Y (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.42
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  • (25)
  • (6)
本棚登録 : 637
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568587

作品紹介・あらすじ

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。北川健と名乗るその男は、かつて私=秋間文夫の親友だったというが、私には全く覚えがなかった。それから数日後、その男の秘書を通じて、貸金庫に預けられていた一枚のフロッピー・ディスクと、五百万の現金を受け取ることになった私はフロッピーに入っていた、その奇妙な物語を読むうちにやがて、彼の「人生」に引き込まれていってしまう。この物語は本当の話なのだろうか?時間を超えた究極のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • この手のものは大好物なので色んな映像作品も観ている。
    その上で本作は文句なしに面白い。

    ただこの手の物語は集中して読まないとすぐに色んなことがこんがらがるので要注意。
    与えられた情報を整理しつつ読む手を止められない素晴らしい読書体験でした。

  • リアルなのにどこかフワフワとした感じ。(村上春樹の小説を彷彿とさせるものがあった。)

    主人公に舞い込む謎のフロッピーディスク。その中身を読み進めるうちに、主人公と同じく次第に不思議な出来事に心を奪われていく。

    そのフロッピーの中身が語るのは、運命の分かれ道という意味での「Y」。18年前に起こった電車事故をひきずった男女の群像劇といえるだろうか。愛する女性が亡くなった現実を覆すために、18年前にさかのぼる北川。果たして現実を覆すことができるのか……

    全編通して切ない思いがあふれる叙情的なファンタジーだ。

  • 僕もタイムリープしたいけども、また人生やり直すのも面倒だと思えるのは、有難いことなのかもな、と思った午後八時。

  • 「Y」。人生の分岐点。同級生でかつて親友だったと名乗る男からある日突然託された物語。疑いながらも真実と思わざるを得ないことが次々と出てくる。思考や言動は繰り返され、別の人間によってもまた繰り返され、どことどこが、誰と誰が、繋がってるんだっけ?とぐるぐる迷路に入り込む。真実の尻尾を掴んだと思ったらするりと逃げ出している。止まらなくて一気に読んだ。楽しかった〜。ストーリーは違うが映画「スライディングドア」を思い出した。

  • よくあるタイムリープものって言ってしまえばそこまでなんだけど物語の持っていきかたが秀逸だった。
    ただ北川はこのタイムリープをいったい何回繰り返すんだろう。選んだ道は違っても同じ人間と違う立場で関わっていくっていうのもただ同じ時間を過ごすんじゃなくて面白いと思った。まさに映画のキャストみたいにそれぞれが色んな役を演じているみたいだなぁ。
    あと話は飛ぶけど、秋間と水書弓子はなんで結婚なんかしたんだろ。
    北川の3度目の人生も覗いてみたくなった。


  • 未来と過去を行ったりきたりなタイムトラベルものは苦手なはずなのに、何故かどんどん引き込まれて読めちゃった本。
    設定が難しいところもあって、途中ごちゃごちゃするけど面白いから読めた!!

  • タイムトラベラーいやパラレルワールド的なストーリー。人生やり直しできればいいなぁと思っていたが、北川を見ると、先がわかるのは、つまんないとも思えてきた。後半は面白くて一気読み。
    2018.3.28

  • 人生のやり直しができれば・・・と思ったのは誰でも経験があると思います。

    43歳から18歳に戻って、人生をやり直すという設定の物語です。
    ただし、主人公は人生をやり直す男ではなく、その友人。

    ふたりは1度目の人生では、親友同士であったが、2度目では親友ではない。
    その親友でない男から渡された物語と、主人公の生活とで話が展開していきます。

    元ネタはケン・グリムウッドの「リプレイ」のようですが、また違った雰囲気の物語です。

  • 直木賞作家なのに未読とはイカン、勿体無いことをしたかと思い、図書館で見かけて貸出。


    うーん、残念ながら私には合わない作家さんなのかな。

    取り返しのつかない出来事をやり直したいと願う男、そのことで変わる何人かの男女の運命…というテーマだが、ただ思考実験のよう。
    作中でふれられる「リプレイ」はもちろん、SFなら「クロノス・ジョウンター」で、非SFなら「ターン」で、もっと登場人物は熱くせつなく描かれていた。
    タイトルのYについてはナルホドね、と思ったが、そこを読んでからは頭の中に「今日の選択は〜♪」とBGMが流れて、ますます作品の中に没入できなくなってしまった。

  • 時空を越えて未来から戻ってきた男が、何とかして電車の事故から大切な人を助け出そうとする話。設定は少しベタなところもあったが、話はなかなか面白かった。もっと効率的に対処すればよいのにともどかしく感じる部分はあった。

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プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

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