物体O (ハルキ文庫 こ 1-12)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 101
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (581ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894564848

感想・レビュー・書評

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  • ことの本質をとらえるのが抜群にうまい人。小松左京さんはそういう人だと、びしびし感じる一冊。未来視のできる人… と言ってもいい。ここにおさめられた物語のテーマは、今読んだらすごく実感できるけど、発表当時は荒唐無稽ととられたかもしれない。でもその荒唐無稽に近い未来がやってきてしまったのだ。鋭い洞察と的確な分析でもって導かれた未来は薔薇色じゃない。視える人には視えていた。でもそれが冷酷無比なばかりじゃなくあたたかみも伴っているのは、小松さんが人間を好きだからなんだろうかなあ。きっとさよならの瞬間まで、人間を信じていた人だっただろう。
    「袋小路」がいちばんロマンチックで、好きですねえ。
    「黴」でなんとなく読みかけのレム「エデン」を思い出した。

  • 評価なし

  • この巻では、大阪付近直径千キロに及ぶ物体によるSFのほかに、有名なちょっと怖い短篇SF小説集。

  • 短編集。どれも展開が見えないところが面白い。

  • ・ダブル三角
    ・仁科氏の装置
    ・あれ

    を読んだ。筒井康隆もそうだが、この人たちの女性への考え方、表現の仕方がなんとなく好きになれない。

  • 高校生だった俺でもわかるくらいに、小松左京は天才。
    なぜか最後のオチに、ゾクッとくるカッコよさを感じた一冊。

  • 今読んでも、SFとしては全然古くないです。政治色バリバリなところは、さすがに時代を感じますけどね。やたらとフリーS◯Xの描写が出てくるしヽ( ´ー`)ノでも、十分面白いです。これこそセンス・オブ・ワンダー!

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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