Y (ハルキ文庫 さ 4-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568587

感想・レビュー・書評

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  • 20年ぶりくらいに読んだけど、やっぱり面白い。列車事故とか飛行機事故とか、紙一重の差で難を逃れた人の話を聞くたびに本作を思い出す。

  • 佐藤正午サン初読み。例えば……3行で済む話しを2ペース使って書く……みたいな印象でした。なので、途中で挫折しそうでした。この本は時空間みたいな話し。余り感動も驚きもなく読了。ただ、色んな作者の方が佐藤正午サン作品を絶賛してるので、他の作品も読んでみようと思います。

  • 2019/1/7

  • 時々、過去の答え合わせをしたくなるときがある。
    でも、それをして何になるのか?最後は思いとどまるのだけれど。
    あのとき、こちらの選択をしていたら?
    Yのように世界はいくつも存在しているのだろうか?
    向こうの世界の僕はどんなだろう?

  • 物語の導入は謎がたっぷりでよかったのだが、あとはパラレルワールドの構造を追うことに気持ちがいってしまって、それほどおもしろいわけでもなかった。結末がわかっているにもかかわらずそこに向かって進んでいくというのは個人的にとても惹かれる設定なのだが、どうも今ひとつグッとこなかった。男同士の友情も絡んでいるのに。ストーリーとは関係ないが、主人公が付き合いだす女性になぜかグラビアアイドルの井上和香のイメージがずっと重なっていた。

  • 僕もタイムリープしたいけども、また人生やり直すのも面倒だと思えるのは、有難いことなのかもな、と思った午後八時。

  • 「Y」。人生の分岐点。同級生でかつて親友だったと名乗る男からある日突然託された物語。疑いながらも真実と思わざるを得ないことが次々と出てくる。思考や言動は繰り返され、別の人間によってもまた繰り返され、どことどこが、誰と誰が、繋がってるんだっけ?とぐるぐる迷路に入り込む。真実の尻尾を掴んだと思ったらするりと逃げ出している。止まらなくて一気に読んだ。楽しかった〜。ストーリーは違うが映画「スライディングドア」を思い出した。

  • よくあるタイムリープものって言ってしまえばそこまでなんだけど物語の持っていきかたが秀逸だった。
    ただ北川はこのタイムリープをいったい何回繰り返すんだろう。選んだ道は違っても同じ人間と違う立場で関わっていくっていうのもただ同じ時間を過ごすんじゃなくて面白いと思った。まさに映画のキャストみたいにそれぞれが色んな役を演じているみたいだなぁ。
    あと話は飛ぶけど、秋間と水書弓子はなんで結婚なんかしたんだろ。
    北川の3度目の人生も覗いてみたくなった。


  • 未来と過去を行ったりきたりなタイムトラベルものは苦手なはずなのに、何故かどんどん引き込まれて読めちゃった本。
    設定が難しいところもあって、途中ごちゃごちゃするけど面白いから読めた!!

  • タイムトラベラーいやパラレルワールド的なストーリー。人生やり直しできればいいなぁと思っていたが、北川を見ると、先がわかるのは、つまんないとも思えてきた。後半は面白くて一気読み。
    2018.3.28

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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