Y (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.46
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  • (27)
  • (6)
本棚登録 : 717
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568587

作品紹介・あらすじ

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。北川健と名乗るその男は、かつて私=秋間文夫の親友だったというが、私には全く覚えがなかった。それから数日後、その男の秘書を通じて、貸金庫に預けられていた一枚のフロッピー・ディスクと、五百万の現金を受け取ることになった私はフロッピーに入っていた、その奇妙な物語を読むうちにやがて、彼の「人生」に引き込まれていってしまう。この物語は本当の話なのだろうか?時間を超えた究極のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 北川武が過去に戻るのは良いとして、その目的となっている水書弓子の性格が悪いので辟易する

  • この手のものは大好物なので色んな映像作品も観ている。
    その上で本作は文句なしに面白い。

    ただこの手の物語は集中して読まないとすぐに色んなことがこんがらがるので要注意。
    与えられた情報を整理しつつ読む手を止められない素晴らしい読書体験でした。

  • リアルなのにどこかフワフワとした感じ。(村上春樹の小説を彷彿とさせるものがあった。)

    主人公に舞い込む謎のフロッピーディスク。その中身を読み進めるうちに、主人公と同じく次第に不思議な出来事に心を奪われていく。

    そのフロッピーの中身が語るのは、運命の分かれ道という意味での「Y」。18年前に起こった電車事故をひきずった男女の群像劇といえるだろうか。愛する女性が亡くなった現実を覆すために、18年前にさかのぼる北川。果たして現実を覆すことができるのか……

    全編通して切ない思いがあふれる叙情的なファンタジーだ。

  •  佐藤正午著書の「身の上話」が面白かったのであらすじを見て気になったこちらの本を手に取りました。

     SF的な部分を含んだ内容ですがその部分を科学的に説明する事を最低限に抑えている所に好感が持てました。SFが苦手な方でも読みやすいかと思います。

     限られた登場人物の関係を、特殊な設定を用いる事で密に描いている所が面白いです。中盤から一気読みでした、オススメです!

  • 人生の分岐点、誰もが「あの時〜」と感じることの一つや二つはある。今の自分の人生が、ある人の「あの時〜」をやり直した結果と知ったとき、やり直す前の自分がどう生きていたかを知ったとき、何を思いどうするのか…。タイムスリップが主役のS Fではなく、歴史が変わる影響を受けた人たちが主役の、人生ドラマ。

  • フランソワ・トリュフォー

  • これを読んでから しばらく佐藤正午の小説ばかりを選んでいました。勢いづいて途切れなく最後のページに。

  • 最初は時系列がよくわからず混乱。自分のことよりも他の人のために時を巻き戻すってことが哀しい。

  • 20年ぶりくらいに読んだけど、やっぱり面白い。列車事故とか飛行機事故とか、紙一重の差で難を逃れた人の話を聞くたびに本作を思い出す。

  • 佐藤正午サン初読み。例えば……3行で済む話しを2ペース使って書く……みたいな印象でした。なので、途中で挫折しそうでした。この本は時空間みたいな話し。余り感動も驚きもなく読了。ただ、色んな作者の方が佐藤正午サン作品を絶賛してるので、他の作品も読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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