クロコダイルとイルカ

  • 映画『じんじん』事務局 (2013年5月13日発売)
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感想 : 19
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784896102628

作品紹介・あらすじ

でっかいでっかいクロコダイル。らんぼうものでなんでもてあたりしだいにたべていましたが、アヤカとなのるイルカにであい…。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本の里、剣淵町の話。大地康雄さん主演の映画「じんじん」を見ることでより理解が深まる。そのまま読んでも、じんじんくる。

    剣淵町は、アルパカやお米や絵本や美しい自然、満天の星空、そこへ生きる大人たちと子供たち、そのすべてを知ろうとしても、豊かすぎて知ることができないほど、豊かな場所だ。だからかな、きちんと理解しようとしても、コントロールできない自然がある。その自然を感じられたとき、気持ちが響いてくる。感覚が入ってくるのだ。

    愛している。もう名前を知ってしまったら、君のこと、いつまでも愛している。

    ほんと、じーんとくる。

  • 切ないけれど、ココロがほんわりあったまる絵本。作者のドリアン助川さん自己紹介欄の、「好きな人はほほえんでくれる人すべて」というコメントが素敵。

  • ストーリーも感動させられますが、色がすごい。さすがあべ弘士さん。
    じんじん という映画から生まれた本だそうですが 映画がみたくなりました。

  • 2025.4.13
    クロコダイルが切ない
    イルカのアヤカ…

    ちょっと罪深い女だな、と思って
    しまったのは
    同性だからかもしれん。

  • 装丁/MIKATA&Co木原雅也、齊藤綾

  • クロコダイルはイルカのアヤカに会えてればいいな。
    人も動物も同じだと思わせてくれる、あべ先生。
    怖い動物ももちろんたくさんいるけど、それぞれの世界で優しく共存できたら一番いい。

    でも食べていかないといけないからそうもいってられない。

    あべ先生の絵本からはそんな自然の優しさと厳しさが詰まっているように思う。

  • 響くなぁ、名前、憧れ、信頼、響くなぁ。
    ドリアン助川さん、泣けるわ。
    ありがとう!

  • せつなすぎる。子どもに読み聞かせする絵本には、どうしてもハッピーエンドを期待してしまうけれど、ハッピーではなかったのが親も子供もかなしかった。


    「イルカのこえがしたけどワニがしんだのがかわいそうだった。イルカのことかわいいって思ってて、ワニが好きって思ってたのに会えなかったのかなしかった。いちばん最後のページに、イルカが見えたの、あれって次の朝なんじゃないの」

  • せ、せつない・・・。
    恋は世界を変えてしまう。
    アヤカはなんて罪作りな。無自覚なだけに魔性だなあ。
    明るい色彩と優しい絵柄に救われる。
    しかし、これは、子どもが読んで面白いのだろうか。


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著者プロフィール

ドリアン助川 訳
1962年東京生まれ。
明治学院大学国際学部教授。作家・歌手。
早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。
放送作家・海外取材記者を経て、1990年バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。ラジオ深夜放送のパーソナリティとしても活躍。担当したニッポン放送系列『正義のラジオ・ジャンベルジャン』が放送文化基金賞を受賞。同バンド解散後、2000年からニューヨークに3年間滞在し、日米混成バンドでライブを繰り広げる。帰国後は明川哲也の第二筆名も交え、本格的に執筆を開始。著書多数。小説『あん』は河瀬直美監督により映画化され、2015年カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムとなる。また小説そのものもフランス、イギリス、ドイツ、イタリアなど22言語に翻訳されている。2017年、小説『あん』がフランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)の二冠を得る。2019年、『線量計と奥の細道』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。翻訳絵本に『みんなに やさしく』、『きみが いないと』(いずれもイマジネイション・プラス刊)がある。

「2023年 『こえていける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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