ざしき童子のはなし (宮沢賢治の絵本シリーズ)

著者 :
  • 三起商行株式会社
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本棚登録 : 82
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895881388

作品紹介・あらすじ

夢だかなんだかわからない。
けれどもきっと本当だ。
…こんなのがざしき童子です。
語り部が語り伝えるように書かれた、4つのざしき童子のお話。不思議でどこか淋しい雰囲気が画面から伝わってきます。

光と影の表現が美しく、繊細なタッチで描かれた子どものかわいらしい表情や情景。すうっと、物語の世界へ引きこまれていきます。

感想・レビュー・書評

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  • 〝ぼくらの方の、ざしき童子(ぼっこ)の はなしです・・・夢だか なんだか わからない。 けれども本当だ。...こんなのが ざしき童子(ぼっこ)です・・・〟。子どもの愛らしい表情や情景を光と影の効果で繊細な絵で表現された、宮沢賢治の東北地方に伝わる不思議な「座敷わらし」のお話絵本です。

  • この本は、少し怖いお話です。でも、ざしき童子がとっても可愛かったです。
    わたしはとても気に入りました。

  • 物語と絵がとてもよい雰囲気で、
    特に
    渡し守が見たざしき童子は
    凛としていて、よいですね!

    ただ。。
    こわいのが苦手なので、
    じっくり見られず、すみません。

  • 座敷童子のお話。実際に存在するのか架空のものか…。岩手県では、「妖怪、精霊的」存在だとか。四つのお話は有名らしく、「幸福の象徴」とか。色々調べると、1.口減らしされた子供の幽霊説2.大工の呪い説3.奴隷にされた子供説4.河童説と何だか怖い印象。だけど、賢治のお話は何だろう…やんわりとした不思議な感覚に陥ります。「こんなのが座敷童子(ぼっこ)です。」の繰り返しがなんとも言えない響きです。

  • 不思議な座敷童のはなし。子どもたちの表情が豊かですばらしい。

  • 宮沢賢治の作品を絵本化。岡田千晶さんの絵に惹かれて読了。表紙を含め岡田さんの絵はおはなしに合っています。ざしき童子の姿はもちろん、背景との調和が素敵です。文中の言葉の補足は巻末に掲載あります。唯一残念なことは表紙左下にある出版社ロゴ、表紙のざしき童子と同じ赤で目立っている。

  • 素敵なタッチの絵がお話を興味深いものにしているなぁ。

    朗妙寺の淵の渡し守が出会った「更木の斎藤」へ行った凛とした座敷童子がお気に入りに!

  • 宮沢賢治作品にしては、ストーリーが分かりやすいが、何を考えたのかは、各々違っていそう。

  • 「座敷わらしの話は古くから東北地方に伝えられ、家に幸福をもたらす、いわば福の神として語られることも多い。
    この「ざしき童子のはなし」は宮沢賢治が生前発表した数少ない童話の一つで、ざしき童子にまつわる4つの話が収められている。

    遊んでいた10人の子どもが、いつのまにか11人いる。「一人も知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がなく」だれが増えたのかわからない。ざしき童子はどの子だろう?どの子もしっかりと見返してくる。

    子どもたちが愛情もって描かれる。」
    (別冊太陽『怖い絵本』にて紹介)

  • デザイン/タカハシデザイン室

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著者プロフィール

大阪府生まれ。セツ・モードセミナー卒業。絵本作家。ボローニャ国際絵本原画展入選。『ひだまり』(文・林 木林/光村教育図書)で第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞受賞。ほかの作品に『あかいてぶくろ』(文・林 木林/小峰書店)、『きょうだいぎつねのコンとキン』(作・村山桂子)『よるのどうぶつえん』(作・おかだこう/以上フレーベル館)など多数。

「2023年 『よるのどうぶつえん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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