三国志 (8の巻) (ハルキ文庫 き 3-8 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.95
  • (142)
  • (151)
  • (153)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 1397
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569515

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • だんだんと時がたち、それぞれの武将たちも老いていく。一方で若くして死んでいく者もいる。天下統一を目指していた者たちにも心境の変化はあったのだろうか。その辺を感じさせるストーリーで、私自身のこととも重ね合わせて読んでしまう。

  • 周瑜が益州への遠征途上で病死する。
    周瑜の病状が前巻に続いて話の中心になる。曹操には動きが乏しく、劉備も周瑜が病死するまでは封じ込まれる。
    周瑜亡き後は、総勢わずか7万の劉備軍に運が味方するように益州から張松がやってくる。
    いよいよ劉備の蜀盗り。
    曹操は馬超を破るが討ち取れず、しかし包囲の輪を縮め、涼州を出てきたところを調略によって夏侯淵が完全に打ち破る。
    劉備は1年で蜀をほぼ手中に収めるが、その最終盤で龐統が戦死する。鳳雛は雛のままだった。

  • 劉備軍の成都攻略に至る過程で、五斗米道はどのような動きをしたのだろうか?
    馬超の行動原理がスッキリしない。

  • 面白かった。

  • 周瑜ー‼︎

  • 志半ばで世を去った英傑があまりにも多かった。毎巻衝撃的な事件が起き、飽きない。

  • <満>

    傲慢な事曹操のごとき!何を言わんや。いや北方大御所の事で御座る。
    なんで「重慶」が「江州」なのがサッパリわからない。そもそも今この第8巻での物語の舞台になっている長江の辺りに,もっとづっと北に位置する重慶などあるものか。江州ではもっと分からない。そんな州は無い。タタカイは軍が楊州から出発し荊州を経て益州を獲りに行っているのではないのか。もちろん付属の地図を見てもこの件については何も分からない。ああ,何の説明もないこの作者北方の傲慢高飛車高所高言振りよ。あっすまぬ今回は少し物語の「中身」に触れてしまった。

  • 周瑜死す。
    その死がとても切なく悲しい。

    荀彧死す。
    その死もとても切なく悲しい。

    孫権も曹操も立ち止まってはいられない。

    少しずつ、風が劉備に寄り添いはじめたようである。
    天下三分の計のはじまり

    数えきれない英雄たちの死と
    数えきれない人々の悲しみを
    遺された人々は背負って生きるのである

  • 周瑜を引っ張りに引っ張る。
    他は結構あっさり逝くのに。
    五斗米道のパートはやはりイマイチ。
    ようやく、三国時代に突入。

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    ?統が拍子抜けするほどにアッサリと死んでしまった。死の間際に劉備と会話するわけでもなく、何が罠に嵌められたというわけでもなく、死んでいったな。
    また、曹操と対峙している馬超は復讐の鬼となっているイメージが強烈にあるんだけど、北方三国志は復讐心を表に出さず、超然としている部分がカッコいいね。新境地だった。
    一方で北方三国志の宗教観は古代と現代のソレの衝突のようにも思える。政治と宗教が限りなく近い時代において、それらを分けて扱うという事はとても現代日本に近い考え方だ。
    次巻辺りに漢中争奪戦があるのだろうか?劉備と曹操の最初で最後ともいえる大軍での激突がどのように書かれているのか楽しみだ。

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北方謙三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×