三国志〈3の巻〉玄戈の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568815

作品紹介・あらすじ

混迷深める乱世に、ひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。劉備が自ら手放した徐州を制した呂布は、急速に力を付けていく。圧倒的な袁術軍十五万の侵攻に対し、僅か五万の軍勢で退けてみせ、群雄たちを怖れさす。呂布の脅威に晒され、屈辱を胸に秘めながらも曹操を頼り、客将となる道を選ぶ劉備。河北四州統一を目指す袁紹。そして、曹操は、万全の大軍を擁して宿敵呂布に闘いを挑む。戦乱を駆けぬける男たちの生き様を描く、北方三国志第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 呂布の印象がだいぶ変わりました。歴史小説でこの感覚味わえるんですね。

    • 土瓶さん
      呂布。横山光輝のマンガのイメージです^^
      呂布。横山光輝のマンガのイメージです^^
      2024/03/02
  • 正調三国志の舞台裏を見ているような感じで面白い。なるほど、そういう見方もあるのかと、正調ではわからないところが見えたような気がする場面もある。
    ここまで、曹操、劉備、呂布(中でも呂布)をメインに描いてきたが、今後はどこに力を入れるのか気になる展開。

  • ついに豪傑・呂布奉先が時代から消える。

    男達は己の好敵手と戦い、時に共闘し、認め合った。
    たとえ討ち倒さねばならなくとも、そういった相手へは敬意を払う。
    そういった好敵手が多いこと、羨ましくさえ思える。

    大事なのは己の命ではない。
    本当に守らなければならないもの「誇り」
    そんな信念を持つ者のことを「漢」と言うのだろう。

    曹操(相手方の大将)の命より赤兎を助けることを選び、
    降伏よりも、己の誇り「敗れざること」を選んだ呂布の生き様、
    見事だった!

  • 呂布の巻だった。赤兎の治療のために曹操と交渉する場面が良かった。
    袁紹はうっすら嫌な奴感がずっと出てる。
    段々淘汰される勢力が増えてきて、ここからどうなるのか…という感じ。

  • 呂布対曹操激突。
    呂布がほんとカッコよく書かれている。
    終わりの見せ方もいい。
    場面の転換も上手く飽きさせない工夫がされている。漢中はいらんけど。
    話は淡々と進む感じ、目に矢の話もあっさり。
    ハリネズミとかの話もあるかあやしくなってきた。

  • 北方三国志3巻読了。もう呂布が読めないなんて…北方呂布は男らしくかっこよすぎて禿げる。あと北方赤兎も半端ない。もうこの小説一番のイケメンと言っても過言ではない。孫策と周瑜ほとんど出てこなかったのに最後の二喬で一気に持って行かれました。さわやか孫策

  • 無敵に思えた呂布の死が思いのほかあっさり書かれていたと感じた。
    "北方"呂布の最後としてはこのくらいの方が良いのだろうか。

    北方三国志を読んで呂布の印象が大きく変わった。
    1巻の頃はイメージ通りの人物であったが、部下や国を持つに従って成長を見せ、大将の器たり得る人物に(違和感なく)変わっていったのはさすが北方!といったところか。
    たしかに武勇だけの残忍なサイコパスでは、国(州)を治めることはできないだろうから、北方の解釈もうなずけると思った。

  • 貂蝉は出てこないけど、鄒氏はこんな感じで登場するのね。
    呂布は最後までカッコよくえがかれているが、袁紹は薄情で嫌なやつなのが残念。次の巻では登場回数がふえそうだが、もうちょっと共感できるキャラになるとよいな。

  • 呂布〜‼︎

  • 呂布が死んだ。
    最後のシーンは覚えていたけど、どの戦いでどうやって負けたのかは覚えていなかった。
    最後までかっこよかった。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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