窓のある書店から

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.50
  • (2)
  • (1)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894560703

作品紹介・あらすじ

泉鏡花文学賞・野間文芸新人賞を受賞した気鋭の著者が、書物との豊かな触れ合いと、表現に対する真摯な想いを綴った、「知」と「血」を揺り起こす最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 柳美里の書評エッセイ。知的で洞察が深く、鋭い評論をする方だという印象。ある意味女性の書いた文章とは思えない。一番心に残った言葉は「私にとって太宰の小説は福音書」

  •  三島由紀夫に関する記述が多いと感じる柳美里さんです。「窓のある書店から」、1996.12発行。作家とその表現に関するエッセイ集でしょうか。気になった言葉は: ①視覚的な性表現の拡大は、性の抑圧にあるというパラドックス ②いいことばには、そこはかとない哀しいひびきがある(幸田文「流れる」) ③文学においてもっとも大切なものは「心づくし」であり、それを読者に通じさせること。(太宰治)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳美里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×