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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896292305

作品紹介・あらすじ

読書界はじめての「きのこ文学」アンソロジー。
さまざまなきのこ関連の著作で注目を集める飯沢耕太郎の最新作にして決定版。数多の日本文学作品(古典・小説・詩・童話)のなかから、珠玉の「きのこ文学」16作品を集めた一冊。ブックデザインは、きのこ好きで有名なブックデザイナー祖父江慎(コズフィッシュ)。
きのこファンが待っていた、この冬話題のきのこ本!

感想・レビュー・書評

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  • ひとりキノコ祭り。きのこ本採集中…に大物に出くわしてしまいました!装丁がハンパないほど物すごいことになっています。事件です。購入したいのですが、なかなか入手できません。本当はレビューもしたくないほど秘密にしたい本です(笑)。図書館で借りていますが、返したくありません(笑)。収録されている文学がどストライクです。人文系菌類学入門、私の探し求めていたキノコを遂にゲット!気分はすっかりマリオです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なかなか入手できません。」
      凝りに凝った造本!だから増刷が難しいらしいです!
      そして、港の人は今月「胞子文学名作選」を出すらしいので要チェ...
      「なかなか入手できません。」
      凝りに凝った造本!だから増刷が難しいらしいです!
      そして、港の人は今月「胞子文学名作選」を出すらしいので要チェックです。。。
      2013/09/05
    • はこちゃんさん
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。その後、港の人にまで問い合わせ、在庫のある近くの書店を教えていただき、無事ゲットしま...
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。その後、港の人にまで問い合わせ、在庫のある近くの書店を教えていただき、無事ゲットしました(^_^)v
      胞子…も、もちろんチェックしてます♪
      あれ?発売日今日か明日ですよね。
      今回は早くに入手いたします。
      2013/09/23
  • 装丁も良いし、中の紙やフォントも
    色々使われていて面白く、
    とても贅沢な気持ちにさせてくれる一冊です。
    今回は図書館で借りたのですが、
    これは手元に置いておきたいと思いました。

  • きのこきのこのオン・パレード!
    とにかく装丁が並じゃないと聞いていたが、その通り。装丁に興味のある人は、手に取ってめくってみるだけでも楽しめる本だと思う。

    内容の方も、短編だけではなく古典から詩歌まで幅広く収録されており、とてもバラエティに富んだ内容で楽しめた。

    けれどあえて言うと、私は「茸類」(村田喜代子)を読めただけで満足してしまった。
    去年、深沢七郎の「秘戯」を読んで、どぎつくて、生々しくて、悲しい、と非常に感銘を受けたけど、これも読後感が似ていた。熱くて熱くて、すぱっと行く。そのひんやりとした鋭さに、ぞっとする。

    そのほかにも、「きのこ」という特殊なくくりだからこそ味わえる妙味がたっぷり詰まった本だった。
    実はこの本に収録されている作品のうち、3作が既読で狂言の「くさびら」も観たことがあったのだが、このアンソロジーで読むとまた違った雰囲気で読むことができ、予想外の驚きがあった。
    これだから、アンソロジーを読むのは楽しい!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      次は「胞子文学名作選」でも如何ですか?
      次は「胞子文学名作選」でも如何ですか?
      2014/01/22
    • 抽斗さん
      >nyancomaruさん
      胞子~の方も装丁がすさまじいですね! でも、編者さんがこの本と違ったので、ちょっと驚きました(他にもきのこ文学...
      >nyancomaruさん
      胞子~の方も装丁がすさまじいですね! でも、編者さんがこの本と違ったので、ちょっと驚きました(他にもきのこ文学者がいたのか、という……)。
      2014/01/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「他にもきのこ文学者が」
      蟲文庫の店主・田中美穂は「苔とあるく」の著者で、近く「ときめくコケ図鑑」と言う本も出ます。。。
      「他にもきのこ文学者が」
      蟲文庫の店主・田中美穂は「苔とあるく」の著者で、近く「ときめくコケ図鑑」と言う本も出ます。。。
      2014/01/24
  • 「この一本のキノコはな、きみ、全キノコ類の代表なんじゃ。
     本当をいうとキノコ類一般などというものはなくて、
     このキノコがキノコなんじゃ。わかるか」  くさびら譚より

     先生!全然解りましぇーん!!でもキノコ美味しいでぇーすっ!


    本書を購入する人はかなりのキノコ好きに限られる、と思います。
    なので絶対手放さないだろうから、古本屋に出回ることは無い。
    どれだけの読者がいるのだろうか…。よくこんな本を出版したな~。

    装丁も字体も凝りに凝っていてビックリ。
    作品別に紙質も変えているので、
    カラー印刷も含めてかなりの種類の紙を使っています。
    それでもって御値段2600円という驚異的な安さ!
    赤字とか大丈夫?なレベル。出版社と編集者に脱帽だよ。
    キノコLOVEがハンパなし!!

    ただ残念なことに、この本に栞が付いてないんだよなー。
    自分がいつも使う栞だと、なんか違う気がするし。
    この本には…そう、アレを挟むのがしっくりするかも……

    今、私はこの本にキノコを挟みたい衝動に駆られています。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どれだけの読者がいるのだろうか…。」
      3000部限定完売。だそうです。。。
      「どれだけの読者がいるのだろうか…。」
      3000部限定完売。だそうです。。。
      2014/06/20
  • 読書を楽しむよりも感覚で楽しむ本。
    書店でキノコや山菜類の見分け方などの本の間で、これでもかと言わんばかりに異彩をはなっていました。

    キノコって、文学かも知れない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「キノコって、文学かも知れない」
      文学であり、芸術ですよね!
      「キノコって、文学かも知れない」
      文学であり、芸術ですよね!
      2012/05/02
  • 読むとか読まないとかはもうどうでもいいです、と敢えて言おう。
    本という物体を愛する人必携。質の違う紙、段組み、活字…造本のすべて凝りまくり。
    本という物体の特性を余すところなく十二分に発揮して、魅惑的。

  • 大学図書館の蔵書としては、正直微妙でした。
    装丁が凝っててすごいですが、読みにくいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読みにくいです。 」
      感じるための本ですから。。。
      「読みにくいです。 」
      感じるための本ですから。。。
      2014/06/20
  • “決断ていうのはさあ、あたりをきょろきょろ見回して、ちまちまと状況判断することじゃなくて、そういう流れの全部を、そういう流れの中に身を置いて引き受けるってことだとわたしは思うよ。ちゃんと決めてたくせに、自分だけ悪者ぶるのはよくないよ。ガキっぽいよ。”(p,327 南木佳士『神かくし』)

  • テーマがきのこという特殊性に惹かれて購入しました。
    収録作品はどれも面白かったです。
    きのこというテーマのせいか、マニアックだったりエロティックだったり、ちょっとどろっとした感覚の小説が多かった気がします。
    夢野久作など有名作家もあるし、高樹のぶ子のような有名だけど読んだことなかった作家もあったりで、単に小説としても面白い作品が多く、普段読まない狂言や詩などもあります。
    装丁が凝りすぎて読みにくいのが難点といえば難点ですが、めぐり逢えそうにない作品を読めたことで★4つです。

  • 「飯沢耕太郎さん『フングス・マギクス 精選きのこ文学渉猟』刊行記念「文学におけるきのこ料理」を耳と舌で楽しむ会」
    http://blog.livedoor.jp/toyo_toyo/archives/52912907.html


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    「読書界はじめての「きのこ文学」アンソロジー。
    文学はきのこ、きのこは文学。きのこは名作から生えてくる。
    自然界のなかでも独特の存在感を持つ、きのこの魅力に取りつかれた作家たちが饗宴する「きのこ文学名作選」。
    きのこファンが待っていた、この秋話題のきのこ本!
    この本に生えているきのこは、紅茸、松茸、紅天狗茸、卵茸、湿地茸、羊肚茸、木茸、馬糞茸、平茸、月夜茸、ぬめり茸、りこぼう、椎茸、さるのこしかけ、白茸、獅子茸、針茸、蠅取茸、松露、鼠茸、紅茶碗茸、初茸、革茸、犬千本茸、霜降り茸、雨茸……。この菌糸の森に迷い込んだら、時を忘れて読みふけり、帰って来られなくなるかもしれない。」

    • bookworm1988さん
      面白そうな本ですね。読みたいです。
      面白そうな本ですね。読みたいです。
      2013/06/02
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「面白そうな本」
      二重に面白いです。「きのこ」文学と、不思議な造本スタイル(読み辛いけど素晴しい)が。この本は限定版で今では入手困難。図書館...
      「面白そうな本」
      二重に面白いです。「きのこ」文学と、不思議な造本スタイル(読み辛いけど素晴しい)が。この本は限定版で今では入手困難。図書館で是非どうぞ。。。
      2013/06/03
  • きのこにまつわる様々な作品を集めた一冊。きのこの持つ幻惑性が存分に活かされた作品が多く、嬉しい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「きのこの持つ幻惑性が存分に活かされた」
      当然のコトです。
      きのこに魅せられた者は、きのこに憑依されてパワーを得るのですから、、、
      「きのこの持つ幻惑性が存分に活かされた」
      当然のコトです。
      きのこに魅せられた者は、きのこに憑依されてパワーを得るのですから、、、
      2012/05/28
  • きのこの森は妖しく官能的。ブックデザインもきのこ感たっぷり。読むきのこを堪能。

  • きのこってなんとも不思議なものですよねー。


    この本を読んでいると気が狂いそうな感じさえしてくる。


    でも、すごく装丁に凝ってて素敵な本。

  • 凝りに凝りまくった造本で、人を感心させるよりもドン引かせちゃうあたりが、なんとも「きのこ本」らしいと言えましょうか。こうやって並べてみると、たしかにきのこの存在感きわだつ文学ジャンルがなりたってしまう気がしてくる。わたしにとっての拾い物は、加賀乙彦の「くさびら譚」と高樹のぶ子の「茸」だった。

  • ☆☆☆

  • まさに、まるまる1冊きのこづくし。それぞれの作品をさらに味付けるように、字体や段組に趣向をこらしている(ただし、銀色のページはやりすぎかと……読みにくくて仕方がなかった)。現代文学だけでなく、今昔物語集や泉鏡花なども掲載されているので、どちらかといえばその手の文が苦にならない人におすすめではあるが、「きのこ」というものに妖しい色気や魅力を感じるなら、一度手にとってみてもいいかもしれない。しかしこれだけ堪能しても、お腹いっぱいにはならず、かえって食欲が増してしまったのは不思議だ(笑)。

    <収録作家>
    飯沢耕太郎,萩原朔太郎,夢野久作,加賀乙彦,村田喜代子,八木重吉,泉鏡花,北杜夫,中井英夫,正岡子規,高樹のぶ子,宮澤賢治,南木佳士,長谷川龍生,いしいしんじ

  • 作品ごとに紙質まで違うという、おどろくほど凝った本です。触っているだけで楽しく、読めばもっと面白い。本好きの友達みんなに見せびらかしたくなりました。

  • ほぼ装丁萌えで購入したのだが、予想以上に面白い作品に出会えた。
    加賀乙彦、村田喜代子、中井英夫など初体験だったけど、今まで知らなかったのが少し悔しいくらい。
    他の作品も読んでみよう。

  • 新刊告知のときから気になってしょうがなかったのですが(その背中をポンと押してくださったアヴォカドさんに感謝!)。全16篇(と、数えていいんですよね)、それぞれ紙が違う(色も厚味も感触も)、文字も違う(当然、字体も大きさも組み方も)!八木重吉「あめの日」など、こんな体裁で読むなんて、思ってもいなかった。これだけ造作に凝りに凝っていて(贅沢な造りだ……)、でも「奇を衒った」ものではない。当然です、「きのこは文学である。そして文学はきのこである。」(帯)ですから。こういうのこそ、「初版第一刷」を所有で正解、です。大人になってて、よかった!「読む」というよりも、ほとんど「開いたり閉じたり、触って愛でてる」状態の私。そのうち、脳みそに菌糸が飛んできて、そこからポコっと、きのこが生えてきそう。私的な感想ですが、ほぼ毎日(に近い)、夕食のどこかにきのこ(私は「狩り」はできないので店頭に並んでいるものから)を使っています、その包丁の感触なども思い浮かべながら愉しめます。これは「古今」のきのこ文学名作だけれど、「東西南北」にまで広げて、「世界きのこ文学」の中から「茸狩り」したらどうなるだろう、…と妄想は膨らむ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「「世界きのこ文学」の中から「茸狩り」したら」
      第2弾として発刊されないでしょうかねぇ~?
      「「世界きのこ文学」の中から「茸狩り」したら」
      第2弾として発刊されないでしょうかねぇ~?
      2012/04/24
  • 祖父江さんの装丁ということで手に取ってみた本。さすが、かなり凝っている!短編集なのですが、それぞれが紙はもちろん、フォントも異なる。銀の紙に銀のインクなんてものも・・・!これだけですごーい!と思ってしまう訳ですが、中身も面白い。キノコが登場する様々な話。キノコのせいか何なのか、どことなくグレーというか、陰、淫、のような雰囲気がつきまとうような気がするのは自分だけでしょうか。

    ジャケ借りだったけど当たりでした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ジャケ借りだったけど当たりでした。 」
      借りはハズレです。
      まぁ手元に置かない派の方でしたら、関係無いコトですが。この本は「モノ」とし...
      「ジャケ借りだったけど当たりでした。 」
      借りはハズレです。
      まぁ手元に置かない派の方でしたら、関係無いコトですが。この本は「モノ」としての価値が大ですから、、、
      余談ですが「祖父江慎+コズフィッシュ」は今年出るらしい、、、
      http://pie.co.jp/cc/sobsin/sobsin1.html
      2014/06/20
  • ひとつひとつの作品の載せ方が均等でないあたりが雑誌っぽい。
    紙やら字体やら字配やらが色々で面白いし文章も面白いけれど絵がちょっと怖いので、部屋に置きたいけどためらわれる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「部屋に置きたいけどためらわれる。 」
      「きのこ」を畏怖して祀れ!
      「部屋に置きたいけどためらわれる。 」
      「きのこ」を畏怖して祀れ!
      2014/06/20
  • 遊び心ある装丁が楽しい。
    100頁ほどしかまだ読めていないが、収録作品はどれも面白い。

  • 文学

  • やっと届いた〜。

  • 装丁,字体,レイアウト,紙質など,小説などの内容よりも面白い.正岡子規の短歌はどうもあってないような気がしたが,読みにくいのも含めて楽しかった.

  • 2016/12/30読了。
    デザインは秀逸で、紙の選定からフォント、文字の配置までこだわりにこだわった一冊。
    ただ、古語は読みにくく、頭にも入ってきにくい。
    内容を理解されている皆さんは非常に博識だなぁ、という印象をうけた。

  • 狂言くさびらや今昔物語集をそれらしいフォントで読めて楽しい。知らなかった作品も多くて作者たちの新たな(きのこ的な)面も見れた

  • きのこを取り扱った文学で知っているものは?と言われてもすぐには出てきません。愛らしく怪しいキノコ達。なかなか面白いものが多かったです。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 新刊で気になった飯沢さんのことを調べたら、「きのこ文学」なる耳慣れない分野の研究家とのこと。面白過ぎる。
    で、図書館で借りてみた。装丁もまた面白い。
    特装版は限定3000部だと…!
    図書館に入っちゃって勿体無いような。
    興味深いなきのこ。
    菌糸の森に一歩踏み込んでしまった。迷うか否か。

  • これはほんとに面白かった

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著者プロフィール

飯沢耕太郎(いいざわ こうたろう) 写真評論家
年生まれ 年筑波大学大学院芸術学研究科修了。
主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書、年)『私
写真論』(筑摩書房、年)、『デジグラフィ』(中央公論新社、
年)『写真を愉しむ』(岩波新書、年)、『増補 戦後写真史ノート』
(岩波現代文庫、年)、『アフターマス――震災後の写真』([共著]、
出版、年)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアー
ト社、年)ほか

「2023年 『インタビュー 日本の現代写真を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯沢耕太郎の作品

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