石垣りん詩集 (ハルキ文庫)

制作 : 粕谷 栄市 
  • 角川春樹事務所
4.02
  • (20)
  • (21)
  • (19)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 124
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894564138

作品紹介・あらすじ

戦後の時間の中で、家族と会社と社会とに、ひるむことなく向き合い、自らを律して生きてきた詩人・石垣りん。『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』から『やさしい言葉』まで、小さきもの弱き者らへの慈しみや孤独な心情を観念や叙情の中に鮮やかに解き放った全4冊の詩集から代表詩を選び、女性の生き方に自由と活気と自立をもたらした言葉の歴史を、各時代ごとに提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • あまり「詩」は読まないのですが、石垣りんさんの詩はわかりやすくて、どんどん読めた。

    「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」
    昭和の家を出て働き始めた女性の心情がわかる詩。

  • 幻の花

    石垣りん


    庭に
    今年の菊が咲いた。


    子供のとき、
    季節は目の前に
    ひとつしか展開しなかった。


    今は見える
    去年の菊。
    おととしの菊。
    十年前の菊。


    遠くから
    まぼろしの花たちがあらわれ
    今年の花を
    連れ去ろうとしているのが見える。
    ああこの菊も!


    そうして別れる
    私もまた何かの手にひかれて。

  • 石垣りんさんは私の好きな詩人。
    醜悪なものから目を逸らさず、力強く表現してくれる。

    思ってもいないくせに「人間は美しい」などと言うようなことは決してない。
    彼女の詩は、言葉は、全て真実だ。だからこそ、その詩には力が宿るのだと思う。

    それらは時折、私達をどん底へ突き落とすが、私はその感覚が嫌いではない。
    私はその醜さを自覚し忘れずにいるために、突き落とされに詩集を開く。

    今回は図書館で借りたけれど、ちゃんと購入したい。

  • 「やすらかに うつくしく 油断していた」
    中学の時の教科書で出会ったこの一句に、ざわっと鳥肌が立ったのを覚えています。瞬間が固められたような言葉に溢れた一冊かな、と。

  • 資料番号:011236957
    ご利用の細則:貸出可能です
    備考:【元の所在場所】自動書庫
    http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/info/shoko.html

  • リアルで詩というよりも「つぶやき」だ。

  • なんともない単語だけど、はっとする。
    なんでこんな目にあうのか、と思うような毎日におかれた感性が豊かな人。その日記を読んでる気分になる。

  • 生活に密着した女性らしい詩。
    怒りや悲しみや空腹や悔しさを、すべて乗り越えた力強さを感じられる詩。

  • 「愛読書は石垣りんの詩集です」と語る女性がいれば、それだけで私はいっぺんに好きになってしまうことだろう。石垣りんの詩は、生活という大地にしっかりと足を下ろし、足の指が大地を鷲づかみにしているような力感に満ちている。

     <a href=\"http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081129/p6\" target=\"_blank\">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081129/p6</a>

全19件中 1 - 10件を表示

石垣りん詩集 (ハルキ文庫)のその他の作品

石垣りんの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
谷崎 潤一郎
フランツ・カフカ
梨木 香歩
三島 由紀夫
梶井 基次郎
サン=テグジュペ...
有効な右矢印 無効な右矢印

石垣りん詩集 (ハルキ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする