中国美女の正体 (Forest2545Shinsyo 59)

  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894518599

感想・レビュー・書評

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  • 中国に行かれる事のある男性(女性も)必読の書!!

    彼女達の文化的・経済的背景が手に取るように分かる。
    この本は、実際にあることをストレートに描いている。

    私の些細な中国体験(ビジネス)とも符合する。
    実際に現地に赴かれている方は、そうそう、あるある
    これから現地に向かわれる方は、事前知識として
    把握しておいて戴きたい。

    何れにしろ、ご自身が為されることの意味を理解しながら
    現地を愉しんで戴きたい。

  • 中国を国家レベルや経済的な観点で書かれた本は多いが、「(中国の)女性が強いのは国が守ってくれないから」「中国というのは歴史上、国に守ってもらったことはない」など、個人レベル(特に女性)から中国という国を語ってるこのような本はあまりない気がする。

    中国の女性は性格がきつい、とよく聞くし、実際一緒に仕事していても物事をはっきりと言う彼女たちがそうなのは、中国で生き抜くためにはごく当たり前なのだ、と改めて感じさせてくれた。

    より中国がおもしろく思えてきた。
    一度「ハニートラップ」にかかってみたいところだが、かけてこないということはメリットがない、ということだろう(^^;)

  • お二人とも女性の中国研究家としては、有名な方です。中国美女の正体といっても、中国女性の話だけでなく、中国全体の文化論になっています。表紙がピンクで通勤電車で読むには多少恥ずかしいか?

  • 中国美女の正体というよりは、様々な中国人の大まかな思考の流れを一般化して語っているような対談本。読みやすくすく、さくっと読み終えてしまった。感想としては”なるほど”というのと、自身が今まで中国人と接してきて時にやや不思議に思えた反応に合点がいくものが幾つかあった。

  • ■中国人の概観を知ることができる。
    ■日本人同士で付き合った方が楽。

  • 中国の女性に焦点を当てて語られる対談本。

    これまで中国に関する歴史、政治、経済、小説などなどいろいろ読んできましたが、「女性」について様々な視点から語られる本はこれが初めて。
    新たな視点から中国が眺められるような気がします。

    どこの国の女性だって簡単に一括りにして考えることはできませんが、中国は広く、人口も多く、出身地の違い、言葉の違い、階級の違いでまったく別の人種のような違いがあるようです。

    ただ共通するのは、タフで上昇志向が強く、目的達成のためには回り道をしてだって耐える辛抱強さ。
    一般的な日本人女性とはあまりにもかけ離れた彼女たちだけど、「価値観が違う」「中国人は怖い」などと煙たがったり逃げ出すばかりでなく、見習いたい側面もあるなと思いました。

    隣の国だし、顔も似ている。だから性格や考え方も似ているだろう。
    と、ぼんやりと中国人のことを捉えるのでなく、多くの人に中国とはいかような土地で、そこに住む人々はいかような価値観を持っているのか知ってもらいたいです。
    そのための入門書としても、この本は読みやすくてお勧めです。

  • Twitterでフォローしていた福島香織女史の著作ということで手にとったが、タイトルとピンク一色の新書はなかなか目に見えないハードルを上げているように思うが(笑)、中身は現代の中国を女性という視点から解き明かした本である。

    私の母校でもある外大の宮脇女史と産経新聞記者の中国ジャーナリスト 福島女史との対話調で書かれており、非常に読みやすく、一日で読み通してしまえるが、中身が軽いというわけではない。

    特に中国に旅行したり、現地の方と触れる機会がある人にとってはそういうことだったのか、と思う部分がたくさんあると思う。

    例えば、日本以上に男児の子どもが大事にされるのは先祖からの家系は男系の血筋にもとづくとの考え方があり、現代でも女児が間引きされるという現実は、自由や民主主義、豊かな生活に慣れてしまった日本人からすると衝撃ではあるが、それをけしからんと中国の現実を理解しないまま批判するではなく、現実にそういった環境や価値観の規範の中で生きているというのはどういうことなのか、ということを考えさせてくれる。

    中国人の結婚観ひいては人生観といったものも、ときにはやや批判的なトーンもためらわず、現実をありのままに語っている姿は身もふたもないな、とたまに笑ってしまうぐらい軽快に述べられている。

    ジャーナリストの福島女史が現代中国の部分を、中国の歴史的変遷・背景の部分を宮脇女史がお互い補い合うといううまいコンビネーションも、この本の持ち味といえそうです。

    中国はどーしよーもないな、と言いながらも、中国という国に魅かれている二人のジャーナリスト・研究者としての相反する気持ちがなんとなく伝わってくるようです。

  • 中国美女の正体を知りたくて読書。

    やや偏った印象も受けるが、中国を熟知している日本人女性が中国人女性を語るコンセプトはユニークだと思う。

    文中に中国はEUとアフリカを一緒したくらいの多様性があると紹介されているが、中国へ来たことなく知らない日本人が一元論的に中国はこうだと決めつけるのはのは、現実が見えなくなるので危険だ。大連しか住んだことない私でも同感。外へ出たがらない人が増える傾向にあるという現代日本にはそんな人も少なくないように感じる。多種多様な情報や知識を学び複眼思考で考えられるようにしたい。

    著者の1人の福島さんがワイフワークが夜やアングラ世界をフィールドにしてきことが感じられる視点が面白い。

    中国を知るためにはまずは風俗からなのかもしれない。

    漢民族と少数民族を比較しているくだりも興味深く読ませてもらった。

    読書時間::約1時間15分

    本書はお借りしています。有り難うございます。

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著者プロフィール

1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。東京外国語大学・常磐大学・国士舘大学・東京大学などの非常勤講師を歴任。最近は、ケーブルテレビやインターネット動画で、モンゴル史、中国史、韓国史、日本近現代史等の講義をしている。
著書に『モンゴルの歴史』(刀水書房)、『最後の遊牧帝国』(講談社)、『世界史のなかの満洲帝国と日本』(以上、ワック)、『真実の中国史』(李白社)、『真実の満洲史』(ビジネス社)など多数。

「2016年 『教科書で教えたい 真実の中国近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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