三国志〈2の巻〉参旗の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.87
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本棚登録 : 1514
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568754

作品紹介・あらすじ

繁栄を極めたかつての都は、焦土と化した。長安に遷都した董卓の暴虐は一層激しさを増していく。主の横暴をよそに、病に伏せる妻に痛心する呂布。その機に乗じ、政事への野望を目論む王允は、董卓の信頼厚い呂布と妻に姦計をめぐらす。一方、百万の青州黄巾軍に僅か三万の兵で挑む曹操。父・孫堅の遺志を胸に秘め、覇業を目指す孫策。そして、関羽、張飛とともに予州で機を伺う劉備。秋の風が波瀾を起こす、北方"三国志"第二巻。

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に人が死んで時間も1行で一気に進み、今の現実世界とかけ離れまくりファンタジー性を帯びて面白さが増し増しです。濃いキャラクターだらけでくんずほぐれずで僕の中の男性ホルモンが活性化しました。

  • 曹操が青州黄巾族を破り、孫策が袁術と袂を分かつ。徐々に話が動いてきた第2巻。
    袁紹、公孫瓚あたりが誰にどう倒されていくのか記憶にないけど、次の巻ではそろそろ絞られてくるのかな。
    面白くなってきた。

  • 相変わらず曹操が熱い。
    が、読み終えた時、一番印象に残ったのは呂布だった。

    戦好きで、獣のような豪傑かと思っていたが、そうでなかった。
    瑶や赤兎には、この上ない愛情を注いだ。

    地位や名誉、財に、女。
    俗人が欲する物には、さほど関心を示さない。

    愛妻と愛馬
    麾下の五百騎
    戦での勝利

    それが呂布奉先の全てだ。

    二巻の主役は呂布。
    そう思えるほど、呂布の印象は強くのこった。

  • 100万の黄巾軍に3万で臨む曹操、かっこいい…!
    ただ強いだけでなく、父親を殺されて冷静さがなくなり徐州に攻め込むところとか、裏切りに対する気持ちとか、人間らしさが出ていて、だからこそ余計に惹かれるのだと思う。
    1巻で亡くなってしまった孫堅の意志を孫策が継いだのも熱い…!
    呂布の内面にも迫り、魅力が増した巻…!

  • 曹操が心地よい。
    そして意外にも呂布に人間的な魅力を感じる。
    孫堅はあっけなく亡くなってしまって、劉備はどことなく胡散臭い感じ。

  • 著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    二の巻の主役は曹操、呂布、孫策、劉備といった感じだった。
    物語の登場は初めから半ばに曹操、半ばから終わりにかけてが孫策と劉備、全体的に呂布といった割合だった思う。この割合からも分かるようにこの巻の主人公は呂布だったのではないだろうか?
    いままでに様々な作品で色々な呂布を見てきたけど、かなり好感をもてる人物だったな。ただ、行動が世の中の一般的な考え方とかけ離れていることが問題なんだろうな。
    曹操、孫策は多くの困難を乗り越え、勢力を拡大している。曹操は張?の叛乱と呂布との戦闘による影響で勢力拡大が止まったかと思ったけど、それをも糧にしたようだ。
    劉備は何を考えているのかがよくわからないな。元々の地位を全く持っていないから曹操や孫策とは比べることができないのは当たり前なんだけど、野心を表に出さないことが乱世においては逆に不気味だ。徐州を陶謙から譲り受けた事も呂布に徐州を明け渡した事も世の中からの評判を上げるためと異質な考え方だ。
    劉備に対して勝ち誇っている陳宮が逆に哀れに感じてくる。一方で劉備に家族の保護を感謝される呂布が下を向いて顔を隠す様子はなかなか面白かった。また、成玄固と会話する呂布を見ていても悪い人物には感じないね。

  • 第2巻 曹操と呂布の巻
    さらりとした文章で読みやすくサクサク進む。
    呂布が愚直ないい人ぽく書かれてる。
    ハードボイルドと言えばハードボイルドだしね。
    少しづつ役者が揃いだした。


  • 劉備は性に興味のない男だと思っていましたが
    ちゃんと男でしたね(笑
    関羽からも「女好き」と言われちゃってます(笑

    孫策にも頑張って欲しいです..

    3巻は積読してあるので(ちゃっかり)早く読みたいです

  • 第一巻終盤での孫堅の死を受け、各地の諸侯も動き出す。暴虐を極める董卓を妻のために討ち、混乱状態の長安を抜け出した呂布。亡き父孫堅の遺志を抱き覇業を目指す孫策。時機を見ながら着実に兵を増やし声望を高める劉備。百万の青州黄巾軍に三万の兵で挑む曹操。物語も波乱を迎えるにつれて、誰が主役と言ってもおかしくない状況だ。今回個人的に印象深かったのは、曹操の戦略的な戦い方である。百万の兵に対して三万の兵で向かうという無謀としか思えない戦いで、苦闘を制し見事に降伏させた曹操。何度も何度も攻撃をしては退きを繰り返す。兵を戦略的に分散させる。敵の心理を汲み取った戦略も見事なものだが、何より、その戦略を遂行するために疲弊していく兵をまとめ上げる力。兵の勝手な動きで戦略が乱れぬよう、耐えさせる力。戦略、遂行、統率、兵の動かし方と、曹操の力が全てにおいて発揮されており、リーダーとしての学びが非常に大きい場面だった。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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