探検!ことばの世界

著者 :
  • ひつじ書房
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本棚登録 : 59
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894762237

作品紹介・あらすじ

『基礎英語』に連載され、その後、NHK出版から刊行され、好評を博した名著の新訂版。ことばの仕組みを楽しいイラスト(早乙女民)とともに、ユニークな視点で解説し、読者をことばの世界に誘う。「ワニバナナ」「茶色い目の大きな犬を飼っている宇宙人」「にせたぬきじる」など、楽しいトピックによって構成されている。中学生や高校生の言語読本としてだけでなく、入門期の英語学、言語学のテキストとしても優れている。

感想・レビュー・書評

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  • 言語学をある程度勉強してから読んだので感動は薄かったが部分的にとても良かった。言語学をやっていない人にオススメ。子供も読める。

  • 私の言語学の原点、無知の自覚と知への欲求はこの本から現れた!大津先生の博論のテーマでもあった連濁の有名な例「にせたぬきじる」から私の全てが始まった。「言語」への目覚めもこの一冊から。

    これを読まずして言語学は有り得なかった、大事な一冊。東大大学院の入試問題にもなったそう。

  • 子供大好きの大津先生による言語学的思考のための入門書で、もともとはNHKのラジオ番組『基礎英語2』に連載されたものらしいから、中学生でも十分読める内容となっている。中学生、高校生以外でも、勉強の合間に軽く読むのにはちょうど良い。子供に語りかけているような大津先生の書きっぷりと、約半分くらいのページはまるまるイラストのページであることも手伝って、すぐに読めてしまう。
     しかし、この子供向けと思われるような本の中にも、言語学、日本語学を勉強したことのない人には目からウロコという部分も多いのではないだろうか。実はここに書かれている内容は、言語学・日本語学概論みたいな授業の導入、前置きとして話されそうな内容で、専門用語さえしっかり頭に入れれば東大院の入試でさえ役立つらしい。
     大津先生は生成文法の研究者なので、この巧妙な語り口の中で実は生成文法的な態度(言語の生得性・普遍性、言語知識の追究)について何度も言及されている。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授。関西大学・中京大学客員教授。日本学術会議連携会員。Ph.D.(MIT、1981、言語学)。東京言語研究所運営委員長、日本認知科学会会長、言語科学会会長などを歴任。専門は言語の認知科学および言語教育。言語教育関係の著作として、『日本語からはじめる小学校英語――ことばの力を育むためのマニュアル』(開拓社、2019年、浦谷淳子・齋藤菊枝と共編著)、『学習英文法を見直したい』(研究社、2012年、編著)、『ことばの力を育む』(慶應義塾大学出版会、2008年、窪園晴夫との共編著)など。

「2021年 『どうする、小学校英語?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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