三国志 (2の巻) (ハルキ文庫 き 3-2 時代小説文庫)

  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568754

作品紹介・あらすじ

繁栄を極めたかつての都は、焦土と化した。長安に遷都した董卓の暴虐は一層激しさを増していく。主の横暴をよそに、病に伏せる妻に痛心する呂布。その機に乗じ、政事への野望を目論む王允は、董卓の信頼厚い呂布と妻に姦計をめぐらす。一方、百万の青州黄巾軍に僅か三万の兵で挑む曹操。父・孫堅の遺志を胸に秘め、覇業を目指す孫策。そして、関羽、張飛とともに予州で機を伺う劉備。秋の風が波瀾を起こす、北方"三国志"第二巻。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく面白い。どんどん人がそれぞれ集まってくる感じが最高です。三へ

  • 曹操、そして呂布が人間味濃く描かれています。そして志半ばにて倒れた孫堅の息子、孫策の登場。劉備はここでは地味。前半から濃いなあと思いながら、一気読みでした。

  • やはり、著者は呂布が好きなのだろうなぁ、と感じさせる呂布像。赤兎と呂布の繋がりが愛おしく、月日の流れるのが無情に感じる。人も馬も歳をとる。時代は流れていく。
    なかなか話が進まず、少しまどろっこしく感じるが、いよいよ英雄たちが出揃ってきた感じ。

  • 曹操が青州黄巾族を破り、孫策が袁術と袂を分かつ。徐々に話が動いてきた第2巻。
    袁紹、公孫瓚あたりが誰にどう倒されていくのか記憶にないけど、次の巻ではそろそろ絞られてくるのかな。
    面白くなってきた。

  • 相変わらず曹操が熱い。
    が、読み終えた時、一番印象に残ったのは呂布だった。

    戦好きで、獣のような豪傑かと思っていたが、そうでなかった。
    瑶や赤兎には、この上ない愛情を注いだ。

    地位や名誉、財に、女。
    俗人が欲する物には、さほど関心を示さない。

    愛妻と愛馬
    麾下の五百騎
    戦での勝利

    それが呂布奉先の全てだ。

    二巻の主役は呂布。
    そう思えるほど、呂布の印象は強くのこった。

  • 呂布が主人公。
    もう呂布が主人公でよくない?

  • もはや呂布が主人公。つるっと死ぬ孫堅。

  • 董卓があっという間にいなくなり、群雄が各地で力をつけ始める巻。まだまだ登場人物は少ない。

  • 短文をたたみかけるようにすることで、文章に勢いとリズムが生まれている。戦場の描写では、スピード感があり、心地よい。
    法学部出身でこの文章のスタイルとは、よっぽど法律の世界が合わなかったんだろうなぁ。

  • 引き続きの2回目読書。
    ようやく段々面白くなってきた。
    主人公の劉備のなんとも成り上がらなさったら‥。
    そうそう孫策、孫権、周瑜、趙雲が好きだったことを思い出す。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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