戻り川心中 (ハルキ文庫―連城三紀彦傑作推理コレクション)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 61
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894564107

感想・レビュー・書評

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  • 最初に提示された枠組みが、ずらされて思わぬ絵を見せてくれる短編集。
    色彩があざやかで、読後も情景が残る。

  • 文章の力を思い知らされる。
    暗い時代にに男女の情念が絡み合う。
    そして突然、男女の悲恋の物語が一気に反転し、驚愕の真実が闇の底から浮かび上がる。
    偉大なる巨人がミステリー界に存在し、今は失われたことに愕然となる。

  • 図書館にて借りる。初連城作品。端正な美文とはこういう文章の事か。

  • 8つの物語はどれも不思議な酔い心地がした。

    暮色、街燈、男と女、それぞれのストーリーを象徴する花。
    その美しい情景にミステリー小説であることを忘れてしまいそうになるが、水面下で静かに謎が潜行しており、最後に明かされる思いがけない真実に驚愕する。
    白黒をつけない朧気な終幕は、読後の余韻が後を引く。

    「藤の香」の代書屋、「桔梗の宿」の遊女、「夕萩心中」の書生と人妻の悲しみが印象に残った。罪は憐れ、人も憐れ…。

  • 明治・大正・昭和初期を舞台とし、花の名前と心中をモチーフとした作品集。「藤の花」・「桔梗の宿」・「戻り川心中」が個人的ベストです。

  • このハルキ文庫版は光文社文庫版の『戻り川心中』と『夕萩心中』に収録された花葬シリーズ8作を一冊に納めた完全版。光文社版『戻り川心中』にはない三作品全てレベルが高いので、絶版で入手しにくいかもしれないがこのハルキ版を読むことを強くお勧めしたい。光文社版を二冊読むでもいいかもしれないが、ハルキ文庫版の掲載順の通り発表順で読む方が良いと思う。個人的には白蓮の寺と花緋文字が好き。

  • わざとらしくない、比喩を混ぜたうまい描写。その正体を探る。

  • 花をモチーフにしたミステリー短編集。

    真相かと思わせてからもう一転して世界が変わるのが、すごく印象的でした。

  •  花と女とミステリがテーマの短篇集。ネトラレどころじゃないどろどろした人間関係が描かれてるけど、ミステリ部分がすごく丁寧なので、女の心理を考えていけば謎も解けるようになってる面白さもあり。えろーいえろーい。

     作者さん自身は「恋愛とミステリの結合はうまくいかなかった」とか反省してるらしいけど、これでうまくいってないとかマジか。

     どれも切なーい苦ーい終わり方。唯一のハッピーエンドっぽい「桐の柩」も、そこに辿り着くまでに3人死んでるし……。

  • 3

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著者プロフィール

1948年愛知県生まれ。1978年『変調二人羽織』で第3回〈幻影城〉新人賞に入選。1981年「戻り川心中」で第34回日本推理作家協会賞、1984年『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で第91回直木賞、1996年『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月19日に逝去。著書多数。日本の多くのミステリー作家に多大な影響を与え、他界後も多くの作品が再刊されている。2014年日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2017年 『女王(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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