三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569492

作品紹介・あらすじ

解き放たれた"臥竜"は、その姿を乱世に現した。劉備の軍師として揚州との同盟を図る諸葛亮は、孫権との謁見に向かった。孫権に対し、曹操と劉備軍の交戦を告げる諸葛亮。その言動に揚州は揺れ動く。一方、孫堅、孫策に仕え、覇道のみを見つめてきた周瑜は、ついに孫権の心を動かし、開戦を宣言させる。巨大なる曹操軍三十万に対して、勝機は見出せるのか。周瑜、諸葛亮、希代の智将が、誇りを賭けて挑む『赤壁の戦い』を描く、北方"三国志"白熱の第七巻。

感想・レビュー・書評

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  • 赤壁がきましたよ。さてこれからですね!

  • 諸葛亮が存在感を出して来ました。負け方含め練りに練った戦略の元、孫権、劉備の同盟。そして遂に赤壁の戦い。かなり盛り上がってきましたが、この世紀の合戦は思いの外あっさりとした描かれ方。北方謙三としてはそこは、メインじゃない!というとこなのでしょうね。その後の三国への流れや周瑜の病、次なる展開が楽しみです。

  • 赤壁。
    いよいよ主要人物が出揃う。
    孫権の哀しいところは、周りの者たちがあまりにも早く亡くなってしまうところだろう。それさえなければ、もっと力をつけていたかもしれないと、歴史にif はいけないと知りながらも思ってしまう。
    劉備軍の充実ぶりとその中での、登場人物の微妙な心の揺れが描かれ、なかなか面白かった。

  • 赤壁
    呆気なかった。戦への準備が長かった分、実際の戦闘の描写は呆気ないほど少なかった。それに続く、許褚による曹操の逃走。冷静かつ見事に曹操を逃がしきった。赤壁の戦闘自体よりも、逃走の描写の方が、読みごたえがあった。
    そして諸葛亮に加えて軍師龐統の獲得。周瑜の病。孫呉との対立が始まる。

  • 赤壁の戦い。寡兵で曹操の大軍を破ったのは決して奇跡でも僥倖でも運でもない。周瑜の先の先を読んだ戦略も見事であるが、その戦略の全てをとうに看破洞察していた諸葛孔明は流石の一言に尽きる。

  • ぬるっと始まった赤壁の戦い。風向きが変わるシーンは諸葛亮の祈祷がなかったり黄蓋の裏切りの描写が少なかったりと淡泊だったのが少し残念。

  • 赤壁の戦いで曹操の圧倒的優位を覆し、三国態勢へと世が変わった。
    劉備軍もようやく体制を整え、寄って立つ地を得て戦力の充実に向かう。
    一方、周瑜は最大の仕事を終え、死に近づいている。この巻の巻末で周瑜が死ぬのかと思ったが、次巻でも出てくる。

  • 赤壁の戦いを周瑜が曹操に勝った戦いとして書いている点が潔い。
    翳りが見えてきた曹操と、いよいよ勢いづいてきた劉備。いよいよ本格的な三国志が始まる予感。

  • 孔明がきたきたきたー

  • ここまでで張飛に比べると関羽についての魅力的な描写が少ない気がする。細かくキャラクターの視点を変えながら書かれていて分かりやすい。演義に忠実なわけでもないが全く気にならない。戦局を大きく変えた三国志最大の戦いのひとつがあっさりした描写だった。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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