「女ことば」はつくられる (未発選書 第13巻)

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  • ひつじ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894763524

感想・レビュー・書評

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  • 言語学の中村桃子さんの仕事。女ことばというものは、もともとあるわけじゃない。女性に本質的にある優しさその他によって女性のことばがある、というのなら、女の子は放っておいても大人になれば女ことばを話すはずなのに、実際には躾があるのはなぜか(^^;)。「「最近」は女性のことばが乱れていてけしからん」という世間の嘆きは源氏物語の昔からあるんだそうだ。結局、伝統的にあるのは女ことばではなく、女はこう話すべきだという「イデオロギー」なんだ、という話。そして明治期、占領期などの言説を丹念に探してそれを説明することが、日本の場合の「国語」が国家論的問題なのだ、ということを描き出していく。

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著者プロフィール

関東学院大学教授

「2021年 『「自分らしさ」と日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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