ソブリンリスクの正体 (Forest2545Shinsyo 48)

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894518483

感想・レビュー・書評

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  • どうも、よく分からなかった。基本的に経済に関する知識が無いからなのだと思うのだが、、、。

    国が収入以上の支出をしてしまう。→ 国債を発行してお金を集める。→ あんまり無茶をすると返却されないかもしれないので、中々買ってくれない。→ お金が集まらず、行政が成り立たなくなる。

    ということですよね。ユーロだと分かるんですよ。各国が管理できるのは国債だけですからね。

    でも、自国通貨がある国では、お金を印刷したら良いんじゃない?必要になったら、どんどんお札発行しようよ。と思ってしまいます。

    お札の大量発行→為替の暴落 なんですけど、為替安になって輸出型企業は景気が良くなって一定期間後に、回復するんじゃないの?と。

    色々、解説してくれているのですが、ユーロのシステム的な問題はなんとなく理解できたのですが、日米などのリスクが、今ひとつピンときませんでした。

  • フォトリーディング&高速リーディング。

    恐らくわかっててあおっている著者。頭が紫の女性で有名。ソブリンリスクとは円やドルが債務状況が悪くて暴落し国家破綻すること。著者は債務が赤字は異常と主張。他の本でも主張し続け、円崩壊ハイパーインフレが来るなど主張。いわゆる円崩壊論者の中で、マスコミにも持ち上げられ長生きを続けている猛者(?)

    通貨発行権が政府にある場合とない場合について、そもそも論じていない。時間の無駄なので読まなくてよい本。

  • 日本、欧米、米国、新興国のソブリンつまり債券のリスクについて。
    EFSFがSF的ってのは面白い。
    FRB(アメリカ)が成長率を維持しなければならないルールがあるのは驚きだったかも。
    赤字覚悟で、というか返せる見込みもないのに突き進んでいくのはやはりおかしい。でもいったん豊かになってしまうと、それを手放すことは出来ないのが人間。比喩もわかりやすくて、もっかい読みたい。

  • ギリシャは大丈夫なんだろうか・・。国家破綻についてわかりやすく教えてくれる本です。超円高・ユーロ安・ドル安・ソブリン債・アメリカ格下げ、日本は? 増税・年金問題・財産や人生への影響度を考えさせられました。

  • 978-4-89451-848-3 207p 2011・11・26 2刷

  • 買って良かったかは悩ましい。
    日経関連のwebサイト記事を読むのとそれ程変わらないかも。
    国民国家がグローバリズムの潮流に押し流されてゆく時、普通の人はどうすれば良いのか。紙幣など捨てて実物資産へ走るべきなのか。それとも、一旦貨幣経済が崩壊することを見越して、自給自足の生活基盤を築くべきなのか。
    著者が、読者諸氏に何を語ろうとしているのか、よく掴めない1冊であった。

  •  ヨーロッパのソブリンリスクについて学ぶのにはわかりやすくて読みやすい。
    いささか悲観的な意見にも思える。
     著者の考えているとおりになると、世界中で国家が破綻しそうだ。
    しかし、事実を正確にとらえていると思う。
     今度は財政破たんしないという対極の考えを持つ著者の本を読んでみたい。

  • 財政悪化と金融機関の経営圧迫、財政恐慌と金融恐慌の無限ループ状態に陥れば、恐慌の強制的均衡回復効果が失われてしまう。今、まさに世界は無限ループの陥穽にある。実態経済の改善を伴わない偽りの株高。力いっぱい無理をして財政を出動させてきた結果による財政赤字の拡大は、単に危機を先送りしたにすぎず、かつ先送りを繰り返したことにより、さらなる危機を呼び込んでしまった。グローバル時代の金融機関は全世界と信用連鎖の蜘蛛の糸によって結びつき小さな綻びが、あっという間に巨大な亀裂となって信用創造のネットワークを破壊していく。世界的金融メルトダウンにまでいってしまう。それがグローバル時代。アイスランド、アメリカ、ギリシャを例に世界で潜行している現実を絶妙なレトリックで静かに語る。

  • 初心者にわかりやすい入門書。他人任せ、お役人任せで生きることが、最大のリスク。リスクに気づかないリスク、それが一番問題だろう。

  • 「ソブリン = 過去何世紀にもわたって国民の最大利益を保全する能力と行動」
    全体的には、ソブリンリスクが高まっているのは、国家が対応力のなさからよかれと思った行動が全体にとって悪くなるという誤謬、という主張。
    第二章は、グローバル化により悪い波が伝播するから、ソブリンリスクは遠いどこかの話ではなくなったという変化の説明。第三章は、アメリカ経済は弱いって話。第四章は、借金財政はダメって話。第五章は、EU は一枚板ではないって話。

  • ソブリンリスクに関しての入門書的な位置づけな本
    主に欧州を中心に、アメリカ、日本が言及の対象

    ソブリンリスクがなぜ、生じるのかが中心のため、個人でできる対策について
    特に、触れられていない。

  • ソブリンリスクについて全く無知な人にはあうかも。

  • 同志社大学大学院ビジネス研究科教授・浜矩子著。
    2011年11月25日初版。207ページ。

    正直、個人的には内容の薄い本。
    「ソブリンリスク」という概念を中心に、現在の世界経済の危機的状況を説明している。

    簡単に言ってしまえば、

    「もうだめだ。結構ギリギリ。EUの次は、日本か?」

    というような感じ。
    気付いている人にしてみれば、ご存じの通りといったところ。
    日本(人)の当事者意識の無さも、ご存じの通り。

    個人的には、EU崩壊、アメリカ・日本への波及後、
    「国家」という枠組みがどう変わっていくのか、が気になる。

    筆者が指摘するように、今後は「市民」の社会になっていくのではないかと思う。
    その時の、「国家」という単位の役割・位置づけが、今後再考されるタイミングがどこかで出てくるはず。


    それにしても、日本は、恐らくまだ復活の芽があるんじゃないかと思うんだけど、
    国家・行政は、それを自覚しているのか否か分からんが、
    少なくとも、それを実行に移そうという気配はない。

    国家破綻、間近だな。

  • ソブリンリスクの理解確認、処方箋、破綻後の経済社会への洞察力を期待したが、分析や鋭い考察より表面的な事後解説が多い。日経新聞やネット情報で十分かも。グローバル化についていけない政治・社会制度、結果として台頭するグローバル市民や正義の議論という点は同感。結局、国家も企業も個人も、いかに継続的にFCFを産み出すかが重要ということか。

  • ソブリンリスクについて理解できた。個人資産の守り方は書いてない

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著者プロフィール

1952年生まれ。同志社大学大学院ビジネス研究科教授。
主著=『新・国富論――グローバル経済の教科書』(文春新書、2012年)、
『老楽国家論――反アベノミクス的生き方のススメ』(新潮社、2013年)。

「2014年 『徹底解剖国家戦略特区』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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