チェンジリング赤の誓約 (ハルキ文庫 せ 1-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568402

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  • 現代の日本とケルト神話、妖精の世界が交錯する。引っ込み思案の会社員の美前(みさき)が異世界に連れ去られそうになる話。<騎士>リデーロと名乗る青年リンは屈託なく「お前を守る」とか宣言したうえ<誓約>ゲアスを結んでしまうし、クールで無口でカッコいい。そのくせ主人公ヒロイン美前は、少々魅力に乏しい。自分を過小評価し、すぐ謝る癖がある。それをまた何度も自己嫌悪しているのがもどかしい。物語の中で成長するのかな、と思うが、上巻ではそれほど成長は見られず。
    クライマックスの戦いのシーンは凄惨で、読んでいてちょっとつらかった。

    そういえば大学生の頃、ケルト神話に興味をもち、農学部のくせに図書館の神話コーナーを漁っていた時期があった。学術書のような分厚いのを読んだ記憶はあるのだけど、肝心の中身の記憶はかなりの部分が抜け落ちてた。グレムリンはもちろん、バンシーは割と有名かな。それにク・ホリンとかいくつかの固有名詞は覚えていた。

  • 2009/01/02読了。
    日本で本格ファンタジー書ける人材といえば、わたしの最愛作家五代ゆうか、この妹尾ゆふ子というのが定説で、どちらも評価が高いのだが。
    まさに、隔靴掻痒とはこのこと!
    ファンタジーとしては成立してるし、上手いし、今どきない本格だし、ボイミーツガールだし、好き要素は全て網羅しているはずなのに、微妙に、本当に微妙なところでツボをはずしているのである。
    五代ゆう作品とそんなに変わったところは無いと思うのだが、なんだろうな〜
    本当に微妙なところで、あんまり入りきれないし、のれないのである。

    原因はおそらく文体だろう。
    下手というわけでは決してないし、ライトノベル作家としては全然上手い部類に入るのだけど、私にとっては、上手くのれない、映像化できない、感じられない文体なのだ。

    和製ファンタジーの醍醐味というのは、たぶん、作者が感じ取ったセンスオブワンダーというか、五代ゆう的にいうなら「電波」を読者として、間接受信できる、その感覚にあるのが、それが出来ないとなるとあからさまに魅力半減なのである。
    関係ないが、五代ゆう、萩原規子、冲方丁は電波受信可能作家三強。新城カズマが入ったら四天王。

    たぶん、妹尾ゆふ子も本人は十分電波受信して書いていそうな気がするのであるが、いかんせん、周波数が私と会わないのである。
    けっこう左脳もつかって書いているファンタジー作家、上橋菜穂子より受信できん。
    不思議というしかないけど、まあこれも読書。

  • “誓約”の設定がとても好きです。

  • ファンタジー。

    表紙に惹かれて手に取った1冊。
    リンのような騎士に護られたい!(笑)
    妖精や、世界観の設定が面白いです。
    戦闘シーンは結構血みどろな表現があるので注意です。

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