三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569492

作品紹介・あらすじ

解き放たれた"臥竜"は、その姿を乱世に現した。劉備の軍師として揚州との同盟を図る諸葛亮は、孫権との謁見に向かった。孫権に対し、曹操と劉備軍の交戦を告げる諸葛亮。その言動に揚州は揺れ動く。一方、孫堅、孫策に仕え、覇道のみを見つめてきた周瑜は、ついに孫権の心を動かし、開戦を宣言させる。巨大なる曹操軍三十万に対して、勝機は見出せるのか。周瑜、諸葛亮、希代の智将が、誇りを賭けて挑む『赤壁の戦い』を描く、北方"三国志"白熱の第七巻。

感想・レビュー・書評

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  • 赤壁の戦い。寡兵で曹操の大軍を破ったのは決して奇跡でも僥倖でも運でもない。周瑜の先の先を読んだ戦略も見事であるが、その戦略の全てをとうに看破洞察していた諸葛孔明は流石の一言に尽きる。

  • 俗にいう「赤壁の戦い」

    戦いを迎えるまでの両軍の様子から
    テンポよく描かれている
    水上戦を周瑜が制し、陸上戦で劉備軍が曹操を追い詰める
    曹操追討の場面が、兵や馬の息遣いまで聞こえてくるような感じである

    孫権と劉備のあやふやな同盟関係もかろうじて保たれている

  • あいかわらずサラサラ読める。
    三国志にはない、何気ない簡雍と孔明や劉備と関羽のやりとりが名場面に。
    そして老いを描くとは、普通の三国志を読んでても楽しめる。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    三国志において最も有名な戦い「赤壁の戦い」がこの間で発生している。
    流れとしては劉備と孫権が同盟する場面から始まり、長江での曹操と周瑜の海戦から烏林と陸口での対峙、そして火計による攻撃からの赤壁、曹操の撤退と追撃、最後に劉備の勢力拡大と周瑜の死と大きな出来事が連続して発生している。
    一方で徐々にではあるが劉備軍にも変化してきていることが分かる。特に関羽は自分と周瑜の年齢を比較し、焦っている描写が有るので後の事を考えると色々と思うことがある。
    また、曹操は次代の事を考え始めたのが印象的だな。赤壁の敗北で自分の代では統一することができないと見定めたということになるのかな。
    孫夫人を迎えるのに簡雍が公安の民を連れて、歓迎したこと自分より強い存在として張飛の妻の董香が戦ったことは面白かった。後者に関しては劉禅が張飛の娘を后に迎えていることと関連させているのだろうか?

  • 「戦略的に負ける」という孔明の発想には劉備軍はかなり驚いたに違いない。敵を前にした時の戦術や武力、退くべき時の判断力には非常に長けているが、その先への考えが浅く、その場をしのいで生き抜いてきたため、劉備はなかなか領地を得られなかった。それが孔明を迎え入れたことで一気に飛躍する。孔明の力で、孫権との同盟に成功した劉備軍だが、曹操との水上戦は孫権軍の周瑜に委ねる他なかった。周瑜には緻密な戦略があったため、30万の曹操軍をわずか数万の兵で討った。赤壁の戦いである。周瑜の戦略は曹操の動きを全て先読みしたあらゆるパターンが緻密に練られている。事前に人を巧みに動かし、敵を騙し、自然の風をも武力に加える。自らその戦略を立て、自ら兵を率い、見事に曹操を打ち破った。かの有名な赤壁の戦いにしては決戦時の描写が呆気ないように感じたが、緻密な戦略とそれに沿った事前の準備がいかに重要かということが逆に良く分かった。

  • 負ける時さえ、戦略に沿った負け方をすべきだ

    道をきわめるのは、ひとりきりでやるものだと思います
    何年かかろうと、、凌ぐという気がする。
    それまでに、苦しみ、悩むこともあるだろう。それは戦をする者も、政事をなす者も同じだ。

    人に対する、やさしさ。

  • 赤壁の戦いって、ほとんど劉備は関与していないのですね。
    全13巻の真ん中に来て、今回はちょっと中だるみの感じですね。特に新しい登場人物も出てこないし、今回の主人公の周瑜も、孫策が死んでからは余り魅力が無くなってしまった。
    今後を期待しましょう。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    ふるえる者は、去れ。立ち尽すものは、死ね。これより、戦だ。男が、誇りを賭ける時ぞ。希代の軍師たちが、天河を翔る。物語はいよいよ赤壁の戦いへ。北方三国志、白熱の第7巻。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・中国・時代小説


    ++++1

  • 赤壁
    呆気なかった。戦への準備が長かった分、実際の戦闘の描写は呆気ないほど少なかった。それに続く、許褚による曹操の逃走。冷静かつ見事に曹操を逃がしきった。赤壁の戦闘自体よりも、逃走の描写の方が、読みごたえがあった。
    そして諸葛亮に加えて軍師龐統の獲得。周瑜の病。孫呉との対立が始まる。

  • 再読。

    赤壁の戦い篇。
    曹操敗走はずっと頭に残っていたシーンの一つ。
    泥の中を這いずってでも生き延びる強者の姿に感動。

    袁綝登場。
    ゆくゆく馬超との魅力的なコンビ結成されるのが楽しみ。

    ささ、次巻へ。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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