継ぐのは誰か? (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894563810

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで買った新潮文庫版です。解説:山田正紀。

    科学的な説明に説得力があるのはさすが。年月が経って、古びる面はあるとしても、コンピュータネットワークの発達等の予見や種々のメカニズムの説明は大筋では的を得ており、今読んでも十分耐えうる面白さです。

    文庫解説にもある通り、青春のきらめきだけではなく、苦さや愚かさをも描き、人類への厳しくも愛のあるまなざしはこの頃から変わらず。

  • 良くも悪くも「若い」作品。
    「若さ」は小松左京の初期作品最大の特徴でもあります。この作品がSFマガジンに連載されたのは1968年。もちろん小松左京自身も若かったし、日本社会そのものも右肩上がりの高度経済成長期でした。同時に、世界的にはカウンターカルチャーの全盛期でもあり、バラ色の未来を夢見つつもその一方では漠然とした不安も抱えている、そんな時代の世相をそのまま反映した作品だと思います。

    ストーリーの大枠は「新人類と現世人類の対決」という古典的な進化テーマSFですが、作品中では「若者と大人」、「政治と科学」、「自然科学と人文科学」等々さまざまなものが対立し、反目しながらも、共存の道を探ってもがき続けています。今の若い人が読んだら、相当暑苦しい作品だと思います(^_^;
    でも、そこかしこに散りばめられた、人類に対する客観的ながらも暖かい視線は実に小松SFの王道。もっと若いうちに読んでおいた方が良かったなぁ、これ。

  • 小松熱再燃。
    中学生以来の再読。こういう話だっけ。
    現人類もそもそも数種類いたなかから生き残ってきた歴史は続いているんだよという視点って忘れがち。滅びゆく種の視点も織り交ぜながら甘酸っぱく切ない物語でありながら、ミステリー色の強いスケールの大きな物語になっているところがすごい。

  • 日本SF傑作選の小松左京を読んでて、厚さに疲れてしまったので、以前に手にしてた別の文庫のを引っ張り出し読む。
    たぶん同じ作品を何冊も持っている。
    別にコレクションしたいわけでは無いのだが、つい手に取ってしまう作家名というのがあって、何度読んでも楽しめたりする作品の一つ。

  • SFの未来感と、ソ連とか出てきちゃう微妙なパラレルワールド感と、昔に書かれたSFこの不思議な感覚があってなんとも味わい深い。そして完全な避妊法により、事後でも確実に避妊できるようになって、好き勝手にやりまくるけど子どもはできなくなるっていう未来にはぁはぁと興奮した。どうなんだ、それ。てか微妙にこのおっさんの作者の趣味というか、主人公の女好きっぷりとか、そっちの方が気になってしもうたわー。

  • 幼年期の終わり、のように人類の進化について地球外からの影響があるのかな、と読み進めたが。地球内での古代と結びつくとは。面白かった。
    作者は本当に巧みだなぁ、と思った。
    学生視点だったためか、こちらもワクワクしながら読めた。

  • 40年以上前に書かれた作品ですが、驚くほど現代のネット社会を正確に言い当てていてビックリします。
    人類というものについて深く考えさせられる正に歴史的名著というべき作品だと思います。

  • 新鮮!!

     地上にはすでに新人類が潜伏してた~。それは電波を操る~。いやぁ、新鮮だ。すばらしい発想。無線時代にも合うな。

     どちらかが滅ぶのが理。それをうまくかわしながら、きれいなエンディングへとつなぐ。いやぁ、敬服いたしました。

     巨匠と呼ばれる理由がよくわかった作品だった。

  • 小松左京著『はみだし生物学』で言及があったので読んでみた.
    せめて大学生の時までに読んでおきたかった.こういうフィクションは若いときの方が絶対に楽しめるはず.

  • 「ミステリー仕立てのSF」ということをよく理解したうえで読むべき小説。
    なにか事件が起きてそれを解決するのだけども、その事件が超能力によって行われたものだということがわかると、「そりゃないよ…」とがっかりしている自分がいる。なにかすごいトリックを期待している自分がいる。現実に近い(同じ)世界で、あまりにミステリーな空気を醸していたためかSFであることを忘れていたようだ。

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