オールドパンク、哄笑する―チャールズ・ブコウスキー短編集

制作 : Charles Bukowski  鵜戸口 哲尚 
  • ビレッジプレス
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本棚登録 : 32
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894920170

感想・レビュー・書評

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  • 短編と詩を収録。ロスの飲んだくれの人々の話、と括ってしまっては言い過ぎか。読んで元気になる類ではないが、一冊を読み通してみると、重苦しい閉塞感の中で、ちょっと明かりが見えたと思ったらまた消えて、世の中そんなもんさという達観のようなものが生まれてくる。

  • 世の中には(1割もいる)マジョリティと
    (たった9割しかいない)マイノリティとがいるが
    ブコウスキーの言葉はまさにマイノリティの言葉だ。
    働いててるやつと公園のベンチで寝てるやつに
    それほどまでに大きな差はあるのか?
    微々たる賃金で労働と時間を搾取されるのは
    人生の無駄ではないのか?
    酒でも飲まないとやっていられない世界。
    ブルーハーツが「クソッタレの世界のため」「全てののクズ共のため」に
    「終わらない歌」を歌ったが
    ブコウスキーはクソッタレのためにクソッタレな世界を描き出した。
    思考を停止させた人々に対する苛立ちも感じられる。
    自分だけが戦っているような孤独感を感じていたのではないだろうか。
    またブコウスキーは言葉に対して恐ろしく誠実だ。
    だからこそ辛辣に、あるいは殺伐と世界を表現したのだろう。
    物語話自体が愉快だったり感動的だったりするわけじゃないけど
    場面展開や言葉の使い方は独特だし
    一貫した主義主張がある。
    それが僕を惹きつける。
    パンクとは体制・権威に対する攻撃的姿勢のことであり
    マイノリティに対する共感がある。
    まさにこの邦題の通り、ブコウスキーはパンクだ。
    青春パンクとかほざいてるバカは
    ブコウスキーを読んでパンクとは何かを学べ!

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