一生クビにならない脳 (フォレスト2545新書)

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894518216

感想・レビュー・書評

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  • 三つの視点を持つことが大事だそうです。
    「自分」「相手」「その他」。
    超イメージをすることによって、脳が活性化する。

  • ワーキングメモリ=「記憶や情報を一時的に保持して何らかの知的作業を実行する脳機能」について、その特性・重要性・活用方法を論じた一冊。

    この機能を鍛えれば、「記憶力」「コミュケーション力」「思考力」等も高まり、仕事もうまくいく(=一生クビにならない)という主張。

    記憶力や学習効果を高めるためのコツが具体的に書かれているので、すぐに実践にうつせる。

    「具体的なイメージ」と「反復」がキーワードか。

    ------------------------------------------------------------------------------------------
    ・ワーキングメモリは、音韻ループ(音のメモ)、視空間メモパッド(画像のメモ)、エピソードバッファ(動画的なメモ)の三つの種類があります。

    ・布団に入ってから寝る前の十五分間、その日にあった「良いこと」を思い出して一日を振り返るという議事です。

    ・「言葉」より「動作」、「動作」より「イメージ」が前頭葉を活性化させます。

    ・イメージする時は「自分」「相手」「その他」の三つの目線を意識するとイメージが深みを増します。

    ・抽象的でなく、具体的な行動の形で記述される指示であること
     否定形でなく、肯定形で表現される指示であること
     大目的ではなく、評価しやすい小さな指示であること。

    ・学習十二時間後に復習すると記憶定着が高まるという実験報告があります。

  • 脳科学的に、どういうタイミングで学習すれば記憶できるか、
    ということがとても勉強になりました。

    覚えたことを12時間後に再度学習するとよく記憶できるらしいです。つまり、朝やって、夜また勉強して、よく睡眠をとり、また朝勉強するということです。

    超イメージが脳のリアルであるということ。
    映画をみているかのようにイメージすることが成果を出す上で重要だということ。映画のようなイメージってあんまりしないかも…
    やばい、今日からイメトレしよっと思いました。

  • プロローグ ワーキングメモリの力で脳は冴えわたる

    第1章 脳の「メモ機能」を強める―「超イメージ」こそ脳にとってのリアル

    第2章 ワーキングメモリを鍛える意味―「脳のメモ帳」を使い込んで「脳の容量」を増やす!「アイデア」「集中」「判断力」について

    第3章 自分の脳を「超イメージ」―脳の中に「三つの目線」の動画を作り、あらゆる場面に対応する

    第4章 相手の「脳内を見る」技術―脳から考える「人間関係」「コミュニケーション」「伝える力」「褒める力」

    第5章 脳に「記憶の引き出し」を作る

    第6章 ワーキングメモリを鍛える「睡眠」―睡眠がひらめきを生む

    第7章 脳をダマせば行動は変えられる―脳によってパフォーマンスを上げる

    第8章 2025年の脳―パチンコと脳から「社会」「ビジネス」の先を読む

     あとで見やすいよう考えながらノートを取ると、ワーキングメモリに関わる前頭葉や頭頂葉などで強い活動が見られます。しかし、ただ板書を写している場合は、言葉を聞く中枢、話す中枢は活動していますが前頭葉はあまり活動しません。ただ頭の中で内言がまわっているだけで、それを脳のメモ帳に持ち上げて操作することはあまり行われていないわけです。
     ワーキングメモリで「深い」処理が実行されると記憶に残りやすくなりますから、考えながらノートを取った方が記憶に残りやすい。あとでする勉強の量が少なくてすむわけです。

    ただし、少なくとも「漫然と板書を写す」というノートの取り方をすると、記憶に残りやすくはないことだけは明らかです。

    ただ単に丁寧にノートを取るだけではダメで、「あとで見やすいように考える」のがキモのよう。

    集中力をアップさせるTIPSは他にもありますが、本書で推奨されているのが「眼球運動」。
     集中力は「眼の玉のコントロール」と密接に関係しています。集中力とは「眼球をいかに動かすか」ということで、極端に言うと目線をある一点に固定することです。
     目線の固定と言っても、単なる眼球の固定ではあリません。集中してどこか一点を見つめる場合、アタマの微細な動きをキャンセルするよう眼球を動かす必要かあリます。
     こうした微妙な眼球コントロールに深く関わるのが前頭葉の前頭眼野。この部位は能動的な注意を払う時に活性化します。
     つまリ、眼球を動かして前頭眼野を活発化させ、「見る」メカニズムを使って集中力を高める方法もあリうるのです。
    具体的には「目玉グルグル運動」と呼ばれる眼球運動が紹介されているのですが、ここでは割愛(詳細は本書を)。

    勉強をする前に、「集中の儀式」としてやると良さそうです。

    (学習から復習までの期間:期間1)÷(復習から本番までの期間:期間2)=0.1~0.3
    なのだそう。
     ややこしいので仮に比率を0.2とすると、復習までの期間と本番までの比は1対5になります。つまり学習から本番までの期間を6で割った答えが、最適な復習タイミングなのです。
     60日後が目標(試験など)なら、今日やったことを10日目に復習するのがベストとなります。
    さらに、2回目以降も同じロジックで計算。
     60日後が目標なら、60÷6=10でまずは10日後に1回目の復習。残り50日をまた6で割ると、2回目の復習タイミングは約8日後です。
    今まで、エビングハウスの忘却曲線の話ばかり、よく勉強本には登場してきましたが、それ以外でエビデンスのある考え方を見たのは、多分これが初めてかも。

    実験では、ディスプレイの「握れ」という命令で握力計を握った際の数字を、直前に「頑張れ」というポジティブな単語をサブリミナルで表示した場合と比較。

    結果、「頑張れ」の言葉で握力が2倍になったそう。
     試験前に「頑張れ!」「絶対合格!」「必勝!」などと書いた紙を壁に貼った経験はあるでしょうか。あれも相当意味がありそうだということです。紙の文字を真剣に読んでしまえばバカらしいものの、さり気なく目に入るようにしておくとサブリミナル的な役割を果たして、それなりの効果が期待できるのです。
    もっとも、壁に貼った紙等ですと、これはもう十分に知覚できる刺激の長さなので、サブリミナルではなく、「スプラリミナル知覚」と呼ばれるらしいのですが、詳細は良く分からず。

    いずれにせよ、やって効果があることならば「何でもやる」のが受験生のオキテではないかと。

    メインテーマは「ワーキングメモリ」の機能を向上させることであり、それにより、「記憶力」「会話力」「思考力」「コミュニケーション力」「アイデア力」「集中力」が高まるとのこと。

    特に、パフォーマンスを上げるために、「イメージ力」にフォーカス。

    イメージする時は、「自分」「相手」「その他」の3つの目線を意識すると良いのだそう。

    本書ではビジネスシーンでのイメージトレーニング(「新規のお客さんとの初対面シーン」等)のやり方にもページを割いており、通常の勉強本を期待すると、ちょっと肩透かしを食らう可能性が。

    上記以外でも、「ストレスがワーキングメモリの力を奪う」「やる気を出すのもイメージで」「後悔の感情は手を洗うと小さくなる」といったところは、実際に活用してみたいところ。

    本書を読んで痛感したのが「睡眠の重要性」です。

    まず、キチンと睡眠を取らないと、ワーキングメモリが十分に働きません。

    これは、睡眠不足だとすぐ頭がイッパイイッパイになることからも明らかですね。

    さらに、以前からよく言われていた「何らかの課題をかかえて寝ると、寝ている間に解決する」という話も、数列実験で証明されており、これも実は結構画期的


    本書によると、われわれ人間のワーキングメモリは、おおよそ三枚、
    多くて四枚。

    つまり、「どんな人でも、三~四つの物事しか処理しきれない」そ
    うですが、工夫次第で、記憶を高め、ミスを減らすことができる。

    本書には、その具体的な方法が書かれているのです。

    用意されたテストを解き、記憶の限界と可能性を実感しながら学ぶ
    ため、効果的に学べるのが特徴。

    なかでも、記憶力を高めるためのイメージの方法や、復習のタイミ
    ング、睡眠のとり方などは、参考になりました。


    ワーキングメモリは、音韻ループ(音のメモ)、視空間メモバッド
    (画像のメモ)、エピソードバッファ(動画的なメモ)の三つの種
    類があります

    ある時、知り合いの女性がこんなことを言いました。「今まで言わ
    れてうれしかった言葉を全部覚えてます!」彼女がそう言った時、
    私は、彼女はワーキングメモリの達人だと感心しました。まもなく
    三〇歳になる彼女は、小さいころから寝る前に必ずある「儀式」を
    してきたそうです。布団に入ってから寝る前の一五分間、その日に
    あった「良いこと」を思い出して一日を振り返るという儀式です

    キーワードは「超イメージ」。それから「復習」と「睡眠」


    使い込むと、前頭葉ではワーキングメモリに関わるドーパミンのD
    1受容体の密度増も起きます

    ストレスにともなって分泌が増すコルチゾールは、新しい記憶を生
    み出すのに関わる海馬で細胞死を導く

    イメージする時は「自分」「相手」「その他」の三つの目線を意識
    するとイメージが深みを増します

    部下が「分かりました」と言った時、「言葉」「静止画」「動画」
    のどのレベルで分かっているかを観察してみましょう

    大きな目標的な指示ではなく、小さな指示であることが重要です

    「やめろ!」「ダメだ!」「〇〇するな!」という禁止系は、一回
    か二回で脳が条件付けされる強烈な学習システム

    学習一二時間後に復習すると、記憶定着が高まる

    学習から本番までの期間を六で割った答えが、最適な復習タイミン
    グなのです。六〇日後が目標(試験など)なら、今日やったことを
    一〇日目に復習するのがベスト

    何らかの課題をかかえて寝ると、寝ている間にひらめきが促進される

    ◆ローマン・ルーム法
    家の玄関から会社に行く道筋をイメージして、その途中で目印にな
    る「何か」を「覚えたいもの」に重ねていく有名な記憶法

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著者プロフィール

諏訪東京理科大学教授。学生相談室長。1960年,長野県茅野市出身。東京大学教育学部卒業後,同大学院教育学研究科修了。学習時・運動時・遊興時・CM視聴時など,日常のさまざまな場面での脳活動を調べるかたわら,テレビやラジオなどで実験や解説を行っている。地元の「茅野市縄文ふるさと大使」も務める。

「2018年 『スキマに3分 シャッフル学習 まめおぼえ 英検3級』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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