三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1060
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569669

作品紹介・あらすじ

張飛は死なず。呉への報復戦を劉備自ら率いる蜀軍は、関羽を弔う白亜の喪章、張飛の牙旗を掲げ、破竹の勢いで〓帰を制した。勢いに乗る蜀軍に対し、孫権より軍権を委ねられた陸遜は、自軍の反対を押し切り、夷陵にて計略の秋を待つ。一方、自らの生きるべき道を模索し、蜀を離れゆく馬超。呉の臣従に対し、不信感を募らせる魏帝・曹丕。そして孔明は、呉蜀の決戦の果てに、遺された志を継ぐ。北方"三国志"衝撃の第十一巻。

感想・レビュー・書評

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  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    結末を知っていても、劉備軍による快進撃には心躍るものがあった。一方で劉備、関羽、張飛の三兄弟の登場から始まったこの物語も一つの終わりを迎えるということを強く感じた。
    また、これから蜀を一身に背負うこととなる諸葛亮のことを考えると切なくなった。
    一方で魏では曹丕が着々と新たな体制を固めており、馬超は厭戦から病死と偽り、山中へと隠遁するなど多くのことで変化が訪れた。
    次が最終巻のようだがどのような結末になるのかが楽しみだ。
    それにしても爰京が劉備の前に姿を表した事には驚いた。これで爰京は曹操と劉備と二大英雄の死を看取ったことになるんだな。なんと数奇な運命だな。

  • いよいよ最終章へ。劉備死す。

  • 関羽と張飛の死を受けて、孫権討伐への思いが一層強くなる劉備。張飛の後継として陳礼も果敢に闘うが、孫権軍の陸遜の策にはまり大敗を喫した。蜀が滅亡してもおかしくないほどの損害を出した劉備は、私怨のためだけに戦ったことを悔い、気力を失い一気に衰え、病も併発する。そしてついに劉備は死んだ。関羽が死んだ後、それに続いた張飛の死、劉備の死はどこか呆気ない部分があり、これまで圧倒的な強みだった3人で1つという生き方が、1人を失った時に一気に大きな弱点として働いたことを痛感した。それでも、志を同じくすること、心から慕える人と生きることがこれだけ人間を強くし、突き動かす原動力となるのだということに改めて感動した。人として、1人の男としての心を持たずして、天下を取ったところで意味がない、国の主としては不足しているかもしれないが、そんな劉備だからこそこれまで多数の人を惹き付けてこられたのだと思った。

  • ついに主人公・劉備が死にました。ここからは諸葛孔明に引き継がれるのでしょう。
    前半は呉・蜀の戦いのシーンが多く、一気にページが進みます。北方さんはやはり戦いのシーンを描くのが上手いです。いよいよあと2巻。だんだん盛り上がって来つつあります。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    その身は朽ち果てようと、志は死なず。滅びの秋、男の眼は何を見るのか。夜が軋み、心の中の鬼火が燃える。君よ、黙して逝くなかれ。北方三国志、衝撃の第11巻。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・中国・時代小説


    ++++1

  • 再読。

    馬超が得た生活にはものすごく憧れる。
    このシリーズでの退場では幸せな方。

    どんどん寂しさが増してきた。
    龐統の死以来、歯車がどこか狂ってしまった蜀ここに極まれり。
    ほんの少しでいいから劉備の元嫁である孫尚香の描写がほしかったなぁ。
    月夜の下、馬首を並べる二人の姿に涙した。

    ささ、次巻へ。

  • 10~11巻。
    乱世が魏・呉・蜀の三国へと収斂。豪傑たちが暴れまわる世界から、国と国とが国力を競う時代へ変化が進む。役割を終えるかのように、関羽、曹操、張飛、そして劉備が倒れていく。

  • 2015.11.22 読了

  • 関羽、張飛が 死んでしまって、
    物語のトーンが 少し沈んでしまった。
    そして 劉備が 孫権を 討ちにいくが
    先陣の 陳礼が 勇猛果敢に 飛びかかっていくが、
    陸孫のたくみな 戦略 
    そして、我慢に我慢を することで。

    水軍が 大勢来たが、
    それは、カモフラージュだった。
    そのことは、劉備さえも 見破ることができず。
    陳礼の先陣は 全滅。
    命からがら 劉備は 逃げ延びるが、
    いつの間にか 気力さえ 失い
    そして、身体の中に 病が蝕んでいた。

    孔明は 劉備を尋ね
    そして、劉備は 孔明に すべてを託して、
    ついに、関羽、張飛のところに
    飛んでいくことになる。
    孔明の時代が やってきたのだ。

  • VitaじゃなくてPS3版の方がいいのかなぁ。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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