百物語: 実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫 ひ 2-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 69
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569928

作品紹介・あらすじ

著者が三十年あまりにわたって体験した怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実録怪談集。

感想・レビュー・書評

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  • 第1巻目ということもあってか、読みづらい。
    一話一話が短いけれど、ホラーなのだからそこだけに焦点を絞り、もっと簡潔に書けばこの読みづらさもなくなる気がする。
    内容はそれほど怖くない。他のレビュアーも言っていたけど、2巻目に期待したほうがいいのかもしれない。

    最後まで読むのをやめた。

  • 再読。

    続けての怪談本。
    渓谷がらみの怪談が実に興味深い。
    山怪談が好きな自分にはもうたまらない。

    この作者の作品は読んだことないのでちょっと読みたい気持ちになる。

    この前に読んだ怪談本に続いて作者が見える人、でもこちらは容易く九字を切っちゃう人。
    その辺も見える人界隈でも色々タイプがあるのね。

  • すいません、平谷美樹さんて女性かと思ってた!w
    そうでしたか、男性でしたかー。んでもって岩手の中学校の美術の先生なんだって。
    SF作家だけど、東北にはよくいる「見える人」なんだね。
    川釣りがご趣味なんだけど、やっぱし自然の中って不思議な現象多いよね~。

  • 地元の方なので。
    ほとんど「恐ろしい!!」ものではないが、きっと現実とはこんな感じなのだろうと思う。

  •  著者の主な執筆ジャンルは「SF」である。だが著者は同時に「視える」人でもある。
     これは、著者が三十年あまりにわたって体験したり蒐集したりした怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実話怪談集である……。

     このシリーズも大好きです。「視える」人でありながら怪異を受け入れつつも、本来SF畑である人間らしく、怪異に合理的な説明をつけようと試みる話もあります。
     中には本当に怪異ではなく、現代科学で解決できた怪異譚もあり、その時は井上円了先生の「お化け談義」を思い出しました。
     しかしそうした誤解や勘違いも、体験者自身からすれば正しく怪談なわけで、やはり怪談は主観的な恐怖を前面に出さなければ怪談ではないんだな、とも思いましたね。

     ま、とにかく、このシリーズも他所にはない特異性溢れる怪談が満載でオススメです。

  • 【目次】
     まえがき
    うなる女/警告する猫 その三/警告する猫 その一/警告する猫 その二/宙に吠える犬/回る犬/三本脚の動物/還って来る/ブロックに浮き出した女/首を持って行ったもの/猫は何を見ているのか/緑色のフィッシング/ジャケット/しゃがむ男/流れに逆らうもの/藪から現れたのは/後ろに立ってたでしょ/茶色い自転車/盆の釣り/助けて……/蝋燭/見えない自転車/お兄ちゃん/鑑定/心霊写真/廊下を走る少女/追いかけてくる光/階段を登る脚/空耳/天井のお札/修学旅行−−日光/タープの向こう/後ろを見るな/探す人/「もうやめて」/リールの音/テントを叩くもの/街灯の下/境内の静けさ/駆けてくる子/「お父さんいないの。おかあさんいないの」/バスの側面に映ったもの/月光の中の帯/階段を駆け上がるもの/襖を押したのは/引きずるもの/透明な脚/明け方の足音/守護霊を呼ぶ方法/オーラを見る/愛犬のオーラ/階段に座るもの/居間から出てきたものは/シャワー/金縛り滲む白い影/級友の死/教室でのパニック/部屋を埋め尽くすものたち/回るドアノブ/顔の前に天井/生き霊/家を通り抜けて行ったもの 怯える猫/佇むもの/俗・佇むもの/夏休みの職員室/覗き込むもの/杉林を歩く人/イタドリのトンネル/響き渡る悲鳴/プール/書いてはいけない話/林道の声・伸びる滝/部屋の臭い/座敷童の出る部屋/百物語の夜/今年の猫/ハト/青い影/墓地の上には/眼/変化する顔/憑依/灰色の猫/消える写真/人混み嫌い/奇妙な動物 四題/トンネル嫌い/黒い手/浮く足/古城の井戸/蝋燭の炎/ハセ/投げ上げられるボール/追ってくるライト・漂う霧/バックミラーの中/死神/地図と錆びた懐中電灯/呪い/鋏女/青黒い顔/打ち合わせの夜
     あとがき
     怪奇鼎談

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著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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