計算機プログラムの構造と解釈 第2版

  • 桐原書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894711631

感想・レビュー・書評

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  • 自作言語のインタプリタを作成するにあたり、何か参考になるものはないかとエッセンスを掠め取るように読んだ。練習問題はテキトーに飛ばしまくって、テキストだけをさらった感じ。一応参考にはなった。

    訳が悪い(古い)という評価を Amazon界隈でよく見かけるが、自分はそこまで読みにくいとは思わなかった。大学の教科書ということもあってか、演習問題がプログラミング以前の部分(数学とか電気回路とか)で難しいのが難。

  • 来週はGW中につき通常の読書会はお休み(特別企画はあるかも知れない)。再来週はまたはじめての会場に上陸予定。世話人たちの当初の想像を超えてひろがりを見せている読書会になってしまっているような気が。

    実は私はこの読書会に参加資格があるかどうかはけっこうあやしい。

    まず「素人くさい」をクリアーできるかどうか。私が本書と出会ったのはなんと20年前、まだティーンエイジャーだったころだ。私はこの本で、はじめて電脳言語を「教室で」習った。教えていたのはBrian Harvey。当時は知らなかったが、Schemeと聞いてSussmanの次に有名な人だ。この本と出会わなかったら、道を間違う今の境遇を得る事もなく、今宵の読書会の会場を提供することも出来なかったのかと思うと感慨深い。最後にはschemeによるscheme interpreter(の簡単な奴)を作った記憶がおぼろげにある。

    そして今ではPerlの設計の手伝いなんぞしているので、ちょっと「素人」を名乗るのはずうずうしいような気もする。熟女がセーラー服を着てるというか....

    それでも、「ままごと」をしているつもりはまるでない。scheme/lispの考え方は今でも新鮮で、そしてLL、特にPerlの経験をふまえるとさらに別の味わいがある。

    当時は、schemeを味わうのに最良の環境だったとはいえない。いや、最高の教科書に最高の教師がいてなにぬかすと我ながら思うが、当時生徒達が使えたのは、emacsではなくjoveというemacs cloneで、それがいやなら語尾にmがつかないviという世界だった。演習用のシステムのNFS Serverの全容量が300MB程度という世界。これを100人規模の生徒とfacultyが共有するという世界だった。

    だから、当時はschemeというよりlispのいやなところを強く感じたと思う。次の学期でCとAssemblyに入ったとき、なんだかほっとした気がしたものだ。それでも、最後のinterpreterを作ったときに、S式というものに素直に感動した。

    それが今やどうだ。今やschemeやlispの処理系は、言語処理系としてはずっと軽い部類に入る。掃除機に組み込まれていたり、携帯電話で動かしてみたり。schemeが重いなんていったら、mod_perlやtomcatなんてなんと呼んだらいいのだろう。時代はやっとlispに追いついたのである。

    しかし、時代はなぜかlispを選ばず、もっとAlgolっぽいものを選んだ。Java, C#, Perl, Python, Ruby, Javascript....Lispはシンプルすぎたのだろうか?確かに括弧の種類はあまり少なすぎても目が痛くなるようだ。いくらEditorが括弧あわせしてくれても。

    だけど、eval()がある言語はどれもlispの香りがする。sub{}もfunction(){}も行き着くところはlambdaなのだ。実際ある言語を習得する時に、schemeの処理系を書くということを私は結構する。もちろんフルセットではないけど、S式があって、consがあって、evaれる程度のものを。

    今回の読書会に参加するにあたって、実は私は本書を買い直している。20年前に使ったものは中古品だった。大事にしていたのだが実家の火事で一緒に燃えてしまった。それ以来買い直していなかったのだが、やはり手元にあるのはいいものだ。私はbibliomaniaなので、今では本を2万冊以上持っているけれど、そういう気持ちにさせる本は滅多にない。

    嬉しい事に本書はMIT Pressのsiteで全部ロハで読める上、今でもきちんと売れているおかげでAmazonで今発注すれば24時間とどけてくれる。「再会」しようと思えばいつでも再会できるので、つい再会を後回しにしてしまったが、今回の読書会が背中をおしてくれた形だ。

    本書のもう一つうれしい点は、本書はあくまでもHackerに対して書かれているという点だ。電脳言語と文化というとPerlを今では真っ先に思い出すが、本書はその源流の一つだと思う。Alyssa P. HackerとEva Lu Ator

    素人、玄人、文系、理系、老若男女を問わずお薦めの一冊。でも、もし本書を手にしたら、「読む」だけではなく「使って」欲しい。二十年前はこの「使う」が辛かったが、今それは全くない。手を動かすのが辛い分どうしても頭でそれを補完していたのが二十年前なら、今や手で直に感じ取る事ができる。 (かっこ のカッコ)よさに、あなたもぜひ触れてほしい。

    そうそう。この読書会では、今のペースだと第五章に到達するのにあと4年ほどかかるみたいだ。 娘達も充分参加できるなあ。そしてその頃にはFPGAハッキングが一般化して、「俺Lisp Machine」を普通に遊べるようになってるかも。それこそ本当の読書会ですね。

  • sicp魔法书

  • 難しくて挫折。これを一年かけて読み切ったという知人を尊敬。

  • プログラマになるには必読だと思います。この本は読むだけではなく、よく練られた練習問題を解くことが重要です。MITの基礎コースの教科書だったということを知って、MITの底力、すごさを感じました。

  • 関数型言語でオブジェクト作ったりストリーム作ったりと楽しい。

  • 順番に問題を解きつつ読み進みている状態。むずい。

  • 言い回しがむずい

  • 大学1年生のとき教科書で読んだんだけど、そのときは難しくてよくわかんなかった。

    Emacsを使うようになって、Lispに興味がでたのと、
    手続き型やオブジェクト指向ではないパラダイムを学ぶことで
    よりよいプログラムを書くことが出来るようになればと思い再読中。

    それと、今趣味で作っているソフトの拡張用言語を何らかの形で実装したくて、schemeでschemeを実装する部分が参考になるかなとも思っているけどこれはどうなるかわかんない。

  • 主にプログラミング言語の構造を解説する本。すべての例はLISP (Scheme) で実装されていますが、LISPは簡素で読みやすい言語なので特にLISPを知らなくてもちゃんと読めるはずです。最後のチャプターではシンプルなインタープリターも実装されています。プログラミング言語の仕組みを理解したい人は読んでみてください

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