- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784895728546
作品紹介・あらすじ
メルリックは、お城ではたらくまほうつかい。王さまのめいれいがないときには、町じゅうの人のしごとをまほうでてつだってやりました。ところがある日、まほうがつかえなくなり…。
感想・レビュー・書評
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英国の絵本作家デビッド・マッキ-さん(1935-2022)による〝魔法を忘れた魔法使い〟のお話しは、お城の王様の仕える<魔法使いのメルリック>のもつ魔法の力が、いきなり底をついてしまい、お城中が大混乱となるところから始まります。魔法の力を取戻そうと、妹の<魔女マーテル>や、いとこの<魔人ガズ>を頼っていくもダメ・・・とうとう<魔法大王のクラ先生>の教えを乞うことに。「愚かなメルリックよ。魔法が使えなくなって、人々は何一つ自分で出来ない。おまえがそうさせたのだ、ちがうか・・」 現代社会への風刺と訓示です。
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30年度 仲よし高学年
9分 -
作者のマッキーが40年前に書いた絵本を新たに書き直したもの。
魔法を無くした魔法使いと、その魔法に頼りすぎて何もできない人たちが描かれている。
最後に魔法使い自身が魔法に頼らずにシーツをたたんでいるところが微笑ましい。 -
教訓深い。そして、最後がお茶目。
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978-4-89572-854-6 32p 2013.1.23 1刷
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お城ではたらくまほうつかいのメルリック。王さまのめいれいがないときはいつも町の人たちの仕事を手伝ってあげます。おかげで町の人たちはすることがなく、いつものんべんだらり。ところがある朝、メルリックのまほうがとつぜん使えなくなってしまったのです!しかたなく仕事をはじめたけれど失敗ばかりの町の人たち。早くまほうを取り戻して町の人をたすけようとメルリックはいろいろな人に相談するのですが・・・。
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2014.9.3 2-3
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メルリックは、お城ではたらく魔法使い。王さまや町の人の仕事を手伝って、なんでもかんでも魔法を使い、いつも大いそがし。ところが、ある日、メルリックは魔法が使えなくなってしまう。
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お城で働く魔法使いのメルリックは、王さまの言いつけが終わったあとは街の人々のお願いを叶えていた。
ある朝、メルリックが起きると魔法が使えなくなっていた。
いつも魔法で身支度を整えていたので、魔法が使えないとグチャグチャ…。
壁の色を塗り替えてもらうおうと思っていた王さまは、メルリックの魔法が使えないと分かると、他の国に攻められるかも知れないので、広めるな、と言う。
メルリックは魔法をもとに戻す方法を探しに妹の元へ行くが、その途中でも町の人々は今までさんざん魔法に任せていたのでみんな自分では仕事を上手く出来なくなっていて、町は大混乱。
メルリックは妹のもとへ行っても魔法は戻らず、親戚の家に行っても戻らなかった。
とうとう、偉い魔法使いの棲む山まで行く。
メルリックは魔法で人々を助けていたが、本当にそれが助けたことになるのか。
今では人々は自分では何にも出来なくなっている。
だから魔法を止められたことが分かった。
今度むやみやたらに魔法で人を助けたら二度と魔法は戻らない、と言われる。
魔法を取り戻したメルリックは鳥の姿になって飛んで戻る。
お城は他国に攻められていた。
メルリックは他国の兵士を猫の姿に変え、国中の犬たちに追わせた。
人々がメルリックにやってもらおうと仕事を持ってくるがメルリックは自分がいなくなったときのためにも自分たちでも出来るようにしておくことを伝える。
人々を手伝う仕事がなくなって時間の余ったメルリックは自力で服を畳めるように練習をするのだった。
何でもかんでも魔法で解決することは幸せとは限らない。
魔法のテーマは結局はここに立ち帰る。