魯山人の食卓 (ランティエ叢書 21)

  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894561007

感想・レビュー・書評

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  • 北大路魯山人というとマンガ「美味しんぼ」からの知識しか持っていなかったけれど(笑)、ようやくご本人の文章を読むことができた。握り寿司や魚、茶漬け、鍋を食するエッセイ。何であれ、材料が最高のものなら美味いのだ、素材の味を殺さぬように、というのを随所で繰り返しているのが印象的。やはりジャンクフードではなく、時には本物を味わってみることも必要かなあと、本日100円回転寿司を食べながら考えていたのである(爆)

  • -料理とは理(ことわり)を科(はか)ること-

    合理的であること、心から好きでやること、相手をよく考慮すること。こんなプリンシプルに律された食を家族に日々提供できたらなんと豊かなことでしょう。例えば茶道の作法には拘るけれども、心が置いてきぼりだったら、なんと陳腐なことでしょう。同様に、レシピをなぞる(しかも粗雑に)だけの料理は陳腐です。主婦を極めることがどれだけ大変か推して測るべし。

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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