愛さないの、愛せないの (ハルキ文庫 て 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894566736

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  • 「ひとりぼっちがたまらなかったら」
    私が忘れた歌を
    だれかが思い出して歌うだろう
    私が捨てたことばは
    きっとだれかが生かして使うのだ

    だから私は
    いつまでもひとりではない
    そう言いきかせながら
    一日じゅう 沖のかもめを見ていた日もあった

  • 水妖記5の1
    「猫が三匹死んだ 一匹は退屈で 一匹は溺れて 一匹は恋で」
    という詩がお気に入り。
    角川文庫 寺山修司少女詩集の方にはこの詩だけ載っていなかった。

  • 生粋の詩人ではある。猫と恋がごっちゃになるやつ好き。伝わりやすい優しさに、人間の神髄を乗せ、誰に嫌われることない構成力は知性とセンスの深い作者のグッジョブ。

  • 読みやすかった。

  • 甘くて毒々しい夢のような寺山修司の世界。詩や小説を満喫できます。

  • どうしてだか、この人の詩を読むと、胸が締め付けられる感じがします。
    悲しい感情ではありません、寂しくもありません、なんともいえないきもちになります。
    その感じをわたしはとても好いています。

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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