俳句と地球物理 (ランティエ叢書)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 63
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894560857

感想・レビュー・書評

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  • 時間の制約(返却期限)があったので、牛頓先生俳句集はほぼ読めず。ちょうど年末年始に読んでたので、新年の部の8句だけ読んだけど、「南窓や梅一輪の初日影」「御降や月代寒き朝詣」が好き。
    寺田寅彦の名前を聞くとどうしても科学エッセイの印象が強かったのだけれども、これを読んで随分印象が変わった。あと、西鶴の印象も。3部(俳句と地球)と4部(連句と音楽)だと、4部の話の方が面白いなと思いながら読んでました。読んでて気になったので、連句のことは少し調べてみようと思う。
    あと、すごく細かいことだけど、寺田寅彦の頃に「ヤンキー」という言葉が既にあったんだなということに驚いた。

  • 山頭火を読んでいる際に紹介された一冊。

    冒頭のエッセイ「二十二のアフォリズム」を読む限り、稲垣足穂の『一千一秒物語』をイメージした。漱石門下は百閒といいユーモアがある。

    芭蕉の句は実際に体感できるのかと考察してみたり、西鶴の視点を扱ってみたり、洒落もわかるし、あえてそれを理屈でさばいてみようとする。最後の俳句および連句に関する考察は正直読みにくい。

    作品を読んで一番気になったのは内田百閒と芥川龍之介の関係。

  • 寺田寅彦は,俳句を嗜むに感受性だけでなく,その理系的な観察力や洞察力を用いていたのであろう.こういう本を読むと理系や文系といった区分がますます意味のないものに思われる.

  • 情緒を数式にする感性なお人。頭のいい人なんだろうが、どこか一歩ひいているというか、どちらかというと理系。俳句をこれだけ分析できていて説得力もあるのに、俳句の腕はいまいち…
    「春六題」、とくに最後の章が好きです。

  • 660夜

  • [ 内容 ]
    天才科学者の宇宙人的俳句入門。
    火星に宇宙人がいようとも、リンゴは樹から落ち、卵は茹でれば机上に立つ。
    芭蕪曰く「不易流行」。
    すなわち、恋の句を作るには恋、野糞の句を作るには野糞。
    ―天才物理学者の幻の超自然的俳句講座が甦る。

    [ 目次 ]
    1 すっぽんの鳴き声
    2 ピタゴラスと豆
    3 俳句と宇宙
    4 連句と音楽
    5 牛頓(ニュートン)先生俳句集―季題別

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著者プロフィール

寺田寅彦

一八七八(明治十一)年、東京に生まれる。物理学者、随筆家。父は高知県の士族出身。五高在校中、夏目漱石の知遇を得る。一九〇三(明治三十六)年、東京大学物理学科卒業。東大助教授を経て、東大教授。地震研究所、航空研究所、理化学研究所などにも籍をおいた。科学者の視点から、日常身辺の現象をとらえた独特の随筆を多く書いた。筆名に吉村冬彦など。一九三五(昭和十)年、没。主な作品に『冬彦集』『藪柑子集』『柿の種』『橡の実』など。『新編 寺田寅彦全集』全三十巻(岩波書店)が刊行されている。

「2020年 『漱石先生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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