- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894534148
感想・レビュー・書評
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道内のとある駅前の書店で、真っ青な空と海があざやかな表紙に目がとまり、手に取ろうとしていると、横にいたおばさんが「のんびり旅か~いいねえ~」と笑って話しかけてきたという、ウソのような本当の話。
鉄道旅がいいのは、いろんな人と出会えて、話できることだと思う。それと、きれいな景色をゆっくりと楽しめること、かな。
この本には、色彩豊かな景色や、途中で出会ったすてきな人たちが一杯つまっています。
でも、矢野さんだから、みんな最高の笑顔で接してくれたんじゃないかな。
矢野さんの飾り気のないところが、ファインダーを通して、乗客たちのベストの写真となって現れています。とくに女性の写真が自然でいい表情で、うらやましい。
文章も鉄道旅らしく“コトコト”という感じ。クスッと笑ったり、時にはオイオイと突っ込んだり。肩の力を抜いて読めます。
矢野さんのような人と結婚して、二人で鉄道旅できたら、本当に楽しいでしょうね。
(2008/7/22)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北海道新聞で広告が載るたびに、気になっていた本でした。
中学生の頃、友達がよく貸してくれた山浦弘靖さんの「星子&宙太シリーズ(⇒<A Href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%B5%A6%E5%BC%98%E9%9D%96" Target="_blank">Wikipedia</A>)」(コバルト文庫)ってあったんですけど、主人公の星子ちゃんがしょっちゅうひとり旅に出ててすごくうらやましかったんですよね〜。
だからと言って本当にひとり旅をする勇気はなく(笑)
・・まぁ親も許してくれなかったでしょうけど(ーー;)
そして高校生の頃、kaochanは汽車通学。
車の免許を手にしてからは、すっかり田舎らしく車移動が当たり前になりましたが。。
乗ったら最後目的地に着くまで本を読んだり、眠ったり、窓の外をゆっくり眺めたりできる鉄道が好きでした。
田舎なので1本乗り遅れると大変待たされることになっても(笑)
それでも鉄道は結構好きだったな〜。
この「北海道のんびり鉄道旅」は、フォトライターの矢野直美さんの撮った四季折々の写真とエッセイでつづられています。
文章も読みやすいし、<strong>やはり写真がいい</strong>です。
一緒に旅しているような、そんな気分になれちゃいます♪
ただ、巻末にでも全駅掲載の路線図がほしかったなぁと思います。
路線図は一応付いていましたが、駅名がないのでちょっと寂しかったです(´ー`;)
そういえば、高卒くらいから20代前半くらいまで【青春18きっぷ】で行く旅にあこがれたなぁ。。
度胸なくて結局できなかったけど_| ̄|○i||i
いつか夫婦で行くのもいいかもしれないかな♪ -
矢野直美さんの連載コラムを本にした中でもイチオシの本。鉄道で北海道を巡ったり、SLを運転したり、うに丼を食ったり、コイバナをしたり。。。(恋って誰でもするのね)カラー写真満載です。
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アウトドア情報誌「ビーパル」誌で存在を知った鉄道カメライター、別名「鉄子」の矢野直美嬢の作品。20数年前の四年間(実質2年半)函館で過ごした経験が或るだけなのに、何故か郷愁を覚えてしまう、凝縮された充実した期間だったんだなぁ。バイクばかりで些程電車には乗らなかったケド、載っているいくつかの路線を何とか思い出す、思い出そうとするが函館市電しか思い出せない。「忘却とは忘れ去ること也」を信条と(どんなんや!)している自分としては、ま、正しい在り方と、納得して、エセ道産子になり、なつかしがってみるには丁度イイ。