ナース (ハルキ・ホラー文庫 や 1-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894567474

感想・レビュー・書評

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  • 作者はナースという職業の女性に、変な思い込みないか?

  • 人里離れた山中に、乗員乗客およそ五百名のジャンボ機が墜落。日本赤十字の県支部からの要請で現地に派遣されることになった、K市の赤十字病院に勤務する丸山婦長以下七人のナース。
    1台の救急車に乗り込み現場に到着した彼女達が、炭化した木切れのようになって死んだ人間達が動き回っている光景を見てしまう、という物語。

    ゾンビ映画に出てくるような人肉を貪る動く死体ではなく誰かに操られて動いているのではないか、墜落事故はジャンボ機と「なにか銀色に光るもの」のとが空中衝突したのではないか、というのが中盤以降わかってきますが、その謎は結局最後まで読者に明かされることはありませんでした。

    結局最後は、ジャンボ機の残骸とおびただしい人間の遺体とが合体した航空機と、ナース達との戦い、となるのですが、これは、元ネタは七人の仮面ライダーと巨大な岩石大首領が戦う『仮面ライダーストロンガー』最終回か、あるいは更に元ネタのサイボーグ009対ブラックゴースト総統か。

    感動が無いあっけない結末の読後感は、やっぱり『仮面ライダーストロンガー』最終回的でしょうか。
    読んでいる最中は、つまらないのにやたら長いB級ホラー映画を観ているかのような気分になりますが、読後には、初期山田正紀作品『神狩り』『弥勒戦争』のような、神対人間というテーマが隠されているのでは、と考えさせてくれるところが最大の魅力。

  • 豪快な場外ホームランか豪快な空振り三振。どっちかしかない山田正紀。 もちろん本作は後者だ。 作者のイマジネーションがぶっ飛びすぎて、文章力がついていってない。 つまりわけわからん。 ま、あっという間に読めちゃうから、時間を無駄した感はない。 それに山田正紀の駄作は必要悪だから、これはこれでいいんだ。

  • 図書館から借りました

     ホラー。えぐえぐ。
     日赤ナース大活躍。

     エロはなく、ひたすらえぐい。
     若い女の人や女の子がわらわらいるのに。
     エロがないのが不思議です。

     飛行機が墜落して、山の中に救援に向かうナースたち。
     死体が動く。人を襲う。
     そんなことで驚いたり、悲鳴をあげたりするのは、プライドにかかわる。
     私たちは日本赤十字のナースなんだからっ!
     っていうことで、果敢に突っ込みます。
     無夜は疑った。
     これはもしかして、パラレルワールドで、ナースさんたちはもしかして軍人さんなのでは?と。(従軍看護士とかかと思った)

     読み終わって心配になりました。
     日本赤十字の看護婦さんから文句言われませんでしたか?
    「これ読んで、読者が真に受けたらどうしてくれんですかっ」
     みたいなクレームきてない??

     死体のトーテムポールとか、えぐえぐです♪
     ネタは変ですが、死体描写を楽しみましょう。

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著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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