精神保健と福祉のための50か条

著者 :
  • 萌文社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894911000

感想・レビュー・書評

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  • 当然だが内容や書き方はちょっと古い。普遍的な部分を拾えばいいだけなので、その読み分けができるなら読みやすいし役立つ。
    個人的には特に勉強になったのはふたつ。
    ひとつは4条「公衆衛生が基本にある」の重い症状のある方に対し「権利侵害したくない」とか「そういう生き方も認めたいみたい」に考えるのは逃げ、もしくは「押し付けや強制は自分もされたくないから、したくない」というのは自分の感覚や信条に基づく処理であるという記述。
    もうひとつは49条「『人権を守る』ということ」の、人権よりも治すことが優先で、長く治らなかったり障害が残るから劣位の処遇、人権侵害がおこる。それを逆転して考えて人権を守っているのがすぐれた援助者であると考えるのは誤り、という記述。
    このへんは納得するのが、というか折り合うのが、かなり難しい。
    「精神科看護のための50か条」もあるらしい。読みたい

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著者プロフィール

'1937年群馬県に生まれる。「心の病」治療の権威として、また地域・家族ぐるみの精神衛生活動の先駆者として知られる精神科医である。その活動で出会った人々を描いた本書は、「自分の人生の前半そのもの」と自ら言う。人生の後半は東京のど真ん中の病院で都会人の心の守り人となり、現在も臨床医として第一線にいる。私たちを取り巻く今の時代、この”治す職人”の慈愛に満ちた目と指針はますます貴重になった。

「2007年 『こころの医者のフィールド・ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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