三国志〈3の巻〉玄戈の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1372
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568815

作品紹介・あらすじ

混迷深める乱世に、ひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。劉備が自ら手放した徐州を制した呂布は、急速に力を付けていく。圧倒的な袁術軍十五万の侵攻に対し、僅か五万の軍勢で退けてみせ、群雄たちを怖れさす。呂布の脅威に晒され、屈辱を胸に秘めながらも曹操を頼り、客将となる道を選ぶ劉備。河北四州統一を目指す袁紹。そして、曹操は、万全の大軍を擁して宿敵呂布に闘いを挑む。戦乱を駆けぬける男たちの生き様を描く、北方三国志第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • ついに豪傑・呂布奉先が時代から消える。

    男達は己の好敵手と戦い、時に共闘し、認め合った。
    たとえ討ち倒さねばならなくとも、そういった相手へは敬意を払う。
    そういった好敵手が多いこと、羨ましくさえ思える。

    大事なのは己の命ではない。
    本当に守らなければならないもの「誇り」
    そんな信念を持つ者のことを「漢」と言うのだろう。

    曹操(相手方の大将)の命より赤兎を助けることを選び、
    降伏よりも、己の誇り「敗れざること」を選んだ呂布の生き様、
    見事だった!

  • 呂布対曹操激突。
    呂布がほんとカッコよく書かれている。
    終わりの見せ方もいい。
    場面の転換も上手く飽きさせない工夫がされている。漢中はいらんけど。
    話は淡々と進む感じ、目に矢の話もあっさり。
    ハリネズミとかの話もあるかあやしくなってきた。

  • 北方三国志3巻読了。もう呂布が読めないなんて…北方呂布は男らしくかっこよすぎて禿げる。あと北方赤兎も半端ない。もうこの小説一番のイケメンと言っても過言ではない。孫策と周瑜ほとんど出てこなかったのに最後の二喬で一気に持って行かれました。さわやか孫策

  • 人物の魅力が存分に発揮されている。
    第2巻に続き、呂布が魅力たっぷりの人物である。

  • 著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    かつてない呂布像だった。
    演義でも蒼天航路とも異なる初めて知る呂布だった。その最期や赤兎馬との別れには心にズシンとくるものがあった。
    他の孫策や張横のことを忘れそうになる程だった。
    一方で劉備にも動きがある巻だったな。一方的ではあるが曹操に恥辱を受けたと感じ、決意を固めているのが印象的だったよ。
    意外だったのは曹操の働きかけで呂布と和解していたことだな。正史ではそんなことになっていたのかと感じた。

  • さらに乱世が極まり、昨日の敵が明日の味方になるような世の中で、各所の豪傑たちは互いの動きを予測しながら天下を目指す。そんな中、劉備は徳の将軍として声望を高めてはいたが、領土があるわけでも無かった。陶謙から譲り受けた徐州も自ら手放し呂布に奪われることを一時許した。呂布の脅威に直面し、劉備はいよいよ曹操の力を借りる。誰にも屈しないという意志を貫き流浪で戦い、時機を読んでいた劉備。しかしそれだけでは生き残れないことを悟り、歯を食いしばって曹操を頼る。その際に言っていた「やり方を変えただけで自分自身が変わったわけではない」という言葉が印象的だった。屈するのではなく、あくまで利用するのだ。天下を取るためには自分の確固たる信念を持つことが大切だが、時の流れや周りの動きによっては、身のこなしは柔軟である必要がある。敵の能力を見抜き、誰をいつ味方につけ、誰をいつ裏切るのか、その力も試されるのだと思った。

  • 力を持つ者を、うまく利用する。これは才能だ。
     
    呂布は負け方もかっちょええ

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    混迷ふかめる乱世に、ひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。荒ぶる魂に悲しみを宿す男・呂布が、宿敵・曹操に挑む。滅びゆく者の鮮やかすぎる軌跡を描いた、北方三国志第3巻。

    【キーワード】
    文庫・中国・三国志・シリーズ・時代小説


    ++++1

  • 呂布の巻だったなーという印象。やはり、赤兎馬との心の交流が素晴らしい。特に、赤兎馬の老化に想いを馳せるシーンは、人間より先に年老いて行く動物への気持ちとして、普遍性がある。
    劉備はいよいよだめんずとして描かれており、とてもよい。逆に曹操は理性的かつカリスマ性のある覇王として描かれており、「演義」の劉備善玉曹操悪役という一面的な見方から離れられて、とてもリアリティーがある。悪玉だったらあんなにのしあがれねえよ。
    周瑜と孫策の拉致ナンパは、南国の水の都という舞台装置もあり、青春の爽やかさが心地よかった。素晴らしい箸休め。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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