- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896016857
感想・レビュー・書評
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情熱シリーズの中では少し退屈な内容です。
シリーズを読んでる人には、過去の説明が多過ぎで、読むのが面倒に感じました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ佳人が幸せな高校生だった頃の同級生、赤坂が「マトリ」として佳人の前に偶然現れます。
彼は眉目秀麗で裕福な佳人を嫉み、辛辣な言葉を浴びせます。それは高校の頃から変わらずに。
前から誘われていた香西組長とのクルージングの誘いを東原に進言されて、同場したクルーザーで名前と身分を偽った赤坂に出会い悩む佳人を心配する遥。けれど決して無理強いはせずに静観し見守っています。大人の深い愛情ですね。それは東原が遥にかける愛情、そして香西組長が表には出さないけれど胸に秘めている佳人への愛情と似ている気がします。
地位も金もある立派な男達の不器用な恋模様がなんとも面白い。
月見台で酒を嗜む遥に御酒を注ぐ佳人の仕草が控えめな妻のようで
いい雰囲気です。円陣闇丸さんの描かれる着流しの二人の絵が本当に美しい。
事件は解決しますが、冷酷になれない、困った人が居れば手を差し伸べてしまう佳人の気持ちがやっと伝わったのか、瀕死の目にあっても悪態をついていた赤坂が初めて「。。。悪かったよ。」と謝ります。
真摯な思いは通じるのですね。そんな佳人だから人は救いの手を差し伸べてくれるのでしょう。来る前より足取りが軽くなって病院を出た佳人を待っていたのは大切な人の愛車ポルシェボクスター。
嬉しさに言葉の出ない佳人でした☆
もう一つのお話は赤坂の件で動揺した佳人に入れられたお茶が余りにも苦かったので口直しに執行の元へ寄った東原のお話☆~ -
カプに何か問題が起きるわけではなく、人が苦しむのを放っておけないという佳人の気持ちを察した遥が共に動くという、遥の佳人への愛情がたっぷり伝わってくる話。あとがきに「サ○エさんチックな描写」とあるけれど、この二人にとってはヤクザ絡みのネタや救出劇ですらも、もはや「サ○エさん的」な日常だったりするかも(笑)でも、二人の関係がしっかりと深まっているのがわかってホッ。自分が無愛想だと自覚しつつも、どんな言葉をかければいいかがわからない遥は、相変わらず不器用。それでも、少しずつ態度や表情が柔らかくなってきたかな。
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情熱シリーズ-03
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シリーズ3作目。不器用な大人たちの恋愛っぷりが微笑ましい。