三国志 (4の巻) (ハルキ文庫 き 3-4 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568877

作品紹介・あらすじ

宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍と決戦の時が迫る。だが、朝廷内での造反、さらには帝の信頼厚い劉備の存在が、曹操を悩ます。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻す劉備。父の仇敵黄祖を討つべく、江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる謀略を巡らせ、圧倒的な兵力で曹操を追いつめる袁紹。戦国の両雄が激突する官渡の戦いを描く、北方「三国志」待望の第四巻。

感想・レビュー・書評

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  • 曹操の勢いのままに。5へ

  • 呂布が3巻で死んでしまった後、著者のお気に入りの登場人物は孫権や周瑜に移ったように見える。お気に入りの描き方に力が入っているのが面白い。
    曹操と劉備は雌伏の時が続く。あまり正調では描かれない人物(オリジナル?)の活躍が面白い。

  • 三国志の大まかな流れを知っていると、年齢的にも「孫策がそろそろ・・」と思ってしまって呉の部分ではハラハラしてしまう。実際、この巻の中盤で孫策は暗殺されて、呉はまたしても停滞期に入る。やはり、魏や蜀が1代の英雄に統治されている間に3代も君主が変わるのは多すぎる。

    曹操は袁紹にジリジリと押され気味だったが、機を上手く捉えて決戦に持ち込む。思い切りと運にも恵まれて(もちろん能力も高い)大勝している。曹操が中華統一をなしそうな勢い。劉備はいつまでも国を持てない。どのように蜀に入っていくのか。この状況から三国県立に持ち込んだ諸葛亮はすごい。

  • 袁紹と曹操が官渡でぶつかる。
    大きい戦の決着がつく巻。
    ここから各陣営どうやって大きくなっていくのか見もの。

  • 大勢力を築いた袁紹は、それなりの能力や魅力を備えた人物だったのではないだろうか?はたして名門の出身であることだけが取り柄の人物なのだろうか?
    袁紹をかっこよく描いた三國志を読んでみたい。

  • 1回読んだはずなのにえぇぇっとなった。
    なんとも言えない親子揃ってなんとも言えない死に方だよ、孫策‥

  • 三国志はいいぞ。

  • 孫策のあっけない最後。だがそれが群雄であっても一人の人間であるということを際立たせている。

  • <集>
    北方三国志やはり面白い。僕はいつも並行して他の本を何冊か読んでいるが普通はどうしても人気作家の最新刊の方が”読み”がススム。がどうやらこの三国志だけはいつもと違って読み始めるとなかなか別の本へ移って行く気にならない。まあそれでも一気に一冊は読み通せるわけも無く一旦ページを閉じた後さて次はどれを読もうかなという選択肢の時のおはなし。
    そして相変わらず人名なのか地名なのかが頭の中でキッチリとは整理不能。次から次へと登場する漢字の意味をそれとなく分かる様に書くのは作家業の義務!? いやいや大御所はそれを無視しているところが大御所なんだ!って,まだこの三国志の頃は北方も大御所にまでは至ってなかったとも思うがw すまぬ。
    もうお気づきかもしれませんが僕の感想はあまり本の内容には触れない。その行為は単なるコピペだし小学校の読書感想文じゃないんだからという想いもある。増して買ってもらうためのプロの帯書きでもないのだから。読んで感じたことなどを織り交ぜながらその時自分の想った書きたい事を自由に書く。

  • 再読

    いつの世も、男子のすけべ心はロクな結果をもたらさない。

    あー、もったいない。

    次巻へ

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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