でどんな問題に適合するかは紹介されているので、それを目安に当て嵌めていけばいい。
     当て嵌め方に悩んだら《レシピ》を紐解いてもう一度おさらいする。
     そして、《サンプル》で具体的に問題の要素を当てはめていくのだ。

    ここからは妄想の世界
    〜〜
     最初はこの本につけた大きな《用途と用例》のインデックスが中学時代の英和辞典の様に活躍する。
    持ち歩いて、世の中の不思議を紐解く手だてにするのだ。
    街にでる。

     たしかに今どき流行らないスタイルで奇妙な光景になりかねない。
    スマフォ片手にスイスイ〜っと答えを導き出せる現代に何やってんのという話だが、こちとら“答え”が欲しいのではないんだ。
     “問題の解決方法を学んでいる”修行の身だから時間は二の次、あとで返済してもらえればいいのさ。
    解決方法を考えるためには、いろいろな型があるようだけど、知れば知るほど、根っこは同じことに気がついてくる。でも、“今は修行の身”同じ根っことして、見通せる様になるまでは、それぞれの先端を使い尽くすのだ。
    〜〜

     知識だけでなくこの、メソッド自体が“巨人の肩”(先人の叡智の集積)なのだ。
     今更なんでこんなことをと思ったりするけど、今とは違う風景をこの先に見える予感がすることだ。時間はいくらでもある。

    脳の衰え防止のためにも、ちょっと長い寄り道してみるか。無駄なことはない。

  • 解決手法の紹介として読むものなのかも知れないが、独学大全と同様に読み物として読んでも面白い。

    人間生きている以上、様々な困難に見舞われるが、自分自身困難を問題と捉え、それをどのように解決してきたのかあまり思い出せない。

    なんとかしないといけないことは分かっているが、なんとなく放置しているか、時間経過によって自然と消滅するのを期待して気にしないようにしている。

    この本の問題解決手法が、必ずしも抱えている問題を解決するものではないのだろうが、体系立てた手法を問題解決に適用することを今まで実践したことはなかったので、これから色々と試してみようと思う。

  • 難しかった…

  • 本の厚みとは反比例して内容はかなり薄いですが(笑)、興味深い問題解決手法がたくさん紹介されていたので、自分に合った手法を知りたいような人がまずはザックリ眺めてみる本としては良いのかも??一番好きなのは《29 リフレーミング》と《36 ピレネーの地図》だけど、多目的最適化でいつもネックとなる「結局どれが最適条件なの?」をきっちり定量化させようという意欲的な取り組みである《19 ケプナー・トリゴーの決定分析》もなかなか興味深かったです☆…とは言いつつ、やっぱり僕はパレート最適曲面を求めて選ばれる事が無い不要な解を除去するところまでが数値計算の限界で、最後はやっぱり人間が判断するしか無いと思っていますが^^;。

  • 図書館で借りたのが失敗だった。
    家においておいて、悩んだときにふと手に取りたい一冊。

  • とてもユニークな本です。
    巻末の問解決史年表もよい。

    キャメロットという理想をとりあえず描くという体系化された思考法があるのをこの本で初めて知りました。
    とはいえ、地に足の着いた実現可能な理想でなければ暴力革命が起こりうる危険性をこんな言葉で紹介しています。
    「地上に天国を作ろうとする企ては不可避的に地獄を生み出す。その企ては不寛容を導く。その企ては宗教戦争に至り、魂の救済を異端審問を通じて行うに至る」(P58)

    また、パターン20の「ぐずぐず主義克服シート」(P202)を読みながら、今世間をあきれさせているAKS運営の迷走を思い出しました。
    まあ、AKSが問題解決をしないのは、解明しては困る理由があるからなのでしょうが、問題解決していると思わせようと出来レース第三者委員会の報告などやってます感満載のギミックを講じながらも、結局はすべて失敗しているのは、本当に頭悪いとしか思えません。

    パターン37の「症状処方」は問題をもって問題を制するという思考方法ですが、あがり症で人前で手が震える人は、わざと大げさに手を震わせると症状が治まる・・らしい。(P392)
    これをスピーチの冒頭にうまく入れ込めば問題解決する、例えば「私は極端なあがり症で、今こうして皆様の前に立っているだけで手が震えています。そこで、意図的に大げさに震わせれば、気持ちが落ち着くというおまじないを試してみたいと思います」などと枕詞で入れてみてはどうでしょうか?

    古代から存在した問題解決の方法をカタログ化した力作です。

  • 問題でいきづまったときに読みたい

  • テクニカルな話


    ●精神衛生に効きそうなもの

    01 100年ルール
    「これは100年後にも重要なことか?」

    02 ニーバーの仕分け
    変えることのできるもの/できないもの

    04キャメロット
    「問題がまったくないとしたら、それはどういう状態か?」

    ●ピレネーの地図
    間違ったプランもないよりマシ



    ■分析

    06 ティンバーゲンの4つの問い
    「なぜ」は4種類ある

    対象の内部から問う
    1.至近要因(機構)
    2.発生要因(発達)

    外部から問う
    3.系統進化的要因(進化・歴史)
    4.究極要因(機能・適応

    ■仕組みを作る

    ●オデュッセウスの鎖
    意志の力に頼らない

  • 問題解決に役立つ手法を紹介している。各手法を理解し、活用できる状態になれば、日常で活用できるようになるのだろう。本書の活用方法としては、自ら抱えている問題を解決するには、どの手法が適切なのかを思い浮かべて目次からの情報から目星をつけて、そのページを読むとよいのかな。実務的なハウツーものではなく、手法を生み出された歴史背景から実際の活用事例も紹介されている。
    即効性は無いかもしれないが、読み込めばビジネスでも強い武器になるかもしれない。

  • 【辞書】
    今まで開発された問題解決方法がまとめられいます。

    「これを使えば全ての問題が解決できる」とはいかないと思いますが、手法としては参考になります。

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著者プロフィール

読書家。正体不明。メルマガ「読書猿」で書評活動を開始し、現在はブログでギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、日の当たらない古典から目も当てられない新刊までオールジャンルに書籍を紹介している。著書に『アイデア大全』(フォレスト出版)、『独学大全』(ダイヤモンド社)など。

「2021年 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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