Y (ハルキ文庫 さ 4-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.47
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  • (8)
本棚登録 : 963
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568587

作品紹介・あらすじ

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。北川健と名乗るその男は、かつて私=秋間文夫の親友だったというが、私には全く覚えがなかった。それから数日後、その男の秘書を通じて、貸金庫に預けられていた一枚のフロッピー・ディスクと、五百万の現金を受け取ることになった私はフロッピーに入っていた、その奇妙な物語を読むうちにやがて、彼の「人生」に引き込まれていってしまう。この物語は本当の話なのだろうか?時間を超えた究極のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • タイムリープしたのに人間関係が狭いと思っていたが、結論を縁とまとめた。

    ハッピーエンドが好きな僕としては、ヒロインが素敵じゃなかったことと、3度目の無意味なタイムリープにガッカリした。

  • 北川武が過去に戻るのは良いとして、その目的となっている水書弓子の性格が悪いので辟易する

  • この手のものは大好物なので色んな映像作品も観ている。
    その上で本作は文句なしに面白い。

    ただこの手の物語は集中して読まないとすぐに色んなことがこんがらがるので要注意。
    与えられた情報を整理しつつ読む手を止められない素晴らしい読書体験でした。

  • リアルなのにどこかフワフワとした感じ。(村上春樹の小説を彷彿とさせるものがあった。)

    主人公に舞い込む謎のフロッピーディスク。その中身を読み進めるうちに、主人公と同じく次第に不思議な出来事に心を奪われていく。

    そのフロッピーの中身が語るのは、運命の分かれ道という意味での「Y」。18年前に起こった電車事故をひきずった男女の群像劇といえるだろうか。愛する女性が亡くなった現実を覆すために、18年前にさかのぼる北川。果たして現実を覆すことができるのか……

    全編通して切ない思いがあふれる叙情的なファンタジーだ。

  • "時間を超えた究極のラブストーリー"という惹句なのだけど、自分にとっては"中年あるある"と"自分の人生をちょっとだけでも肯定する"というこの先生きていく上でのエールをもらった読後感でした。映画『エブエブ』を観た時と同じような気持ち。

  • タイムスリップものがどうも苦手で、ストーリーに入り込めなかった。 

  • どうなの

  • 時間を扱った作品はよくあると思う この作品の展開が陳腐なのかそれとも秀逸なのか 判断するほどの読書量が自分には足りてないが 楽しくは読めた

  • もし、あの時別の道を進んでいたら…っていう人生の分岐点はいくつもあって、その度にパラレルワールドが広がっていくって考えるとワクワクする。
    肉体的な問題ではなく、“想像的パラレルワールド”

    この物語自体、特別好きなわけではないけど、パラレルワールドについて考える楽しさを教えてくれる本。

  • 星★3
    面白い、とは思ったけど、ちょっと物足りない?
    私の本の読み方なんだろうけど、どの登場人物も、あんまりキャラが立っていないので、感情移入できなかったかな。
    個人的に13章はとても盛り上がった。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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