読書力アップ!学校図書館のつくり方: 赤木かん子の

著者 :
  • 光村図書出版
4.08
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本棚登録 : 170
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895284752

感想・レビュー・書評

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  • 子どもたちがどんな目線で世界を見ているのかを知らなければ、知の集大成である図書館という場所の魅力は半減してしまうでしょう。
    学校図書館だけではなく公共図書館でもNDC分類にとらわれずテーマ展示にシフトしていくべきでは?

  • 全然手の入っていない倉庫状態の学校図書館に小人数で入って、短期間で何か結果を見せる、そしてさよなら、というときに、こんな感じでできたらいいなぁ。…現実問題として、最近は全然手が入っていないわけでもないし(ボランティアさんとか)、「(質はともかく)冊数が欲しいんです」な場面もあるし、見た目を変えた後のメンテとか、ずっとそこにいるならしがらみがあるよなぁ…
    でも、見た目をざっくり変え、古い本を捨て、魅力的な新しい本だけで本棚を作り、学校の図書室というもののイメージをひっくり返し、「えっここがあの図書室…」ってなビフォーアフターって上の人を動かすんじゃないかなぁと思う。それで予算がついて、いろんなことが始まる…といいなぁ。(i44)

  • とても丁寧に、子どもと本へのの愛が感じられるかん子さんらしい本でした

  • 書架を作る、分類体系を作るか。
    もちろん、かん子さんの言ってることが全部正しいとは思えないけど…。

    昨年、図書館移動で私が作った図書館。
    考えれば考えるほど、NDCにとらわれすぎていた気がします。

    まず発想自体が無かったからな…。
    分類を自分で作るか…。

    しかし、今更それに気付いたところで、私はもう手を出せない。
    失って気付くその大きさか。

    先生たちを巻き込むのはいいことですね。
    先生たちが気付かないと、学校は動かない。

  • 当初、2500円は高くないか? と思ったけど、
    B5版で、写真もいっぱいあるし、CD付きだし、
    これが2500円は、はっきり言って安い!

    かん子さんが10年かかって蓄積したノウハウが
    あれもこれも、惜しげもなく詰め込まれている。

    改装後の棚の写真を見るだけでも、
    すご〜く勉強になります。

    素人にも、よくわかるように丁寧に解説されているし、
    プロの司書にもヒントになるアイデアが満載。

    学校図書館に関わる司書さん、先生、ボランティアさん、
    そして校長先生、教育委員会、公共図書館関係者は必読。

    子どもが本を読まない、と嘆く前に、
    この本を読んで、
    子どもたちに一番身近な学校図書館を見直しましょう。

  • 書架や配置いろいろな事が写真や図で書かれていて私には学ぶ事ばかりでした。

  • 図書室全体の配置図がいろいろと紹介されていて、参考になる。また付録CDも役に立ちそう。改装の様子も載っているが、自分たちにとっては夢の夢、という状況…

  • 学校図書館改善の実例とアドバイス集。
    図書館内に貼るPOPや本用シールのデータCD付き。

    イチ読み聞かせボランティアである私が図書室改革に携わることは無いと思うが、大変興味深く読んだ。
    規模や予算等はそれぞれなので全部真似するわけにはいかないが、大掃除と壁紙を変えて部屋を明るくするだけでも子供が入りたくなるという改善案には目から鱗が落ちる思いがした。
    改造後の中学校図書室で、敷物ゾーンと長椅子に男子が群がって(とても自由な姿勢で)読書に没頭している写真には感動すら覚えた。
    改めて、学校図書館は子供のものなんだ、そうあるべきなんだと思った。

  • 「図書館という『ショップ』に人が集まるようにし、利用者が本を探す時間を節約する」という学校図書館の理念が書かれている。

    この本で、母校の中学の先生達が、様々な工夫をしてくれていたことに気付いた。

    本は、「使える」か、使えないか。

  • 未整備の学校図書館再生に向けて再読。

    参考になる部分が多々あって、
    やはり購入を決めました。

    その一方で赤木さん流の分類については考えてしまうなー。
    新規購入資料はTRCの分類背ラベルが貼られて納入されるところならば、
    新たに分類しなおしてイラストシールを貼るというのは、
    現実的ではないように思えます。

    手間をかけずに持続可能で、
    なおかつ排架に混乱をきたさない方法としては、
    やはりNDCを有効活用したほうが良いのではないかと思います。
    特に9類をミステリーやホラー、少女小説(!)に分けるって、どういうことでしょう?
    誰がどういう基準で分けるのでしょうか?
    赤木さんが仕分けした後、じわじわと棚が劣化していくのが目に見えるようです。

    それでも週5日のフルタイムの学校司書がいれば、
    劣化速度を遅くすることは可能だと思いますが、
    図書館再生後のメンテナンスするのがボランティアだったり、
    週2日のハーフタイムぐらいの勤務体系で、
    なおかつ勤務時間中は授業が入りまくったら、
    あっという間に崩壊しそうです。

    持続可能な盤石な体制とはとうてい言えないでしょう。
    うっかり手を出すと痛い目にあいそうな学校図書館モデルです。

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著者プロフィール

松本生まれ、千葉育ち。
法政大学英文科卒。
1984年、“本の探偵”でデビュー。
現在は、子どもの本や文化の紹介、ミステリの紹介・書評に活躍中。
好きなものは、温泉と民族伝統芸能と美味しいゴハン。
著書
『こちら本の探偵です』(径書房)
『子どもの本とごちそうの話』(径書房)
『魔女のよせなべ』(径書房)
『かんこのミニミニヤング・アダルト入門1・2』(リブリオ出版)
『この本読んだ?おぼえてる?』(フェリシモ出版)
など

「1988年 『魔女のよせなべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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