ツタンカーメンの呪い (ボーダーランド文庫 24)

  • 角川春樹事務所
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894563971

感想・レビュー・書評

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  •  とある作品を連続して読み進め、エジプト、ピラミッド、ファラオのミイラについての熱が再燃。手元にあった今作も連載の様な気持ちで取りかかる。
     確か、他にもエジプトの謎に挑んだ作品を持っていたと記憶しているが、ひとまずは今作に取りかかる。

     ツタンカーメンのミイラ発掘をめぐる呪いについて有名で、様々なメディアで取り上げられているが、呪いの一面で終わるだけでなく、現時的に関わった人達が亡くなる現象について考察を進めていくと、科学的なトリックやミステリの仕掛けを沢山見出す事ができる。
     ピラミッドの構造が、人体に影響を及ぼす環境になっていたり、そもそも空気やガスの仕掛けが想像できたり、偶然的にウィルスが発生していたのではと妄想したり。勿論、今作でそういった事に言及されている訳ではないが、ピラミッドの意義さえもが謎に包まれており、永遠に魅力されるミステリだ。
     
     ツタンカーメンのミイラ発掘における関係者の不審死は、古代エジプト人がファラオの魂を守るために発明した悠久の時を超えた密室トリックと考えたほうが面白い。ピラミッドをめぐる謎はフィクションでもノンフィクションでも面白く、例えばファラオのミイラと別に存在していた、盗人の死に想いを馳せるのもロマンがありそうだ。
     
     スポンサーであるカーナヴォン卿や学者であるハワード・カーターの死、関係者が次々と亡くなった事実。今作ではツタンカーメンの呪いに主題を置きながら、呪いという曖昧なものではなく、説明を付けながらミイラ発掘の不審死について紐解いていく歴史ノンフィクションミステリだ。

  • ツタンカーメン王の発掘に関わった人が何人も謎の死をとげていることは前から知っていて、詳しく知りたかったので読んだ。
    最初の方は死の謎や呪いのことが書かれていて、どんどん読めたけれど、途中から生物学、放射能など小難しい内容になって読むのが大変。
    古代エジプト人の名前がおぼえられなくて読んでも読んでもわからない部分もあった。
    前半だけなら本当に興味深かったのでオススメ。

  • 1998.4.8 1版 820
    考古学者、ハワード・カーターとカーナヴォン卿は、世紀の発見を前に息をのんだ。3300年の封印を解かれ、今まさにツタンカーメン王の棺が姿を現したのである!現代に甦ったエジプトの神秘に世界中は熱狂し、発掘調査隊の栄誉を讃えた。しかし、彼らはまだ知らなかった。王の棺と共に発見された粘土板には、「ファラオの安息を破る者は、死神の翼によって打ち殺される」という文字が刻まれていたことを。36人にも及んだ発掘に関わった人々の死の謎と、いまだに終わらない呪いの連鎖を追った衝撃のノンフィクションが遂に登場!

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