球体写真二元論: 私の写真哲学

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896250763

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  • 写真とは記録であり表現である。メビウスの帯のごとく表裏一体をなし変幻自在である。また写真とは被写体と写真家の関係の芸術である。写真の位置する場所が被写体に近ければ客観的な記録を重視するものであり、位置する場所が写真家に近ければ写真家の主観的な自己表現性を重視するものである。写真は偶然であれ必然であれ被写体への出会いから始まる。客観を北極、主観を南極とする地球のような球体を考える。荒野を目指す開拓者は球体上を自由自在に移動できる。写真は自由なものである。硬直した原理主義的理論は写真家を不幸にする。

  • 記録性=客観、自己表現性=主観
    という二元論ではだめだということが分かる。

    多様性という視点がないと、写真の面白さがわからないかもしれないという気になりました。

  • ルナロッサかっこよすぎ!カラーの作品も大好きだなあ。

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著者プロフィール

写真家。1933年山形県米沢市に生まれ、東京で育つ。代表作に『おとこと女』(1961年)、『薔薇刑』(1963年)、『鎌鼬』(1969年)他多数。近作に、舞踏家・笠井叡を撮影した写真集『透明迷宮』(2016年)がある。2003年、英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章。2007年、写真界のアカデミー賞といわれるルーシー・アワード(米)のビジョナリー賞を日本人で初めて受賞。2010年文化功労者に選出。東京工芸大学名誉教授、清里フォトアートミュージアム館長。


「2016年 『鎌鼬 田代の土方巽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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