科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実

著者 :
  • 緑書房
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895314220

作品紹介・あらすじ

これまで語られてきた子育ての常識は本当に正しいの?

経験や感情で語られることの多かった子育てに対して、
エビデンス(科学的根拠)に基づいた子どもへの理解や接し方を提案。
親や教師が今まで当たり前のようにしてきた「こうあるべき」という子育て論に一石を投じる内容。

<本書のポイント>
◆幼児期~思春期までの、エビデンス(科学的根拠)に基づいた子育ての仕方を提示。
◆「叱る」「ほめる」など、日常的に行われている行動についても具体的に解説。
◆発達障害の全体像を解説するとともに、教育現場や家庭における理解・認識の問題点なども指摘。

感想・レビュー・書評

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  • 論理的に話を組み立てて、バイアスのかかっている、我々の子育てに関する思い込みを解消してくれる本です。



    P27 自己効力を奪う方法

    ・子供をロボットのように扱い、指示ばかりして
     わざわざうまくいかないところを見つけて叱る。
     
    ・やっても褒めてくれないくせに
     少しでもうまくいかないことがあると叱られる。

    「しぶんはやれるぞ!」
    「がんばればなんとかなるぞ」
    という気持ちを育てるには
    「うまくいった(たとえ失敗があったとしても)」
    「がんばればなんとかなった」
    のような経験が必要。

    子どもたちの将来の幸せを実現させるためには
    私たち大人はもっと子供の頑張りを認め、
    (多少の失敗には目をつぶり)
    成し遂げたことの喜びを味合わせた方が良い。

    その子の得意なことに目を向けて
    「できた」という経験を多くさせて
    「自分はできる!」という自己効力感を
    身につけさせるべき

    あくまでも自己効力感を育て、
    非認知スキルを高めることこそ大事だと考えるべき。

    P57 「ほめる」技術

    【即時性】対象となる行動のすぐ後にほめる
    【明示性】「ほめる」ことをしていると、
         相手に明確に伝える。
    【具体性】良い行動の内容を具体的にほめる
    【多様性】いつも同じではなくて、
         さまざまなやり方でほめる

    P63 「ほめる」の基本は”注目”

    P67 大切なのは「即時の注目」
       ときどきしっかりほめることが重要。
       そうなると、いつもほめなければならない子供、
       になることはない。

    ★★★「ほめる」は即座に行う。

    「ほめる」の結果はすぐにでず、
    ゆっくりとした行動変化に現れる。

    一方、「叱る」の結果はあっという間に出る。

    とくに厳しく叱れば叱るほど、
    子どもは一瞬にして大人の言うとおりになる。

    ただ、
    「叱る」の効果はすぐに出るが、すぐに消える。
     むしろ副作用が多い。

    「褒める」の効果はゆっくりと現れるが、
    行動変化としてしっかりと定着する。

    本当の教育、子育ての成功に結び付く。

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著者プロフィール

大阪大学大学院連合小児発達科学研究科特任講師、(公社)子どもの発達科学研究所主席研究員。特別支援学校の教師として20年以上勤務した後、科学的根拠に基づいた子どもの支援を研究し、小児発達学の博士号を取得。専門領域はいじめや不登校など子どもの問題行動の予防、支援者のトレーニング、介入支援のプログラムなど。著書に『学校を変える いじめの科学』(日本評論社)がある。

「2020年 『科学的に考える子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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